あっという間だった一年、2013。
今年の年越し蕎麦はどこにしようかな、と想いあぐね…、
決めたのは、すっかり無沙汰しているお店
すこんと抜けるような青空の、晴れ渡った大晦日。
三鷹東八道路から入った路地の中に、
ふと見えてくる、木々に覆われた洒落たモダンの白壁に…
そっと垣間見える、慎ましやかに下ろされた茜色の暖簾。
三鷹市野崎 「手打そば 吉田屋玄庵」
年末の大掃除を兼ね、読み終えた本を一掃しようと、
「BOOK OFF」青梅店に売りに出かけ…
「最近食べてないし、力うどんが食べたい」
と彼の希望で、帰り際向かったお蕎麦屋さん 。
小作下交差点すぐの通りに面して、広々とした駐車場を携えた、
老舗人気の手打蕎麦屋。
小作 「手打そば うどん 河邉 」
「還暦も迎えたし、辞め時を考えているのよ」
と女将さんが言っていたのは、春の事。
それが、ついこの間の秋口に伺った時には、
「まだ、もうちょっとやろうかな(^^)」
とおっしゃっていたのだけれど…
腕の骨折を機に、いろいろと考えて、
「急なんだけどね、年内いっぱいで辞める事にしたの」
との女将さんの言葉は、私にとって正に青天の霹靂。
そそそ、そんなっ、女将さんっ 。
きちんとお話しが聞きたくて、腕の状態も心配で…、
一人で、即効向かった、
この看板も…、見おさめになっちゃうのかな 。
田無 「手打そば ほしの」
随分ご無沙汰していて、ずっと行きたくて行きたくて…。
池袋から、湘南新宿ライン飛び乗れば、
早い早い、乗り込んだら、20分でもう浦和 。
伊勢丹を通り抜けた、賑やかな商店街の裏側に、
静かに建つビル、アンニュイな「ナカギンザセブン」
その中程にふっと灯りの洩れる、
物憂い、不思議な魅力が漂う、小さな間口 。
浦和 「庵 浮雨」
今年も早、残す事数日となり…、
日毎に寒さがしんしんと募り、今日は又とても寒い 。
こう寒くなると…、あの蕎麦が恋しくて、
去年食べ損ねた「下仁田葱」のお蕎麦、食べたいなあ 。
考えていたらたまらず、咄嗟に電車に乗り込み小岩へと 。
川を超えればもう千葉という、東京の下町。
その細い路地裏に、粋な風情でそっと佇む 。
小岩 「手打ちそば 蕪村居」
朝から雲がどんより、シンシンと冷え込む今日は、
天皇誕生日で、クリスマス・イブ・イブ 。
ゴージャスな予定も、優雅なディナーの計画もないけれど…、
せめて、美味しいケーキを買いにいこう。
ついでに、あったかいお蕎麦が食べたいな 。
世田谷の入り組んだ通りの中に、見るからに年季の入った佇まい。
由緒ある一茶庵直系の、老舗蕎麦屋 。
千歳台 「蕎亭 仙味堂」
初めて伺ったのは、ついこの間のようなのに…、
めでたく早くも、開店して4周年 。
一足先に、お祝いの言葉をお伝えしたくて、
そして…、年内に食べたい、限定のお蕎麦を頂きに 。
後光携え輝く、白亜の壁が今日はひと際目に眩しい 。
拝島 「手打ちそばの店 soba みのり」
新蕎麦が出始めてから、もうそわそわ。
年内に、あの蕎麦をもう一度食べておきたい 。
夜は雪との予報の、キンっと冷え混む空気の中、
気もそぞろに向かった新所沢。
線路を超えれば見えてくる、「年越し蕎麦」の旗。
途端に、年末気分をどっぷり感じ…、
その横に、楚々として佇むお店には、
すっと下ろされた純白の暖簾。
新所沢 「手打ちそば 椿屋」
お店の前に貼られている、今日の産地は…
これはうれしい、山形、大蔵村産「最上早生」
今年も早この季節がやってきた。
毎年恒例、練馬、妙法寺での高橋さんの年末蕎麦会 。
雲ひとつない青空、キンっと冷え込む澄んだ空気の中、
「達磨」の赤い旗がひと際映え、悠々とそよいでる 。
大泉学園妙福寺 「達磨そば会」
あっという間の2日間、「米子鬼太郎空港」に再び戻り、
最後のお土産など物色するが…
最終フライトの時間まで、まだまだたっぷり時間がある。
あと2時間以上、どうしようか…、
と思っていたら、空港内にも、なんと「蕎麦屋」がっ 。
「ドリンク、お酒のみでも入店できます」の文字に、
「飛び立つ瞬間を間近で見られます」
と手書きで書かれているのもうれしく…
ここで夕食を兼ねながら、のんびり時間をつぶそう
鳥取、米子 鬼太郎空港内 「蕎麦処 阿礼」
奥出雲まで来たら、ここも是非寄らなくちゃ 。
駅舎の中に併設された、…というか、駅舎が蕎麦屋。
しかも、2代目店長は、駅長兼任 。
松本清張の小説「砂の器」の舞台となった、
トロッコ列車の「亀嵩駅」。
白い煙を靡かせる煙突が情感たっぷり、
ほのぼのとした、小さな駅。
創業三十余年
奥出雲 「亀嵩駅 手打そば 扇屋」
出雲大社門前の、老舗和菓子や「高田屋」で最中、
「福乃和」でふぐ味醂干しに、「うず煮」などお土産を買い求め…
天気次第、と思っていたが、
この調子なら、念願の奥出雲へも何とか行けそう 。
となったら早速、奥出雲へ向けて出発~。
走り始めたら、次第に雲ゆきは怪しくなり始め…
ついに雪が降り出し、辺り一面はいつの間にか雪景色。
奥出雲、目指してきた「稲田神社」に到着した時には、
大粒の雪が天から舞っている 。
スサノオノミコトの妻「稲田姫」を祀る、
由緒ある神社「稲田神社」
まずは、きちんと参拝をして…
お目当ては、横に併設された社務所の手打蕎麦 。
手打ち十割そば 自給自足を目指す蕎麦屋
奥出雲 「姫のそば ゆかり庵」
深夜から降り出した雨は、窓をたたきつけ、
轟々と音を立て、ついに雷まで鳴りだし、不安な朝を迎えたが…
ホテルを出る時には、まだ降り続けていた雨も、
「出雲大社」に到着した時には、ぴたりと止み、
オオクニヌシノミコト様が、見守って下さった
ほぼ20年ぶりに訪れた出雲大社は、やっぱりおっき~いっ
無事参拝し、おみくじも引いて…
お参りを済ませたら、早速朝蕎麦、門前のお蕎麦屋さんへ 。
参道からちょっと入った路地に佇む、
落ち着き年季の入った、昔ながらの蕎麦屋の風景。
出雲 「手打出雲そば 黄金そば かねや」
松江のホテルにチェックインして、一休み 。
お散策がてら、一人ぷらぷら、松江城まで散策などをして…
ホテルロビーに集合し、いよいよ、この旅の第一目的、
長年伺ってみたいと思っていたお店へと。
ホテルからタクシーを飛ばせばすぐ、
通りに面して、どこか民芸調の味わいのある佇まい。
奥出雲の在来種、希少な横田の小蕎麦を守り支援し、
地産地消、蕎麦の真価に打ち込むご主人の店 。
松江 「中国産地蕎麦工房 ふなつ」
今年60年に一度の「平成の大還宮」が行われた「出雲大社」。
例年になく賑わった島根の話題を耳にし、目にし…
「出雲」と言えば、「割子そば」 。
以前から行ってみたいと思っていたお店もあるし、
是非、本場の「割子そば」も堪能したい、
蕎麦好き仲間と、とんとん拍子に話しが進み…、
いざ出雲へと、米子、「鬼太郎空港」へひとっ飛び 。
フライトが遅れ、お昼過ぎての到着で、
すっかりお腹ペコペコ。
仕事で近くに来ていた、蕎麦人さんと空港で合流し、
空港から車を飛ばし、案内してくれたのは全くの住宅街。
自宅の民家の一角で営む手打ちのお店。
入口にささやかに掛った暖簾、いいなあ、この感じ 。
米子 「そば処 大吉」
今日のお昼はオフィスを出られず…、
やっぱりちょっと、お蕎麦が食べたい 。
気兼ねなくさくっと、それでいて居心地のいい空間。
ふらりと入ったデパートの、即効乗り込む、上りのエレベーター。
吉祥寺 「神田まつや」吉祥寺店
入口へと向かえば…、おっ、年末恒例「ゆず切り」の予告の貼り紙。
ああ、今年も終わりに近づいているんだなあ
しみじみ…。
日中降り続いた激しい雨はやんだが、風は一層強くなり、
枯れ葉が夜闇を舞い、とても寒い。
お腹もぺこぺこ寒さが身に染み…そういえば、今日は火曜日。
久しぶりに、週一日だけのお店に寄って行こう 。
吹き付ける風に凍えながら歩いていけば、
格子扉からほっこりと洩れこぼれる、温かな灯り。
永福町 「手打ち蕎麦 いち彌」
このところ、久しぶりに「さわらび」さんに行きたくて、
足を向けたが、一度は蕎麦売り切れ、
さらに2度電話をかけたら、既に蕎麦売り切れで…
(でも電話の応対は、とても丁寧、好感♪)
想いはますます募り、
今夜は、予約を入れて、初めての夜訪問 。
車行き交う、大通りに面していながら、
そこだけ、ほっこり切りぬかれたような、
柔らかな灯りに包まれた、情緒溢れた佇まい 。
半蔵門 「蕎麦小路 さわらび」
「山梨の『正徳寺温泉』がいいんだよ」
と、このところ何度も繰り返す彼。
「お昼は蕎麦でいいから…」の言葉で、即快諾 。
日毎寒さが増し、どんどん空気が澄んでいく冬晴れの中、
甲府に向けて出発~ 。
冬の中央高速は寂しいくらいに車が少なく、
スイスイ進み、昼前には難なく甲府に到着。
甲府と言ったら迷わずここ、久しぶりに「あの」蕎麦に会いたい 。
全くの住宅街の中に、ふと佇む…
甲府 「石臼挽純手打 十割荒挽き蕎麦 専心庵」
いつも目の前を通っているというのに、
すっかりご無沙汰、駅すぐ近くの「武蔵野藪そば」。
駅前のいくつか並ぶ商店の中に、さりげなく佇みながら、
実は由緒正しい、「池之端藪」の系統 。
久しぶりに、ちょっと寄り道して行こう 。
西武柳沢 「武蔵野 やぶそば」
煌々と照らす看板の白には、きちんと置かれたお品書き。
季節限定、との「牡蠣南蛮」に「味噌煮込みうどん」
しみじみ、冬なんだなあ…
阿佐ヶ谷には、素敵なお店が多すぎて、
すっかりご無沙汰してた、「やの志ん」さん。
このところ又とても、行きたくなって…
駅南口、全くの住宅街の中に、そっと置かれた小さな看板。
知らなければ通り過ぎてしまう、隠れ家蕎麦屋 。
阿佐ヶ谷 「手打ち蕎麦 やの志ん」
夏に引き続いて、大人の遠足第2弾、
仲良し仲間10人集まり「秋の奥多摩紅葉狩り」
お天気良好、ぽかぽかとした冬晴れの日差しの中、
ごとんごとんと揺られる車掌からは、
少々、葉は落ちちゃっているけど、
登山ウエアに身を包む方々に囲まれ、遠足気分満点~ 。
ドライブとは違う、電車の旅に心うきうき、
程なく到着した「御嶽駅」。
駅から歩けば程なく、すぐ近くの「ごろう」さんで…、
念願の蕎麦前を楽しみながら、
たっぷり奥多摩の紅葉した風景を満喫しよう 。
御嶽 「手打蕎麦 ごろう」
やれやれ、オフィスのエアコンの調子が悪く、とても寒い。
足元がシンシン、すっかり凍え感覚もなくなり…
こっ、これは温かいもの食べて、暖まらないとっ 。
駆けこむように向かった、街の手打のお蕎麦屋さん 。
西永福町 「手打そば ほん多」
手打は冷たい「もりそば」、
温かい汁そばは、機械打ちの蕎麦だけど…、
機械切りの蕎麦も気になる、今日こそ「汁そば」食べてみよう 。
→ yuka (05/19)
→ yuka (05/19)
→ yuka (05/19)
→ chameleon_arms (05/14)
→ chameleon_darms (05/06)