表に出ていた「石臼挽き粉を使用しています」の文字を確認し、
入っていくと、6席分のカウンター。



「江戸そば」の他に、そぼろご飯や卵かけご飯などのお品書き。



ほぉ～、5時からは、ここでお酒も頂けるようで、



さすが料亭、デパ地下でも河豚料理などが並んでる。
と、一通り眺め、頼んだのは、お目当てだった「江戸そば」。



醤油がまだ普及していなかった江戸時代には、調味料で使っていたのはお味噌。
その当時、味噌を溶いた汁で食べていた、その汁を再現したお蕎麦だそう。

そうそう、だから、蕎麦屋のあてに「蕎麦味噌」があるんだった…
などと思い出し、早速丁寧な接客のお兄さんに「江戸そば」を注文～。



程なく、目の前の店内厨房で蕎麦が茹でられ、出された一膳。
置いて下さりながら、「あの、食べ方なんですが…」と丁寧に教えて下さる。



味噌で作った「煮ぬき汁」に、醤油ベースの「もり汁」が二つ出され、



それぞれ、「こちらにはこの薬味を…」と教えて頂いて、



まずは、お蕎麦、これは機械切りかな？乱れなく断たれた細切りの蕎麦。
香り風味はともかく、若干茹で過ぎの感もあるのだが…



まずは、醤油ベースのもり汁に浸し頂くと、これはなかなか。
薄めで甘めの汁をどっぷり浸し頂くといい感じで、さすが料亭、汁が旨い。
そして、味噌の「煮ぬき汁」、まずは、薬味を加えずにこれもそのまま浸すと、
ほお～、ちょっと高遠蕎麦を思い出す。



そして、教えて頂いた通り、大根おろしに青葱、蕎麦の実を汁に入れ…



これに絡め頂くと、うんうん、これはいい 。
大根おろしが入った事で、味噌の風味がぐんっと和らぎ、
カリカリとした蕎麦の実の歯ごたえが、とても楽しい。

と、二つの汁で手繰っていたらあっと言う間。



添えられた、「きんぴらごぼう」も頂いて…



きちんと頃合い見て湯のみで出された蕎麦湯は、しっかり白濁した濃い蕎麦湯。
これを、ゆっくりと頂いて…

ご馳走様でした～

デパ地下で手頃に入れ、さっと蕎麦が手繰れるのは、うれしい限り。
ただもうちょおっと、安かったら、もっとうれしいかなあ…

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