バスを降りた途端、頬に当たる北風に、
一瞬で体温が奪われ、空腹に寒さが凍みる~。
ちょっと寄り道、温まって帰ろうと、
今はなき「池之端藪」の唯一の流れを汲む、
「武蔵野やぶそば」さん 。
西武柳沢 「武蔵野やぶそば」
扉を開くとすぐ、「いらっしゃいませ~」、
女将さんの明るい声で迎えられ、
カウンター仕立ての大テーブルの椅子を引き、
まずは、自分にお疲れと…、
熱燗と迷ったけれど、勢いで冷を。
山形 「上喜元」 純米酒
こってり甘めの蕎麦味噌をつまみつつ、
開いた品書きの「酒肴」から、
充ては江戸の粋「板わさ」を 。
ぷりっとした蒲鉾は、やや薄めの3切れに、太めの2切れ、
厚さの違いで味わいも変わり、、
添えられた梅肉に、たっぷりの山葵が新鮮美味。
すっきりとした清らかな酒に板わさが旨い。
しばし、ゆるりと寛ぎ疲れを癒し… 、
この時勢に「もりそば」570円から揃う品書きから、
「かしわざる」があまりに美味しかったので、
今日は「かしわ南蛮そば」を 。
頼むと程なく、奥から聞こえる、
じゅう~じゅう~と美味しそうな焼き音に、
期待も膨らみ耳を澄ませていると…、
目の前に置かれた、
ふかふかと湯気立つ丼の美味しそうな事
思わず見惚れる毅然とした景色に、
蓮華を手にとり汁をすすった瞬間、はぁ~
すっきり円やかな上品な出汁に、
クセなく雑味なく広がる鶏の豊かな旨味。
こくこくと、ずっと啜っていたくなる~。
ここに浸る蕎麦は極細繊細。
汁を纏いするすると喉に流れる、
この軽やかさが何とも心地いい 。
そして、何と言っても鶏肉の旨さ 。
さっと炙った香ばしさに、ふっくらと柔らかく、
噛んだ先からじわっと滴る旨味のエキス。
薬味に添えられた山葵を添えるとこれも旨い
しゃきっとろ~の葱の甘みにほっこりし、
さらに、鶏つくねはふっくらふわっふわ。
食感といい味といい、これも超絶の旨さ 。
鶏肉に顔ほころび、蕎麦を手繰り、汁をすすりと、
最後は丼に口をつけ、一滴残せず完汁~。
はぁ~、心から大満足な一杯。
ご馳走様でした~
前回の「おかめそば」といい、
「武蔵野やぶそば」さんの甘汁いいなぁ。
これは是非、種物いろいろ頂きたいな 。
「武蔵野 やぶそば」
西東京市柳沢6丁目4
042-468-9190
11:00~16:00 / 17:00~21:00
(土日祝日通し)
火曜休 P2台あり
2023年 4月27日 極旨「やきとり」秀麗なる「おかめそば」
2022年 9月22日 「板わさ」「かしわざる」
2022年 3月 9日 「天ぬき」「ざるそば」
2018年 3月12日 「天ぬき」「ざるそば」
2014年 5月 8日 つまみにも良し「巣ごもり」蕎麦
2013年12月 6日 「トマトサラダ」に「天ぷらそば」
2006年 7月 3日 「天ぬき」に「せいろう」
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