随分前にお店を閉められた、「白さぎ」の後に、
新たに蕎麦屋ができているそうだけど、
駅から離れてることもあって、気になったまま。
今日は仕事も早めに終わり、しかもいいお天気。
お散歩がてらに行ってみよう 。
中野駅から早稲田通りに入り歩いていくと…、
通り沿いに、記憶にある黒壁がぐるり、
廻ってみれば、ああ、そうそう、
昔の趣きを残した、南欧風塗り壁に、
はらりと暖簾が揺れる、ふと目を惹く佇まい 。
中野 「石臼手挽き蕎麦 盛絽屋(せいろや)」
扉を開けば、広々としたモダンな空間に、
ゆったりとテーブルが配された、
昼下がりのゆるりとした心地のいい空気 。
「お好きなところにどうぞ~(^^)」、
にこやかに迎えてくれた、まだお若いお兄さん。
すぐに出された蕎麦茶を頂き、品書きを開くと、
細かにかかれた「こだわり」があり、
さらに、「蕎麦の召し上がり方」まで丁寧に書かれ、
「お子様御膳」の用意があるのが微笑ましく、
一通りの冷たいお蕎麦に、
温かいお蕎麦には、「けんちんそば」がある 。
「一品料理」も、蕎麦前を楽しむにはいい品揃え、
となれば…と 、
まずは蕎麦前、秋田 「天の戸」 純米酒。
お通しが漬物というのが嬉しく、
充てに選んだのは、「三点盛り」。
しっかりとした「木綿の冷奴」に、
「鰯の梅煮」は、中骨がきちんと抜かれ、
小骨感全くなく、ふっくらとして味染み、素晴らしく美味しい 。
揚げものは、珍しい「鴨コロッケ」。
サクっとした衣軽く、ほっくりとしたじゃが芋に、
鴨ひき肉がたっぷり包まれ、これも旨いっ 。
せわしさない空気も心地よく、
しばしのんびりと楽しませて頂いて…、
蕎麦は、基本の「もりそば」を 。
江戸前よりやや太めの、中太切り、
艶やかで乱れなく切り揃い、
ふっくらとしたい〜い香りが漂い、
腰がある、というか、もっちりとした歯ごたえ。
始めはさっぱり、次第に広がるミルキーな甘み 。
しかも、薬味が珍しい、
山葵ではなく、紅葉おろしにおろし葱。
「拘り」に書かれた程、汁は濃くなく、東京の濃い汁で旨し。
しかも、この蕎麦に紅葉おろしを添えると、
ぐぐっと甘みが増し、成程これは合うっ 。
、
頃見て出された蕎麦湯は、さらりとした釜湯。
すぅ~っとのびる、雑味なき汁が美味しく、
何度も注ぎ味わって…
満足感に満たされ、お勘定をと向かうと、
入り口すぐのところで、石臼を回している若きご主人。
聞けば、手挽きで打っているのだそうで、
成程~、あの甘みは手挽き故、これはうれしい 。
さらに、「紅葉おろし」が気になり尋ねると、
なんとっ、お二人は、岩手藪蕎麦の出身で、
岩手では「紅葉おろし」が普通なんだだそう。
「定休日なしなので、又いらして下さい (^^)」。
にっこりかけてくれる言葉が又うれしく…、
ご馳走様でした~
ゆっくりと居心地よく、もてなしも気持ちよく、
もっと早くくればよかったと思う程、
又ぜひ、お散歩がてらに訪れよう
「石臼手挽き蕎麦 盛絽屋(せいろや)」
中野区野方1-42-20
03-3389-8778
11:00~15:00 / 17:00~21:00
無休
禁煙
- 関連記事
-
- 鷺宮 「三咲」 さくさく軽やか 小海老と小柱の「かき揚げそば」 (2018/04/17)
- 野方 「和田」 玉子ふわふわ大山地鶏の「親子せいろ」 (2018/04/09)
- 新井薬師 「うた」 すっかり病みつき「海苔わさびぶっかけそば」 (2018/03/02)
- 新江古田 「じゆうさん」 素敵すぎる「盛合わせ」清艶たる「田舎」 (2018/02/23)
- 新井薬師 「火群」 極寒の夜はぶり大根に熱燗で (2018/01/27)
- 中井 「長寿庵」 街蕎麦屋でほっと寛ぐ蕎麦屋酒 (2017/12/27)
- (閉店)野方 「兎澤」 期待の新店 居抜きでオープン (2017/10/31)
- 中野 「盛絽屋」 料理に蕎麦良し 岩手出身の手挽きそば (2017/10/27)
- 新井薬師 「うた」 極旨新メニュー「海苔わさびぶっかけ蕎麦」 (2017/09/04)
- 鷺宮 「三咲」 漬物旨しふわふわエアリー「とろろそば」 (2017/08/09)
- 新江古田 「じゆうさん」 純然たるトマト出汁「琥珀トマト蕎麦」 (2017/08/02)
- 中野 「いざ宵」 美酒に酔う大人の蕎麦屋酒 (2017/07/18)
- 新井薬師 「火群」 新井薬師の癒しの隠れ家 (2017/06/30)
- 新江古田 「じゆうさん」 感動至福の「レタスとトマトの冷製かき玉」 (2017/06/08)
- 中野 「いざ宵」 美酒に酔う大人の蕎麦屋 (2017/04/11)
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)