今年の春、蔵前に新たに蕎麦屋がオープン。
「しおて」さん出身と聞き興味津々、
雑誌を見て益々気になり、ようやくの訪問
あいにくの雨嵐の中、蔵前駅を出るとすぐ。
ほの暗い路地裏にほっこりと灯りが漏れる、
どこかカフェ風の温もりある佇まい 。
蔵前 「黒猫庵」
扉を開くとすぐ、石臼を囲むコの字テーブルがあり、
その奥に8席ほどのカウンターと、
笑顔がステキな女将さんに通されて…、
まずは、サッポロ赤☆ビールで乾杯、ぷはっ 。
お通しは、嬉しい「湯豆腐」、
頂きながら充てを吟味 。
開くとまずは、日替わりのお品書き。
そこに目を惹くのが、日本各地の生牡蠣がずらり。
さらに、定番の品書きが幾つか並び、
あれこれ選び頼んだ品々は…、
カリっとして中はふわっふわの「さつま揚げ」。
続いて、「じゃが芋とマグロ酒盗焼き」、
名前だけでも~うお酒が欲しくなる~ 。
すべて一杯590円のリストから、
広島 「鳥輪 赤いからす」 特別純米
早速、ヘラでつまむと、
焦げの香ばしさに、酒盗の旨味が押し寄せ、
文字通り「酒ドロボウ」、お酒がススンで仕方な~い 。
さらに、「酒肴三品盛り」がたまらない 。
こってりとした「豆腐の味噌漬け」に、
「炒り牡蠣」の美味しいこと。
「黒明太」は、粒々しっかり黒胡椒がぴりりと辛く、
これ又たまらん、お酒のおかわり~ 。
栃木 「若駒」 雄町 ひやおろし
合間に頼んだ「金時草のお浸し」も、
しゃきっと歯ざわりよく味よく美味。
最後は「熊本産 赤身馬刺しと黄ニラの醤油漬け」。
極め細かな赤身は柔らかく、旨味がじわ~、
これに黄ニラの醤油漬けがバッチリ、
大蒜に似たニラで旨味が増し、これはいいっ 。
福島「国権」、鳥取「こなき純米」、と頂いて…、
蕎麦は、自家製粉手打ち十割、
これもアイデア溢れる幾つかの種もあり、
気になり頼んだのは、「ピーマンせいろ」。
なるほど~、これは初めて 、
温かいつけ汁にピーマンの千切りが浮き、
蕎麦は、切りムラのない瑞々しい細切り 。
ほのかに甘皮の欠片が透け、
きりっとした気持ちのいいコシに喉ごしよく、
噛みしめると芳ばしさにふわりと残す甘みの余韻。
開店してまだ数ヶ月ながら、
さすが「しおて」さん出身、お蕎麦、美味しいっ 。
この蕎麦をピーマンつけ汁に潜らせると、
うほほっ、これは旨っ 。
しゃきっと炒めたピーマンのコクに、
仄かな苦みが蕎麦の甘みを際立たせ、
知らなかった~、ピーマンと蕎麦、合う合うっ 。
意外にしっかりと量もある蕎麦もあっという間。
さらりとした蕎麦湯を注ぎ、
ピーマンつけ汁を美味しく飲み干して…
ご馳走様でした~
酒がすすむ、アイデア満載の酒肴、
〆のお蕎麦も美味しく、再訪確定~。
気になった「おぼろ月見とろろ」も頂きに来よう 。

「黒猫庵」
台東区蔵前3-6-8
03-5809-2326
(火~土)18:00~23:00
(日曜)15:00~21:00
月曜、第1,3日曜定休
禁煙
- 関連記事
-
- 淺草橋 「あさだ」 老舗の蕎麦コース「蕎麦旬膳 桜」 (2023/10/12)
- 蔵前 「黒猫庵」 魅惑満載の酒肴で「ピーマンせいろ」 (2023/09/08)
- 浅草橋 「和仁」 浅草橋の新店で「車海老天せいろ」 (2023/07/19)
- 浅草 「仁行」 祝!7度目の開店 蕎麦尽くしの「おまかせ」 (2023/06/16)
- 淺草橋 「あさだ」 蕎麦も鶏肉も鳥団子も旨し「若鳥せいろ」 (2023/05/02)
- 浅草 「蕎亭 大黒屋」 十全十美の「そば寿司コース」 (2023/03/03)
- 田原町 「淺草 ひら山」 至福の嵐「小柱かき揚げそば」 (2023/02/08)
- 入谷 「ほしのま」 並木藪出身の見事な「海老天ざる」 (2022/03/28)
- 田原町 「淺草 ひら山」 祝!「ほそ川」出身のお店がオープン (2021/12/23)
- 上野 「翁庵」 懐かしき昭和の空気に浸って「ねぎせいろ」 (2021/11/30)
- 上野 「上野藪そば」 すべてが粋江戸老舗蕎麦の良さ (2021/11/22)
- 日暮里 「川むら」 北風に熱燗ちびり具沢山の「おかめそば」 (2021/03/03)
- 「山介」 雲丹に鮎にサザエに海老 酒を誘うめくるめく蕎麦 (2020/08/14)
- 「山介」 「お昼のおまかせ」に「二種もり」と「トマトそば」 (2020/07/16)
- 淺草橋 「更里」 滋味溢れる「とろろ」に蕎麦旨し (2020/05/26)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ トマさん (11/20)
→ chameleon-arms (11/19)