平日の午後１３時すぎ、何人かが和やかに寛ぐ店内は、
まだ新しく、清潔感漂う心地のいい空間。
一人と告げると通されたのはカウンター。



まずはちょっと蕎麦前と、
北から南と、程よく揃うリストから、



「フルーティな香り、柔らかな味の広がり」との、
長野　「美寿々」　純米吟醸



文字通り、好みの味わいのお酒に、
添えられたお通しが素敵、4点盛合わせ 。



しゃきっとした歯ごたえに、
酢の按配もぴたりの「もずく酢」に、



ふっくらとした身の「鯵の南蛮漬け」、



クラッカーを添えた「いぶりがっこ入りクリームチーズ」に、



「つるむらさきのお浸し」と、どれも申し分なく、
酒の充てにいい品々。



つまみつつ、改めて品書きを吟味。
蕎麦は、「十割」に「二八」、「粗びき」と打ち分け、



それぞれ選べる「冷たいそば」に、



幾つかの「温かいそば」、



蕎麦屋らしい「一品料理」があり、



中でも天ぷらの種類が豊富、



ということは、天ぷらに自信ありと見て…、



「平日限定ランチメニュー」から、
「車海老天せいろ」を天先で 。



頼むと程なく、届いた天ぷらには、
藻塩に天つゆも添えられ、



見た目はフリッター風で、やや美しさに欠けるけども、
さつま芋にアスパラ、蓮根に茄子、
さくっと揚がり、軽やか。



海老も水っぽさ皆無、むっちりとして味はいい 。
塩で、天つゆでと頂いて、お蕎麦のお声かけ。

「粗びき」を選んだら、残念～、今日はないそうで、
「十割そば」にて注文。



待つこと程なく、届いたお盆には、
「ひじき煮」に「ぜりー」も置かれ、



蒸篭に盛られた蕎麦は、
江戸前よりやや太めの中太切り。



茨城県筑西産「常陸秋そば」。

手繰った先からふっくらと豊かに香り、
太くてもむちっとした重たさなく、
心地のいい歯ごたえに、喉ごしも良し、
甘みを含んだ芳ばしさが口に広がる。

お蕎麦、美味しい 。



汁も出汁が突出することなく円やかに染み、
くっきりと醤油の味立つ、江戸前の汁。
蕎麦をしっかりと支え、これもいい 。



蕎麦湯はほんのり濁り、さらさらとして、
もり汁に注ぐと、すぅ～とのびる汁を味わい、



「グレープフルーツゼリー」が食後にさっぱりと頂いて…

ご馳走様でした～

開店して２年、これからも楽しみなお店。
是非、粗びきそばも食べにこなくては 。

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