居抜きで開店した当初に訪れたままだったお店も、もうじき3年。
扉を入ると、入口すぐに石臼が置かれ、
2時になろうとする時分にも、まだまだ8割方お客さんが憩ってる。



すっかり地元の方々に定着しているんだなあ、と地域に和んだ空気を感じて、
腰を下ろしながら、すぐ目に留まった壁の貼り紙。



長野県奈川で打った十割、それも「荒挽き田舎」の文字に、
数量限定、早速あるかどうかお聞きすると、
残念 、今日は挽いていないそう。

量もあまりないそうで、木曜日から週末にかけて主に打たれているそうで…



気を取り直し、置かれた品書きを手にし開く。
「練馬精進煮かけそば」が気になるところだが…



以前頂いて、お料理も美味しかったこちらのお店。
せっかくのお昼の時間、サービスセットの「ミニ掻き揚げ丼御膳」に決め、
彼は、温かい蕎麦が食べたいと、「みたか御膳」を選び注文～。



程なく、「掻き揚げ今揚げていますので…」と出された、お蕎麦のお盆。



石臼に書かれていた産地、「茨城境」の二八蕎麦。
うっすらと蕎麦の粉が蕎麦に盛り込まれた、瑞々しい端正な細切り。



手繰り上げると、ほんのり広がる爽やかな香りに、
しっとりとしたしなやかな腰が心地よく、
するりと落ちる喉ごし滑らかな、軽やかな蕎麦でこれはいい 。

まろやかな汁も蕎麦によく合い、小さめのせいろはあっという間。

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小鉢の「なま酢」が正月らしく、「蕎麦の実なめこ」を頂いていると、



タイミングもよく出される、揚げたての「ミニ掻き揚げ丼」。
からりっと揚げられた掻き揚げは、さくさくとして香ばしく、
さっとかけられた丼汁がよくご飯にも合い、うれしくパクパク。
ご飯の量も程良く、自家製のお新香と共に頂き、大満足



一方、彼の「みたか御膳」には、たぬき蕎麦に炊き込みご飯が付いた御膳。



交換して食べてみる「たぬき蕎麦」、これが美味しい

本枯節に鯖節、利尻昆布と干し椎茸から取られた汁は、
奥行き深く、すぅ～っと体に染み広がる、すっきりとした旨汁。
中の蕎麦は、暖められほろりとほどけ、汁が染み心地よく落ちて行く。

うーむ、ここの温かいお蕎麦、これはいいなあ



と、最後に、御膳についてた甘味「わらび餅」も頂いて、お腹もいっぱい



ご馳走様でした～

気さくな街蕎麦屋の風情の店内は、気兼ねない心地よさもあり、
今度は、ここでゆっくりと蕎麦前を頂いて、
是非、又、十割粗挽き田舎蕎麦を食べに来たいな

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