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    つれづれ蕎麦 
    四谷 「蕎麦善」 生粉打ち蕎麦
    2011年02月10日 (木) 22:30 | 編集

    朝方の仕事を済ませ、ほっと一息コーヒーを飲みながら、
    ふと、随分と伺ってないなぁ…と思い出した、四谷のお店。
    思い出したら、何だかとても行きたくて、電車に乗り込み、四谷へと。

    四ツ谷駅すぐ目の前、三栄通りの様々な店舗が並ぶ通りを歩いていくと、
    周りに溶け込みながら、さりげなく、すっと下ろされた粋な暖簾。

    2011-2-10 店

    何だかとっても懐かしい…、思えば既に4年ぶり futt.gif

    四谷「由々粋酔 蕎麦善」

    扉を開き入ると、照明をぐっと落とし、ダウンライトが所々を照らす、
    目の前が通り沿いだと言う事を忘れてしまうような、しっとりとした大人の空間。

    店の大部分を占める大テーブルが印象的な店内に、
    ロマンスグレーのおじ様が、本片手に座っている景色が印象的で…
    私は、奥のテーブル席に腰を下ろす。

    2011-2-10 品

    すぐに出されたお茶を頂きながら、置かれている品書きを手にし、
    仕事明け、まずは蕎麦前に、以前から食べてみたかった、
    「生しらすの掻き揚げ」をお願いし…、

    2011-2-10 品さけ

    熱燗を頂こう、と思って顔を上げると、

    2011-2-10 品どぶ

    壁に貼られた、「季節限定」のお酒が目に留まり、咄嗟に注文。

    2011-2-10 酒

    程なく出された、「山清どぶおろし」は、思ったよりしっかりとした濁り酒。
    とろりとして、ほんのりとした甘みがあるが、意外にすっきり。
    と、ゆっくり口で転がしながら、味わっていると…

    2011-2-10 かきあげ

    天つゆが添えられ、立派な「生しらすの掻き揚げ」が程なく出される。

    2011-2-10 かきあげあぷ

    繊細な衣に包まれ、小さなしらすが中にびっしりと埋め込まれ、

    2011-2-10 かきあげどあぷ

    箸を入れた途端に、ほろほろっと崩れる、軽やかな掻き揚げ。
    しらすの香ばしさが衣と共にさくさくと口に広がり、これは美味しい hahha.gif

    そのままで、天つゆにさっと絡めてと、楽しむが…
    これは私の選択ミス、この「どぶ」にはちょっと合わないなあ(^^;;

    と、念願だった「生しらすの掻き揚げ」も堪能し、そろそろお蕎麦。
    できれば、やっぱり「生粉打ち」を食べたい、
    お聞きするとまだあるそうで、迷わず注文 niko.gif

    2011-2-10 そば

    そして、程なく、久しぶりに頂く「生粉打ちせいろ」。

    2011-2-10 そばあぷ

    長方形の蒸篭に盛られた蕎麦は、繊細に断たれた細切りの蕎麦。

    2011-2-10 そばどあぷ

    艶々と輝くその蕎麦の中には、透明な蕎麦の粒々が重なり、
    思わず見とれる、これは美味しい蕎麦の風貌。

    2011-2-10そばたべ

    手繰り上げると、爽やかで香ばしい、新蕎麦のしっとりとした香りがふわり。
    口に含むと、しなやかで軽やかな心地のいい腰加減。
    ざわざわとした、肌木を想わせる、穀物の断面を感じる素朴な感触があり、
    噛みしめると、じわりと広がる風味に…

    お、美味しい~っlove.gif

    どこか、ぬめりを感じるヴェールに包まれた蕎麦、
    こんなに好きなタイプの蕎麦だったのに、どうしてこんなに来なかったんだろう…。
    ああ、明日も又食べたい、と食べながら思ってる。

    まろやかながらも、しっかりとした汁を、そっと浸し、
    もううれしく、あっという間に食べてしまう。

    2011-2-10 店内

    さらさらとした蕎麦湯を頂いていると、いつしか石臼の回る音。
    又、来たい、うっとりと蕎麦湯と共に余韻に浸り…

    ご馳走様でした~niko.gif

    やはり、「蕎麦善」、老舗の貫録はそのままだ。


    2011-2-10 暖簾
    「由々粋酔 蕎麦善」

    新宿区四谷1-22-12
    03-3355−8576
    11:30〜14:30 / 17:30〜22:00
    土日祝定休
    禁煙


    2006年 3月 6日 「生粉打ちそば」
    2004年10月19日 「せいろそば」
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    コメント
    この記事へのコメント
    jin-n様
    そうなんです、濁りだけど、すっきり辛口。
    だけど、酒自体の旨み、主張が強いので、合わせるお料理は選ばれちゃいますね。

    いぶり豆腐とかだったら、よかったかもです。
    いや、飲んだ事がなかったもので…(^^;
    2011/02/16(水) 08:24:04 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    「あて」が難しいお酒ですね!
    かき揚げは難しいかもしれませんね。
    辛口なんですが、あのコクというか旨味が、食べ物との相性で邪魔になってしまう帰来もありますね。

    私がこの店でお願いするとしたら、「鴨ぬき、そばがき、いぶり豆腐、山芋の陶板焼き、くずし豆腐」の中から選ぶかなぁ。

    本当に、うらやましぃです。
    2011/02/15(火) 11:26:56 | URL | jin-n #3aXRcdxk[編集]
    jin-n様
    ご存知なんですね♪

    そうなんです、ゆっくり口の中で転がして、じっくりと味わうのに、いいお酒でした。
    ただ、掻き揚げには、今ひとつ合わず、これは私の采配ミス(^^;

    大丈夫でした。
    心地のいい酔い加減で、醒ましながら帰りました(^^)。
    2011/02/15(火) 09:34:10 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    どぶろし!
    あっ!いいなぁ・・・。

    >ゆっくり口で転がしながら、味わっていると…

    結構アルコール度数が高いはずですが、大丈夫でしたか?
    2011/02/14(月) 08:57:33 | URL | jin-n #3aXRcdxk[編集]
    25¢様
    私もびっくりしました♪

    ほんっと…
    同じ日だったんですね♪

    ぜひ、生粉打ちも食べてみて下さい。
    しらすの掻き揚げは、いいですよね~(^^)
    2011/02/13(日) 23:42:28 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    よしの 様
    私も老舗風の店構えの時には、訪れられなかったんです。S氏の本を読むと、その風情を観てみたかった…と、惜しまれたまま。

    それでも、今のお店も、これはこれでよく、
    昼間から、ゆるゆると頂ける雰囲気が何よりうれしい限り(^^)。

    久しぶりに頂いた「生粉打ち」、どこか本むら庵に通じる蕎麦の感触で、よかったです。
    しらすの掻き揚げは…


    又、頼んでしまいそうです(^^)♪
    2011/02/13(日) 23:40:54 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    びっくりです
    私も数日前の平日の夜に訪れたのですが、、行かれてたのですね。。
    頼んだ料理も似たようなものでびっくりです。
    ただ、夜にはすでに生粉打ちがなく普通のせいろを頂きました。
    久々に食したせいろも味わい深いものがありました。
    2011/02/12(土) 16:14:59 | URL | 25¢ #dMtXu4sA[編集]
    大人の…
    空間、か。いいですね~。
    (とにかく暗い感じはあるね
    こういうところでは、昼間から「何の違和感も無く」、
    傾けられる。(微笑
    そういう意味でも、やはり大人の空間かな。

    三栄通りも何時行っても雑然とした感じだけど、
    生活感が溢れててちょっといいな。
    当方が初めて行った時には、既に現在の体裁に
    なっており、かつて街の老舗的な存在感ある作り
    だと読んだ(例の本の)紹介する姿は眼にして
    いません。

    でも、大都会の真ん中に位置することではあり、
    しっとり落ち着いたという雰囲気なら、これも
    いいのではないかな?

    >「生しらすの掻き揚げ」

    垂涎。


    2011/02/12(土) 13:10:48 | URL | よしの #-[編集]
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