行った事がないというお友達をもお連れして、久しぶりにお昼を頂きに 。
ここ何日かの肌寒さもなく、今日はぽかぽかとした初夏を思わせる天気の中。
今日はどんなお料理が出てくるかしら、とわくわくしながら階段を降りる足取りも自然と早まってしまう…。
田無 「手打ちそば ほしの」
扉 を開くと、にこにことした女将さんの笑顔に、もうそれだけでうれしい。
いくつか挨拶など交わし、用意して頂いたテーブル席に、4人で腰を下ろし、まずはビールで乾杯~
くっと喉を潤わせていると、次々に置かれる大皿がみっつ。
「今なら山菜があるから急いでおいで」
とおっしゃって下さった言葉通り、「独活と蕨のきんぴら」がたっぷり。
しゃきしゃきっとした独活の独特の風味に、蕨がとても美味しい。
それにたっぷりの「蕪と蕪の葉の浅漬け」に、「春キャベツと胡瓜の浅漬け」。
素材の味を生かしたさっと漬けられた、美味しい漬物。
それに定番の「揚げ蕎麦」に、好物の「川海老の唐揚げ」。
これはまさにビールにぴったり~
と、これらをつまみながらビールを味わっていると…、
女将さんオリジナル、大皿に「季節のお料理盛り合わせ」が各々出される。
と、このお料理を前に、「お酒にしよう~♪」、と早速お酒に切り替えて。
「今日あるのは、これですよ~」
と、女将さんがずらりと並べてくれたお酒は、
「天吹」、「陸奥八仙」、「風の森」、「来福」、「大那」、それに「花菱」。
結局順番に全部頂いてしまったお酒。
美しいガラスの猪口でゆっくりと頂きながら…
まずは、京都から取り寄せている「引き上げ湯葉」。
とろりとした湯葉は、まったりとして大豆の風味がじわ~り。
丁寧に作られた「出し巻き玉子」は、ほんの~り甘めでありながら上品で、この出汁巻きも美味しいなぁ。
そして、北海道から取り寄せたという、「行者にんにく」のお浸し。
ニラとにんにくの合わさったような独特の味のある山菜で、これは乙な味わい。
それに、「レバパテと牛たたき」。
下に置かれたフルーツトマトが甘く、スナップエンドウに空豆は春の味わい。
牛たたきも柔らかく、牛肉の旨みがしっかりと味わえる。
最後に楽しみにして頂いた、「姫竹の焚き物」に、「独活の甘酢漬けの蟹の身添え」。
既に竹の子が恋しくなっているところにうれしく、独活のさっぱりとした漬かり具合、添えられた蟹の身の味が濃く、これはいいな~
と、これですっかり堪能しているところに…
手に優しく馴染む木の椀で出された「蕎麦掻入り蕎麦の実雑炊」。
ふわりと蕎麦の風味の立つ、とろりとした蕎麦掻きに、ほっこりと炊かれた蕎麦の実。
体に優しい、ほおっとする味わいの雑炊で、これは毎朝でも食べたいな~。
と、食べ終え、しみじみとした気分になっていると出されたのは、
「炙り地鶏の蕗味噌がけ」。
程よく炙られたふわっとした身の地鶏に、蕗味噌をソースに仕立ててしまうのがすごい。
この蕗味噌の風味に味加減が絶妙で、鶏肉に実によく合う。
これは美味しい…
追加したお酒の充てには、大好きな女将さんの「梅干明太漬け」が出され、
程なく、それだけ舐めてみても美味しいお塩、藻塩が添えられ、天ぷらが出される。
薄衣でからり、さくっと揚げられた「こごみにこしあぶら」。
続いて北海道の、どっしり太い「アスパラガスの一本揚げ」。
これが甘~い
それに盛り付けも美しい「行者にんにく」の天ぷら。
さくっとした歯ごたえにとても軽やかな天ぷらは、行者にんにく独特の風味が香ばしくて、これはおつまみに最高。
最後は「独活の葉の天ぷら」。
どの天ぷらも、素材の味わいが感じられ、とても軽やか。
女将さんの天ぷらは、やっぱり美味しい。
天ぷらの後には、さっぱりとした「胡瓜の額漬け」がたっぷり出され、
最後には、「鯨ベーコンのマリネ」がこれもたっぷり。
鯨ベーコンの味わいがお酒にたまらなく、これでゆっくりとお酒をたっぷり堪能し…
いよいよ、〆のお蕎麦を出して頂く。
茨城の常陸秋蕎麦、それを自家製粉し、十割で打たれた女将さんの蕎麦。
手繰り上げた途端、込み上げてくる豊かな穀物の香りに、それだけでうっとり 。
口に含むと、もちもちとして歯を包み込むような心地のいい歯ごたえ。
かみ締めるとじわ~っと、たまらない蕎麦の味わいが、いっぱいに広がってくる。
よく見ると透明な蕎麦の粒が埋め込まれた蕎麦で、まるでこれが弾けているかのようで、これは美味しい~…
やや太めに絶たれた蕎麦は、かみ締める毎に蕎麦の味わいを濃く残し、たっぷりのお料理を頂いた後にも関わらず、ぺろりと頂いてしまう。
あんまり美味しくて、皆そろって追加一枚まで頂いて。
いつも来るたび毎に、ずんずん女将さんの蕎麦が美味しく感じられ、優しく白濁した蕎麦湯もたっぷりと頂き、感無量 。
余韻に浸っているところには、これもうれしい、蕎麦茶アイスのデザートが出され、香ばしい蕎麦の風味のさっぱりとしたアイスを頂き…
今日も心から、大満足なひと時に。
女将さんのかわいらしく語るお話も楽しく、又すぐにでも来よう~♪
と思ってしまう。
今日もたくさんのお酒も頂き…、ご馳走さまでした~
お友達との時間も楽しく、いいひと時だったなぁ…
*おまかせいろいろ(花) 1,500円、ビール 600円、酒 700円
「手打そば ほしの 」
西東京市西原町5-4-19
0424-67-0654
(080-3026-6588)
昼/夜 予約のみ
P 1,2台 禁煙
関連日記
2008年12月30日 絶品蕎麦掻き鍋の「暮れのご馳走」
2008年10月29日 「きのこ三昧」に、初の「温きのこ蕎麦」
2008年 5月26日 名物巨大大海老の天麩羅を頂く
2007年 9月24日 美味蕎麦雑炊
2007年 4月26日 山菜料理を味わう
2006年10月20日 美味、若鮎のてんぷら
2006年 8月17日 絶品蕎麦掻に、「鮎の甘露煮」
2005年 9月 8日 憧れのお店に初訪問
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私も、ちょこちょこと参考にさせて頂いて、ありがとうございます。
ここも、ぜひ(^^)。
うどんやさんというと、あの「黒豆」の、かしら?
私もすごく気になっているお店です。
蕎麦も始めたとなると…
近々行ってみます♪
ちなみに、この辺りは引っ越し仕立てなので、私は、まだ初心者です(^^;
この大皿のお料理盛り合わせ、必ず女将さんのお料理に入るもので、いいですよね♪
こういう、目にも舌にもうれしいお料理、大好きです。
私も、岡崎様の記事も、とっても楽しく読ませて頂いています(^^)
くるりんっとしたかわいらしい姿も、味も、私も大好きです(^^)。
採れるなんて、羨ましい…。
糠漬けは、ぜひ挑戦してみては??
私、漬けてますよ~(^^v
かわいいもんですよん、糠って。
このサイトを発見して、数日の竹内です。
Yukaさん、田無が地元ですか!
私は、会社も、実家も、星野から、
数百メートルの地元です。
中学は、田無3中です。
1962年生まれです。
小学校は、保谷市です。
世田谷、保谷、田無、千葉、阿佐ヶ谷、川崎高津区、名古屋、
そして今、流れ流れて武蔵村山蕎麦所「たのさん」
近所に住んで居ます。
そこから、毎日「星野」直ぐ近くの会社に通勤しています。
しばらく「星野」に行っていません。
最近は、田無駅側に数軒隣の「うどん屋」へ時々行きます。
その店は、最近蕎麦も始めました。
これからも時々拝見させて、いただきます。
蕎麦も大好きですが、ラーメンも大好きな、竹内でした。
でも元手がなくて、だから少しずつ本だけ読んでいます。
先日はもつ屋で陸奥八仙は頼まなかったのですけど、
おいしいのかな。
それにしてもこの八寸みたいな大皿の6点盛り、いいですねえ。
日本酒に合うのは和食ばかりではないそうですけど、
いつもyukaさんは酒の充てに良さそうなお料理を
紹介してくれて、愉しいです。(^^)
あー拙者の場合散財が激しくなるから
無くて良かったのか!
なんつて
なんか今年はあんま山菜食べて無い鴨
特にこごみが食べたい
今まではねぇ春に帰省すると
山盛りこごみがあったものだが
取って来る人が居なくなってしまったからなぁ
あんな雑草が買うと高いし!
そうそう、糠漬けも大好き
でも、漬ける人が身近に居ない
手間だしなー
昔、松下電器産業(現パナソニック)で
自動糠漬け機出してたんだよね
タイマーで一定時間で回転するだけなんだけど
あれが欲しかった・・・
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