気持ちよく花番さんに通され、
靴を脱ぎ入ればすぐ、迎えてくれたご主人は、
太陽のような明るい笑顔 。

ご無沙汰していたご挨拶に、
「ながいけ」さんで頂いた、静岡在来の話をしつつ…



頂いたお酒、静岡の地酒 「正雪」純米吟醸。



ほんのりと甘い、やさしい味わいのお酒に、



「あまりお腹は空いていないでしょうから…」
お通し替わりに、ちょこちょこっと盛って下さった酒肴 。

大好物「バイ貝旨煮」の味が良く、とても美味しく、
静岡産「枝豆」は甘く、味わい豊かで、



じっくりと炊かれ、骨まで柔らかく味の染みた、
「秋刀魚の煮付け」の美味しい事っ



話も盛り上がり、お酒もお替り、
出して下さったのは、御殿場のお酒、「金明｣純米酒。
すっきり爽やかなお酒で、これ、好きっ

美味しいお酒に、もうちょっと充てが欲しくなり…



頂いた、「無花果の揚げ出し」 。



無花果の鮮やかな色彩に、銀餡がとろりと絡まり、
とろ～と甘い無花果に出汁の、ほっこりとする美味しさ 。



蕪に胡瓜の「糠漬け」も、もちろん自家製。
浸かり具合もぴたり、糠の風味がたまらない。

ん～、今度は、お腹を空かせて、
もっと、いろいろ、お料理も頂きたいな

などと思いつつ、蕎麦談義が盛りあがる中、
開店したと同時に、早くもお客さんが入り始め…、



我々は、そろそろ、新幹線の時間
急いで、お蕎麦を頂こう～。



まずは、何と言っても「静岡」在来種、



凛々しき蕎麦
一目見るなり思う、
きりりと鋭利に立つ角に蕎麦の星散る、凛然とした姿。



手繰り上げた途端に、
込み上げてくるような、力強い蕎麦の香り。

もちっとしたしっかりとした腰に、
噛む毎に溢れる、ジンジンと鼻孔に響く濃密な味わい。
ワイルド、これぞ、大地に育まれた蕎麦の味…！。

やはり…、静岡在来種は、類まれなき旨さだっ
思わず呆然としていると…



続いて出された蕎麦は「手挽きそば」
１年熟成させた、福井の大野。



ああ…、こ、これ又なんて美しい

びっしりと埋まる蕎麦粒は、透け煌めき、
ふわりと広がる、ふっくらとした甘やかな穀物の香り。



ぷつぷつっと粒が口肌慣れる、心地の良さに、
もちもちとして、馥郁とした滋味が口に広がる。

ああ、これも、とても好き…。

全く異なる、魅力溢れた二つの蕎麦、
もっとゆっくり味わっていたい…

後ろ髪を引かれつつ、とろりと濃厚な蕎麦湯を頂いて…

ご馳走様でした～

お話ししていると、こっちまで元気になってくる、
明るく、エネルギッシュなご主人。

このご主人の元で、さらに静岡在来が育まれ…
田形さん、素敵だなあ 、
又是非、ゆっくりと訪れて、もっとお話しお聞きしたな。

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