蕎蘆庵を後にした我々は、再び車に乗り込み…、
次の目的地は、立川「無庵」で修業されたご主人の店 。
以前、無庵のご主人からこちらの話を聞き、
ずっとずっと行ってみたいと思っていて…
わくわくしながら進んでいくと、通り沿いにそっと置かれた木の看板。
その横を曲がり入っていくと…、
草木生い茂る中に、ひっそりと立つ一軒屋に辿り着く。
ああ、このお店もなんて素敵・・・。
古き良きレトロな赴き溢れた古民家。
草の葉抜けて吹く風に、はらりと暖簾が靡く佇まいに、
思わず立ち止まり、しげしげと見入ってしまう・・・。
ゆっくりと石畳の上を歩き入口へと近づくと、横に打ち場が眺められ、
あ・・・、奥に手挽きの石臼が置かれてる 。
御殿場 「そば料理 艸季庵」
雨だった予報も、打ち破り、からりと晴れ渡った今日、
急遽決まった、大人の遠足、御殿場蕎麦漫遊 。
東名高速を気持ちよく走り抜け…、昼時丁度、御殿場に到着。
早速立ち寄ったのは、御殿場ICすぐ近くの「蕎廬庵」。
かつて国立にあった折に親しみ、移転される最後の日に訪れ、
再開店したらすぐにでも行きたいと思っていながら、…早5年。
ようやく訪れる事ができた、と感慨深く到着したお店は、
国道沿いに広々とした敷地を構えた、上品な日本家屋の佇まい。
あの…、小さな間口のお店が、こんな素敵なお店になってたんだ…
ふっと昔の思い出が頭の中を過りながら、
すっかり整えられた、品よく植え込まれたアプローチを辿っていくと…
すっと暖簾の下ろされた、落ち着いた扉が目の前に。
御殿場 「自家製粉 粗碾き手打ち蕎麦 蕎廬庵」
新宿で所用を済ませ…、ここまで来たらもうすぐそこ。
寄らずには、やっぱり帰れない 。
ちょっとご無沙汰していたので、行きたくていてうずうず。
無意識のうちに電車に乗り込み降り立った、代田橋。
昨日とはうってかわって、気持ちのいい青空。
清々しいそよ風は心地よく、こんな陽気がずっと続くといいのにな…
代田橋 「手打蕎麦 まるやま」
もうすぐ7月だというのに、天気予報の言ってた通り、
冷んやりとした空気に、昼過ぎてもまだ肌寒い。
道行きかう人々も、今日は揃って皆長袖。
出汁かき氷の「冷かけ」は、まだまだ先だ。
その前に…「夏野菜のジュレがけそば」出てるかな 。
と、遅いお昼を頂きに…、ご主人奥様のお顔も見たくて、久米川へ。
あ、お店の前のプランターのゴーヤも、着々と芽を伸ばしてる…
久米川 「手繰りや 玄冶」
朝からお日様が見えるのって、気持ちがいいな…と、
朝の清々しい風を肌で感じ、ぼお~としてたら、
「醤油そろそろ買わなきゃって言ってたよね、久しぶりに野田に行こうか」
と、突如起きてきて来た彼が、妙に明るくのたまう。
「守谷に行きたいとこあるんでしょ、そこで昼は食べてさ…」
と、さらに気味の悪い優しい言葉。。
何か後ろめたい事でもあるんじゃろか…
いやいやっっ、これは有難~く受け取っておかなくちゃっ。
と、気持ちのいいお天気の中、ドライブがてらに守谷へ出発。
ちょっと前に、ryuさんが行かれたお店がとても美味しそうで、
行ってみたいなと思っていたお店に、早速彼を誘導~
と、難なく辿り着いたお店は、守谷駅のすぐ近く。
すっきりとした駅前の住宅街の中に、さりげな~く幟が立つ、
普通の住宅の扉が、お店の入口のよう。
入口前に下がった木札には、「鴨汁そば」が下がっているのは…
これがお勧めなのかしらん~。
(と、私もやっぱり同じ事を考えながら…)
置かれた品書きに書かれた「本日の蕎麦」の産地、
「北海道秩父別」の文字を確認し、扉を開き店内へ…
守谷 「挽きぐるみ 手打そば あゆ川」
千葉鴨川に、竹やぶ出身のお店が出来たと知り、早3年…。
行きたいなあ…と想い募らせ、ようやく今日、訪問する事に 。
生憎、夜明け前から激しく降る、雨の中を出発すると、
鴨川の山里に入った頃には雨も上がり…
大らかで、青々とした長閑な山並みに抱かれ、
うっすら霧がかった幻想的な風景の中に、
どっしりとした無骨な手の温もり溢れた丸太柱の門が見えてくる。
こっここが…、ああ、なんて幽玄な情景…。
広々とした敷地の中には、ヤギが無邪気に草を踏みしめ、
牧歌的で和やかな風景もあり…
門をくぐり入れば、見えてくるずしりとした古民家。
おはじきでアートされた石畳をゆっくりと歩けば…
お店の前には、これもいいなあ…
あずまやのような、待合の離れ(?)があり、
その後ろに、自然の風合い醸す板壁の間に、
切り株で囲まれた扉は、一種異様な魅惑的な雰囲気漂う。
鴨川 「手造りそば 打墨庵 加瀬」
凄まじい嵐は一晩中唸っていたが、
朝窓を開けたら、日差しが差し込み、無事過ぎ去ったよう 。
とは言え、風はまだまだ強く、しかもねっとりとした蒸し暑さ。
気持ちも体も気だるさ感じ…、これはっ、シャキっとさせなくちゃ。
昼もすっかり過ぎてしまったが、大丈夫ここは中休みなし。
と、新宿から咄嗟に向かった喜多見駅。
喜多見 自家製粉 手打ち十割そば「志実津や」
蕎麦打ち職人だけど、陶芸家でもある女将さん。
又、7月から二か月間、窯に籠っての陶芸活動になってしまうので…
その前に、又女将さんのお料理にお蕎麦を食べておきたい 。
生憎も、台風上陸の激しい風に雨が吹き荒れる嵐の夜。
荒れ狂う天候に煽られながらも、何のその、
新井薬師の路地裏に、ひっそり佇む隠れ家へ…
新井薬師 「そば処 火群」
今日は夕方辺りから、台風が接近すると言う事なので…
さっさと終わらせ、急いで帰った方が良さそう 。
久~しぶりに、「築地めん処」で、あったかいお蕎麦でも食べていこうかな、
…と、向かってみたら、ありゃっ、看板の文字が変わってる 。
確かに同じ場所、しかも元のお店の雰囲気残る店構え。
久しく前を通らなかった間に、お店が変わってしまったとは…。
とは言えよかった、ここにも「そば」の文字が書かれてる 。
看板の文字を見ると、どうやら「へぎそば」のお店のよう。
と、前に置かれた品書きには…、蕎麦に加え定食が幾つも並んでいるのに、
一瞬躊躇したけれど…、これも何かの縁かもしれん。
お蕎麦があるなら、入ってみよう…
築地 「へぎそば処 うち田」
行ってみたいなあ、と思いつつ、思い返せば早5年…。
入谷という街に馴染みなく、何故か訪れてなかったのだけど、
ここ最近、又急に行ってみたいなあ、と気持ちが高まり…
沿線上にいる今日、お昼を食べに行ってみよう
と、降り立った入谷駅。
駅上を走る昭和通りに、すぐ「手打ちそば」の旗が見え、
誘われるように、その路地を入っていくと…
民家が軒を連ねる、静かな路地中に、
同じ旗に、見逃してしまいそうな程、はらりと靡く白い暖簾。
営業中の札が置かれ、しかと書かれた「手打そば」の文字に、
入口前に置かれた「本日のサービス」の品書きの下に記された、
「そば専門店です」の文字が頼もしい 。
ここだったんだ…と、感慨深く暖簾を潜る。
入谷 「手打ちそば 田舎料理 談」
朝方は湿っていた天気も、昼時には晴れ間が差し、途端にムシムシ。
去年食べ損ねた「すだちの冷やかけ」、始まっているといいな…、
と、父の日でプレゼントを贈りに行く前のお昼に、
ご無沙汰したいた「やざきさんへ 。
府中、甲州街道から入った住宅街の路地中に、
気どりなく佇む、定食屋風の街蕎麦屋でありながら、
通りからも打ち場が見える、自家製粉手打ちのお店。
分倍河原 「手打ち蕎麦 やざき」
早くも、開店してここも3年になるんだなあ…
魅惑的な「クラムチャウダー風蕎麦」の記憶がまだ新しい中、
既に春の新メニューを作られた「みのり」さん。
しかも、又しても心そそる、クリーム系のお蕎麦となったら、
終わってしまう前に、何としてでも食べておきたい 。
からりと晴れ渡った爽やかな青空に、真っ白な壁が美しく映え、
清淑でエレガントな空気漂う、モダンな佇まい。
柱の後ろに作られた、品ある硝子扉の前には…
お目当ての品書きが黒板にしっかりと書かれてる 。
拝島 「手打ちそばの店 soba みのり」
この2月、月島にうれしい手打ちのお蕎麦屋さんがオープン。
ずっと行ってみたいな、と思っていた上に…
先日放映されたテレビ録画(ヒルナンデス)を見たら、途端に行きたくなり、
気持ちよく晴れ渡った今日、久しぶりに月島へ 。
昔ながらの、懐かしい下町風情を残した商店街から離れた、
橋近くの近代的なリバーサイド。
青空にそそり立つピアウエストスクエアビルの一階に…
格調高き趣漂う入口に、すっと下ろされた一反暖簾。
西荻「鞍馬」、その後、与野「狐丘」で働いていたご主人のお店。
期待に胸ふくらませながら暖簾を潜り店内へ…
月島 「手打ち蕎麦 玄粋庵」
今月13日から18日まで、日本橋三越催事場は、「とっておきの山形展」 。
山形と言えば、やっぱりお蕎麦(私は)。
しかも、今年は貴重な蕎麦、「天保そば」が食べられるそう。
『160年前の天保時代に飢饉用に蓄えられた玄蕎麦が平成10年に発見され、
それを発芽、栽培し、ようやく提供できるようになったものです。』
との、東京では食べられない珍しいお蕎麦、
これは何としてでも食べてみたい、と時間の合間に訪問~。
さすが三越、大賑わいの中…
「ござてけらっしゃい」の文字が、デパート催事場の中で暖かい、
ゆったりとしたイートインスペース。
日本橋三越7F催事場 「とっておきの山形展」
「庄司屋」 幻の天保蕎麦
ついこの前だと思っていたのに、移転後一周年を迎えた「菊谷」さん。
お祝いの宴には、惜しくも伺えなかったので、
なんとか調子も戻ってきた今日、帰りがてら、せめてお祝いの言葉をと…。
昨日に引き続き、今日も6月とは思えない肌寒さ。
心なしか、巣鴨の街中の人波も少ないような…
あら、このおば様、気になっているのかしら
通りの商店街に溶け込みながら、清楚で粋な風情漂う店構え。
巣鴨 「手打ち蕎麦 菊谷」
今朝の、6月とは思えない急な寒さからだろうか…
作業しながらゾクゾクし始め、次第に立っているのもつらくなり、
早々に帰らせてもらう事にして、休ませて頂こう…。
食欲もないけれど、お昼に何か食べておかなきゃ。
お蕎麦だったら食べたいな…。
と、冷たい雨降る中向かった、駅すぐ近くに佇む馴染みのお店。
田無「さらしな総本店」
先週金曜日から、急遽上海に外遊していて、
ぱちぱち撮りまくっていた写真は、ざっと500枚…
画像処理に格闘し、気付いたら、あやや2時、お腹もすくはずだ…
ちょっと休憩も兼ねて…遅いお昼を食べに行こう~。
久しぶりのニッポンの蕎麦、江戸トーキョーのお蕎麦を、
しっぽり一人静かに憩う、蕎麦前のひと時付きで、食べたいなあ。
と、咄嗟に向かったのは、中休み無く、
時間気にせず行けるのが有難い、江戸の老舗「神田まつや」。
おっ、今年ももうこんな季節…
夏期の品書き「冷したぬき」に「冷しきつね」が始まっている 。
東急百貨店レストラン街 「神田まつや」
前回訪れた時は、一足早くて春の新メニューを頂けずにいたら、
早くも、夏のメニューができたそう。
それは早速食べてみたい、お昼を頂きに行ってみよう 。
野方駅北口、賑やかな商店街の中に馴染み佇む、
居抜きで始められたお店は、年季の入った落ち着いた店構え。
あ…、夏に向けてかしら、暖簾が涼しげな白布に変わってる…
野方 「江戸蕎麦手打ち しのぶ流 藤二郎」
と、扉を開こうとしたら、店頭には新たに黒板も置かれ、
書いてある「季節の蕎麦」をしげしげ眺め、店内へ…。
今夜は、前々からとても楽しみにしていた、
多摩の蕎麦屋さん達の集まりに、呼んで頂いた、夜の宴 。
大好きなお蕎麦屋さん達と、同じ側で一緒に飲めるなんて、
も~う、うれしくわくわく。
向かったお店は…、多摩地区の実力の蕎麦屋 、
青梅街道 「蕎麦と酒 佳蕎庵」
おっ、今夜も「貸し切り」だ…
作業途中、やっと時間が取れたお昼は、早2時。
急いでご飯を食べなくちゃ、と向かった久しぶりの「ささい」さん 。
武蔵境駅南口、バス通り沿いに、小綺麗な街の蕎麦屋風情。
中休みなしでやってくれているのがうれしいなあ 。
武蔵境 「蕎麦処 ささい」
移動途中、乗り換え継いでの神楽坂。
今日は朝から、又伺いたいな、とずっと思っていた「かりべ」さんで、
前回頂けなかった「田舎そば」を頂こう~
…と、決めていたのに、大幅に時間が押し、昼過ぎた午後2時。
流石に、もう、「田舎そば」はないかもしれない、
と思うも、今日は頭がすっかり「かりべ」さん 。
ラストオーダー15時というのに、勇気づけられ、
まだ残っていますように…と、願いながらお店へと。
神楽坂の路地の中の、さらに細い小径を入った、密かな空間。
その一角に、初夏の日差しに映える、白木の門が清々しい。
夜の景色とは又がらりと変わり、この景観もいいなあ…
「営業中」の札をしかと確かめ、アプローチを歩き、入口への扉へと。
神楽坂 「手打ち蕎麦 東白庵 かりべ」
茨城は密かに、メロンの産地 。
丁度今が旬、手土産に買って行こう~と、産地の朝日村へ車を飛ばし、
緑にオレンジ、アンデスにクインシーメロン二種をゲットしたら…
「石岡辺りで、行きたいとこあったら、昼、蕎麦でもいいよ」
と、珍し~い彼の言葉 。
思ってもいなかった(激うれしい)言葉に、急ぎ慌ててリストを眺め…、
土日限定の粗挽き蕎麦があるお店へ、即効彼を誘導~。
水戸「みかわ」さんで修業した、というご主人のお店、
ナビに従い街道沿いを走っていくと…
通りに面して、さりげなく佇む、
藍色暖簾が下ろされた、小さな間口のほのぼのとしたお店に到着 。
入口横に置かれた黒板には、書いてある書いてある
お目当ての「土日限定 粗挽き十割」
石岡 「自家製粉手打ち 猪口才」
今年は随分遅かった山形の天然山菜もようやく入荷、
…と、思っていたらすぐに6月。
「そろそろ終わりになっちゃいますよ~」
との事で、早速、ご近所のお友達と待ち合わせ。
やっぱり浅野さんの山菜を食べなくちゃ、きちんと夏を迎えられない 。
お店の前に植え込まれた生垣も、すっかり緑鮮やかに葉を伸ばし…、
ここに立っただけで、懐かしさで胸いっぱい。
清澄白河 「みちのく山形 十割そば 権現板そば 浅野」
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