近くのお友達からお誘いメールが届き…お昼を食べに武蔵関に 。
待ち合わせのお店へと、駅南口の路地を歩いていくと、
まだまだぎらぎらと照るお日様に、じわりと汗が滲みながら…
ちらほらとお店が並ぶ間に、程なく見えてくる「手打ち」の文字。
瓦屋根に、町場の居酒屋のような大衆的香りのする佇まい。
中休みなく、気さくに立ち寄れる、うれしい手打ちのお蕎麦やさん
武蔵関 「手打ちそば うどん たから」
扉を開き入ると、昼時の店内は、雑然としながら活気を見せ…
奥のお座敷では宴会もなされ、ご近所に愛されているのが伺える
と、先に到着していたお友達の前に腰を下ろして…
まずは、久しぶり~と…、この陽気、やっぱりこれ
大・中・小、それに敏まで揃っているのがうれしいビールを、
「生ビール」(小)で乾杯~。
(小)のグラスは、飲み口が薄く、泡が優しく美味しさひと際。
「お通し」には、ふた切れだけど、湯引きの鯛の刺身が出され…
ぷは~っと喉が潤い、ほっとしたところでお料理を。
手にし開くお品書きには、居酒屋顔負けのずらりと並んだお料理に…
さらにホワイトボードに書かれている、「今日のおすすめ」。
一通り目を通し見る品書きには、刺身をはじめずら~り。
「豆腐ナポリ」に「なすナポリ」など不思議な名前が並ぶなか、
あまりに多くて、うれしく迷いつつも…
やっぱりこれは頼んでしまう「お漬物」(350円)。
小さなお皿にてんこで盛られているのが微笑ましく、
庶民的なお新香が、どこかほっとする懐かしさ
そして、ホワイトボードから選んだ「真鯛のしそ巻き揚げ」(580円)。
楊枝が止められ揚げられた鯛は、添えられた塩をそっとまぶし…
食べてみると、これは美味しい
ふわ~りとした身の鯛に、清々しい紫蘇の香り。
さっくりと揚げられ軽やかで、これに、早速お酒を…
と、品書きの中から飲んだ事のない、福岡の「綾花」を、
友人は、「腰の寒梅」を選んで注文。
「綾花」の、口当たり柔らかく、ふわりと広がる旨みがたまらなく…、
追加でお願いした「きのこの包み焼き」。
あちっ、あちっと、ホイルをゆっくりと開いていくと…
ほわ~っと湯気が立ち込める中に、たっぷりと入った様々なきのこ。
豚肉の細切れが下に敷かれ、これが旨みにこくと出汁になり、
微塵切りの玉ねぎの隠し味がにくい配慮のきのこは、風味たっぷり。
醤油の旨みがじわりと染みて、これも美味し~い
このお酒もすっかり気に入り、チーズが食べたくて頼んだ「チーズ刺」。
まんべんなく掻き立て削り節がまぶされたクリームチーズで、
山葵醤油と頂くと、これが実に美味しくて…
二人で半分づつ頂いた福岡のお酒「美田」山廃純米。
おっ、これ又まったく違うタイプの、酸味にキレのある、飲み応えのあるお酒。
これにチーズが、よく沿い合い…
すっかり、堪能しきり、〆のお蕎麦を。
これも豊富に揃うお蕎麦の品書きに目を通し、
壁に目をやると、「手打ち冷麦」の文字まである中…、
来た時から気になっていたのが、「冷やしせいろ鳥そば」。
友人は、うどんも気になると「肉汁うどん」に決めて…
程なく出された、「冷やしせいろ鳥そば」に、「肉汁うどん(大盛)」
何故か添えて出された、お猪口に注がれた「玉葱茶」。
…と、蕎麦を見ると、んっ?以前の蕎麦とまったく違う?
真っ白だった蕎麦が、しっとりとした蕎麦の色をまとった丹精な細切り。
手繰り上げると、強くはないがほのかに広がる、爽やかな穀物の香り。
口に含むと、おっ、歯ごたえも又変わってる
キーンと〆られ、かしかしの硬いという印象があった蕎麦が、
これは、しっとりとして、穀物感が心地のいい腰加減。
何度か手繰っていると、じわ~り、ほのかに広がる香ばしさ。
今度のこのお蕎麦、これはなかなかいいな~
と、うれしく思い、さて、気になっていた鳥汁をも。
冷やしなので、白髪葱に胡瓜の千切りが浮かべられ…
蕎麦を浸し口に含むと、これは…、旨いっ
「冷やし」の「鳥汁」だったら、脂臭さが出ているのでは、との危惧も無用の、
しっかりと染み入った、鳥出汁の旨みが実に秀逸。
この蕎麦に絡め食べる蕎麦が、さらに美味しく、甘みをぐんっと引き立てる。
この汁の味わい、これは、いいな~
さらに中には、ふわりとした鳥もも肉も何切れか入り、
これも臭みなく、ふっくらとして蕎麦と一緒にほうばるのが又楽しく…
すっかり大満足な、「冷やし鳥そば」。
一方の、うどんも…
つやつやぴかぴかと輝く、これも美しい真っ白の手打ちうどん。
肉汁には、何切れも浮かんだ豚ばら肉が入った熱々で、
途中で交換して食べてみるうどん、これが美味しい
しっかりとした腰に、喉越し滑らか。
かみ締めていると、じわじわと小麦の甘みが広がり、これは旨いっ。
肉汁はもちろん、鳥汁に浸しても又美味しくて…
すっかりお腹もいっぱい、熱々蕎麦湯を注ぎいれ、
飲む「鳥汁」の、上品に染み入る鳥の旨みを改めて感じ入る。
帰り際、「お蕎麦変えました?」とお聞きすると、
これまで北海道の蕎麦だったものを、長野諏訪の蕎麦に変えたそう。
「美味しかったです♪」と告げると、はにかんで微笑むおばちゃん。
気さくなお姉さんの接客も、奥から話かけてくれたご主人も、
そして、にっこりかわいいおばちゃんも、
あったかくて気さくな持て成しが、なんだかほっとし心地いい。
ご馳走様でした~
ほのぼのとした楽しい昼下がり。
又、のどかなひと時を頂きに、来たいな…。
*お品書き
「手打そば たから」
練馬区関町東1-28-14
03-3928-1411
11:30~21:30
水曜定休
2009年 3月16日 「天むすセット」
2005年 3月17日 「うずらせいろ」
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そだっ、これからどんどん葱が美味しくなる季節。
是非ぜひ。
今度は、熱燗で…、かしら~(u_u*)~
最高の一時です☆
また「鯛の紫蘇巻き」を・・・
あっ、「葱の釜揚げ」もね!!
お蕎麦も美味しくなったし、セットものあり、つまみは豊富。お酒も安く…(^^)。
このざっくらばらんな店内も、なんだかほっとする不思議な心地よさ、
こういうお店も残っていて欲しいです。
好みがばらばらな、家族での利用にも便利ですね。
さびしいですよね-(^^)。
ここの良さ、しっかり味わってきました。
いい店です、ここも、ね(^_-)-☆
私もびっくり。
あと、この「鳥そば」はお勧め。
蕎麦湯で薄めた感じは、ちょっと大喜の鳥そばのスープを思い出しました。
いつもながら情報に感謝で~す。ありがとうございます。♪
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