扉を開き入ると、すぐのところには、これも新品の打ち場があり…



その後ろには、香り立つような、真新しい檜のテーブル。
無垢材の柔らかい木肌の、ゆったりとしたテーブル席が4卓程並べられ、
突き当りには、一人で寛ぐのによさそうな、カウンター。



とても心地のいい空間に…、
お♪、お祝いのお花もいっぱいだ
と、晴々とした笑顔の菊谷さんに、皆それぞれお祝いの言葉を交わし…



まずは、ビールで、再開店お祝い、乾杯～



そして…、菊谷さんのお料理が、いくつも盛られた大皿が置かれる。



菊谷さん自家製、「鯖の燻製」に、



同じく自家製、「鶏肉の燻製」。



カリカリに炒られた蕎麦の実と丸められた「蕎麦味噌」に、



これも自家製、とろ～りとした「山葵漬け」と、



これもとろとろの、「蕗味噌」…の、盛り合わせとなったら～



早速改めて、「祝い酒」「四季桜」の樽酒が振舞われる。



お料理もさらに次々、「大根菜の醤油漬け」に



ほのかにツーンとくる、「山葵味噌」。



菊谷さん独特の、牛蒡の甘みがじわじわ広がる「キンピラ牛蒡」。



…と、伊那の「さいとう」さんの差し入れ、「どぶ」の燗酒だ。



蔵でさいとうさんご自身が瓶詰めされたという貴重な「どぶ」は、
燗にしてすばらしい、キリっと切れのある旨みたっぷりの濁り酒。



さらに、杉山君の野菜料理、「フルーツトマトと胡麻豆腐」に、



「ミズのお浸し」が出され…、



菊谷さん名物の「、「鶏レバの生姜煮」。



とろ～りと焼かれた「葱焼き」に、



四季桜の次のお酒は、「白妙」幻の純米酒。



そして…、待っていました、トム臼で挽かれた「粗挽き蕎麦がき」



粗い蕎麦の粒々がびっしり埋まった、ほかほかの蕎麦掻きは、
ぷ～んと香ばしい香りを、プンプンと漂よわせ、
口に含むと、ふっくらとしてぷつぷつと掠めていく粒の感触。

塩をちょんっと付けると、じわ～っと甘みが広がってくる 。



最後には、お母様特製の「糠漬け」が出され、
菊谷さん独特の酒呑み心を多いに沸かせるお料理に、
さらにバリエーションが増えてようで、これからもますます楽しみ

皆程よく、ほろ酔い加減になったところで…



いよいよお蕎麦、福井産と秩父産の「二種盛り」が盛られ出される。



まずは、グレーがかった色の濃い目の「福井」のお蕎麦。
二日熟成させたという蕎麦は、おお～っ、香る、香る、だだ茶豆に似た香り。
しっとり、しなやかな腰に、かみ締めれば、これも熟成蕎麦独特の、
ぷわ～っと豆系の甘さを含んだ香ばしい風味が、濃厚に広がる 。



一方、秩父の蕎麦は、丸抜きの上品な粗挽き蕎麦。
蕎麦独特の香りにほっとする香ばしい風味、うんうん、これは美味しいなぁ



と、さらに三枚目、これは貴重！
茨城「慈久庵」の畑で収穫したという、常陸秋蕎麦。



丸抜きの蕎麦粒が、これも上品に入り組んだ、繊細な蕎麦は…、
ああ、なんていい香り～

おてんとう様を感じる、芳しき大地に育った穀物の持つ、深い香り。
かみ締めると、何とも言えない、大らかで力強い、香ばしい味わいに
ん～、これは美味し～い



二ヶ月ぶりに打ったという、菊谷さん。
全くそのブランクなど感じさせない蕎麦に、これもうれしく…

ご馳走様でした～



伊那のさいとうさん、他ご一緒して下さった方々、ありがとうございました～



いよいよ、新しい蕎麦屋「菊谷」が、新たな地で動き出す。
人懐っこい笑顔の菊谷さんなら、巣鴨でもきっとかわいがられるだろうなあ、
…と、これからの、「菊谷」さんにも、期待を込めて…

改めて、「おめでとうございます」

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