先日、ひめはるぜみさんが早くも伺ったそうで、ブログを拝見したらなんだか良さそう。
丁度立川での予定がある今日。帰りにちょっと寄ってみる事に 。
一番近そうな矢川駅から、さくら通り入り、雨上がりののどかな通りを歩いていると…
程なく、通り沿いにぱっと目を惹く、大きな上り旗の掛けられた黒い壁一面のお店に行きあたる。
お蕎麦屋さんというよりは、かわいらしい和菓子屋さんのような雰囲気も。
国立富士見台 「蕎麦茶寮 かり庵 -かりほー」
立川での用事がちょっと長引き、お店に着いたのは既に2時。
それでもまだ、「営業中」の文字に安堵し、扉を開き入った店内は…、
あ、とってもいい感じ
程良く落とされた照明の明かりに、木のテーブル。
どこかアジアンティックな雰囲気を感じる、優しく温かみのある雰囲気に、途端に居心地の良さを感じてくる。
一人なので、端にある2人掛けのテーブル席に腰を下ろそうとしたら、
「ゆっくりと、こちらにどうぞ」
と顔を出された花番さんに、ゆったりとした4人掛けのテーブル席を勧められ
「お昼、4時までやってますのでごゆっくりなさって下さいね」
と優しくおっしゃって下さるのが、とてもうれしい。
ずらりと並べられた、手作りのようなクッションに、後ろに流れるジャズのBJM。
紗織のかけられた衝立など、どこか南国の風を感じるような、安らぎのようなものを感じてくる。
すぐに出されたお茶に品書きを見つめながら、これはちょっとゆっくりして行きたい…
途端にそう思い、中から「開運」をお願いし、
品書きの中に書かれていた「酒肴三点盛り」の内容をお聞きすると、
「このわた、アンキモ、烏賊の黒作り」とのこと。
ううむ…、今の気分とちょっと違うかなぁ、と、考えていると
「こちらの、『蕎麦昼膳』だと、お料理にお野菜の天ぷらと、お蕎麦がつくので、お勧めですよ」
とおっしゃって下さったので、そちらを頂いてみることに。
程なくして、まずはお酒が、陶器の片口に注がれ、手作りらしい味わいのある猪口が添えて出される。
充てには、しっとりと炊かれた「椎茸と切昆布」。
これで「開運」を頂き、、後ろに流れるBJMに身をゆだねていると…、
「錦玉子に空豆」の前菜が出される。
ほこほこと暖かい初物の空豆に、丁寧に作れたほんのり甘めの出汁巻き玉子。
続いて、「和牛ばら肉と牛蒡の煮込みです」と、流れるように出される。
しっとり柔らかく炊かれた牛蒡は、しっかりと味が染み、箸を入れるとほろほろっとこぼれるように解ける牛肉が、すこぶる旨い。
これだけでも、一合飲めてしまいそう~ ♪、などと思いながら、うれしく頂いていると…
これはうれしい、「牡蠣のグラタン」まで。
とろりとしたホワイトソースの中には、大ぶりの牡蠣が埋まり、この味が濃厚。
ややしっかり目の味付けのグラタンで、これはお酒がすすむすすむ…。
と、頂いていると、しばしして、最後の「野菜の天ぷら」が塩を添えて出される。
パリパリとして香ばしい明日葉に、舞茸、そして春らしいたらの芽の天ぷら。
どれも、さくっさくの軽やかな衣の天ぷらで、これも大満足で頂き…
お声をかけてお蕎麦をも。
まずは、薬味の大根卸に、葱、瑞々しい山葵が置かれる。
待つ間に、ちょこっとなめてみる汁は、やや甘めのしっかりと味わいのあるもり汁。
そして、「幌加内産石臼挽きぐるみ」と書かれた、生粉打ちの蕎麦が、笊に盛られて出される。
ところどころに蕎麦の欠片が浮く蕎麦は、丹精な細切り。
手繰り寄せると、ふわりと爽やかさのある蕎麦の香りがぷ~んっと漂う。
口に含むと、やや優しい腰加減。
噛み締めると強くはないが、そこはかと漂う蕎麦の風味を感じ、するりと落ちていく喉越しの爽やかな蕎麦。
するすると落ちていく蕎麦は飲んだ後に心地よく、あっという間に頂いてしまう。
頃合い見て出された蕎麦湯は、別に作られたものらしく、適度に白濁した熱々のもの。
これをもり汁に注ぎ頂くと、すっと伸びる汁が美味しい。
一連のお料理に蕎麦を、ゆったりとした時間の中で満喫し、お勘定をと席を立ちながらお聞きすると、ご主人は、深大寺、盛岡で修業をなされ、先月半ばに開いたとの事。
始終にこやかで丁寧な花番さんのもてなしも心地よく、
「又いらして下さい」
とおっしゃって下さる言葉がうれしい。
ご馳走さまでした~
もちょっと暖かくなった頃、桜並木を眺めながら散歩がてらに訪れ…、今度は気になった「太打ち」を頂いてみようかな。
それにしても、この辺りもすっかり蕎麦激戦区~♪
*お品書き
せいろ 750円、大盛 200円、追加 500円、つけとろ 1,050円、野菜天ぷらせいろ 1,200円、海老天ぷらせいろ 1,600円、淡雪 1,300円、海老天ぷらそば 1,700円
蕎麦昼膳 1,600円、夜おまかせ 3,200円~
酒肴3品 600円、殻牡蠣六ヶ 800円、合鴨ロース焼 800円、揚蕎麦掻 800円、豚角煮と大根 600円、和牛ばら肉と牛蒡の煮込み 700円など、
ビール 500円、加賀鳶、開運、越の寒中梅、獺祭 700円~
「蕎麦茶寮 かり庵(ほ)」
国立市富士見台3-5-15
042-575-8468
11:00~16:00 / 18:00~22:00
月曜定休
P2台
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ピンとくるものもなく、うかがったところやは
り機械切り。山葵も甘みも辛みも薄い。
メニューの中に蕎麦も載っている創作
居酒屋というのがこの店の僕の印象。
アワビのキモ焼きを頂きましたが、そえら
れたカポナータは美味しかったのですが、
その油との相性が悪いのか、肝心のアワ
ビの磯の香りが臭さに感じられました。
ありがとうございます。
修正しておきます。
なるほど。。
お近くでしたら、ご主人と一緒に夜にゆっくりと、なんていうのもいいだろうなぁ、なんて思います。
本当に国立はお蕎麦屋さんが増えて、うれしく迷ってしまいます(^^)
とつくづく。
そうそう、「蕎廬庵」さんは、おととしの末にお店を閉められ、今は、御殿場IC近くで新しく営業なさっているんですよ♪
ちょっと歩けば、「俊」さん。
定休日が微妙に違うのが、うれしいかも、なんて思ってしまいました。
これで1,600円は楽しめるランチだと思いました。
お酒は…、
確かに、国立ならでは、かもしれないですね~…(^^;。
今度は、太打ち、食べてみたいです。
先日、「俊」からこちらに向いましたが辿りつけず。。
相変わらずの方向音痴ぶりですが、国立は「素朴庵」「きょうや」を
筆頭に蕎麦激戦区になりましたね。出直して参ります♪
料理も美味しそうだし、ぜひ行ってみたいです。
つまみが おいしそうです。
おしゃれな飲み屋といったところが コンセプトか?
酒飲み親父には、少し 良いお値段です。
国立ならではの お店だと思いました。
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