しとしと雨降る昼下がり。



お母さまの暖かなもてなしに、まずは一献、
静岡　「喜久酔」　特別純米



お酒に添えられる、自家製「山葵漬け」が、
毎度の楽しみ、実に美味 。



ちょっぴり頂いた「漬け物」は、
蕎麦の実を混ぜた糠床で漬けたもの。
茄子に胡瓜、円やかに浸かり、美味しいなあ



つまみながら、程なく届いた「焼き味噌」は、
焼石に盛られ、熱々じゅうじゅう～。



焦げ目香ばしく、とろ～り円やか、
混ぜこまれた蕎麦の実と様々な薬味が混ざり合い、
口に含む毎にお酒が進む、絶好の充て 。



しばしゆるりと、蕎麦前を楽しんで…、
いよいよお目当ての、「限定　琥珀トマトそば」をば 。



出された蕎麦は、実にシンプル、
外連味なき、清らかな冷かけそばだけれど…、



注がれた汁は、ほんのりとピンクに透け透明、
厳選した農家のトマトをミキシングし、
晒で時間をかけじっくりと越した、純然たるトマト汁 。



すすった瞬間、思わずはぁ～っと、声が漏れる。
なんってピュアでクリア、
トマト本来の味がギュッと凝縮した、
贅沢の極みのゴールデンドロップ



しばしスプーンを放せず、何度も何度も味わい…、
手繰った蕎麦は、この汁にきゅっとしまり、
無垢なトマト汁から立ち上る蕎麦の香味。

繊細で優美、なんて荘厳なる味わい…



しばしトマトと蕎麦の清らかな出会いを慈しみ、
続いて、添えられた鮮やかな緑の、
丁寧にたたいたモロヘイヤのオリーブ和え。



これを器に加えると…、
これが又素晴らしく爽やか。
ほのかな粘り、青臭さなく清々しく、



蕎麦に混ぜ手繰れば、
繊細なトマトの汁にオリーブのコクが加わり、



絡めて手繰る蕎麦は、想像を超えた旨さ 。

汁をすすり、蕎麦を手繰り、
手繰る先から笑みこぼれ…



あとは夢中、一滴残さず飲み干して…、



最後にそっと出して下さる蕎麦湯をすすり、
類まれなき蕎麦の余韻にじっくり浸り…

ご馳走様でした～

冷製かき玉、氷梅、そして琥珀トマトそば、
「じゆうさん」の究極の夏の蕎麦、
次の「梅氷の冷かけ」を楽しみに… 。

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