・・・立川高島屋、となったら~ だよね、ということで、お昼を頂こうと久々に「無庵」さんへ。
大通りから細い路地を入ると、おおっと思ってしまう程、それまで雰囲気と一画したような風情に突如出くわす。ここだけまるで違う空気が流れているかのような、威厳をも伴ったどっしりとした趣のある佇まい。
店構えからもう、オーラが漂っているような・・・
立川「無庵」
昼ちょっとすぎだったので、入れるかなとちょっと心配しつつ暖簾を潜る。
すぐに花番さんが出てきてくださり、一人だと告げると、「どうぞ・・・」と丁寧に案内され、二人がけのテーブル席の一つに腰を下ろす。
よかった・・・、入れた。
ほっとして周りを見渡すと、やっぱりこの雰囲気はいいな~・・・
しっとりと落とされた照明に、ぼんやりと丁度人が寛ぐのに心地よい明かり。そして、大テーブルであれ、すべてのお客さんが気持ちよくすごすことができるように、座る位置をきちんと配慮しているあたり。さすがだなあ、と思わせる。
いくつかの仕切りで分けられた店内は、一体全部でいくつテーブルがあるんだろう。
それぞれの空間がどこもとても雰囲気よく、流れるジャズのピアノ演奏も心地いい。
すぐにお絞りと品書きが出され、「冷酒」は何があるか尋ねるとすぐに3枚の紙を出してくださる。それぞれのお酒の説明までも。
花番さん一人一人がここまで説明できるのもうれしく、「すっきりとして辛口のお酒です♪」という説明に惹かれ、笠間の「稲里」純米をお願いすることに。
それと・・・、ずっと気になっていた「蕎麦豆腐」と迷ったけど、「ハーフでも出来ますよ」と、おっしゃって下さったので、「季節の点心」を頂くことに。
程なくして、まずはお酒が出される。
片口の器に、上品な猪口。お酒のお通しに出されたのは、「筍の姫皮のお浸し」。
ん~♪いい季節に来たなぁ
さて、と頂いた初めて飲む「稲里」。
説明通り、すっきりとして呑み口が爽やか。下手な香りがない分素直に飲め、それでいて後にはふわりと柔らかさもあるお酒で、これはいい。お通しの「姫皮のお浸し」も、上品な味付けで、お酒にぴったり♪
これで・・、ちょっと待って出された「季節の点心」(ハーフ)。
六角形の朱塗りの盆に、何とも艶やかに盛り付けられた季節の品々。
「木の芽のゼリー寄せ」は、ほんのり甘みのあるゼリーに、ふわりと香る山椒。「ゼンマイのお浸し」、「蕗の煮物」は上品な味付けで、こってりと「蛸の煮物」に、「つぶ貝」。珍しいのが、「卵とチーズの摺り流し」で、濃厚な茶碗蒸しのしっかりしたもの・・という感じかな。これは、かなり気に入っちゃった♪しかも、何よりうれしいのが、「筍の木の芽和え」。すこぶる上品な味付けに、しゃきしゃきっとした筍本来の歯ごたえが楽しい。
この「点心」は、かなりお値打ち??どれもこれもが、お酒にうれしいものばかりで、大満足~
一つ一つのお料理を口に運びながら楽しく、ゆっくりとお酒と共に頂く。なんだか、こんなにゆったりと贅沢に時間を使うのって、久しぶり、なんて贅沢な気持ちに浸りながら・・・
・・・と、そろそろ2時になるなあ、という頃に、
「お料理だけラストオーダーなんですが・・」とのお声で、お蕎麦を。
今日は生粉を・・と、思ったら、すでに終わってしまったとのこと。ちょっと残念だったけど、以前に食べた「せいろ」もとても美味しかった記憶があるので、「せいろそば」をお願いする。
「もうご用意してよろしいですか?」と、きちんと聞いて下さり、選べる「絡み大根」と「山葵」の薬味の、選んだ「山葵と葱」と蕎麦猪口が置かれる。
ふうむ、この葱の切り方一つに至っても、文句の付けようがない完璧なもの・・・。
そして、流れるかのように長方形の蒸篭に盛られた蕎麦が置かれる。
二八の粗挽きの「せいろそば」。二つ山に盛られた蕎麦は、グレーの色の細打ちの蕎麦。
その表面には、見るだけでうれしくなる蕎麦の粒が豪華に散りばめられている。
まずは・・と、顔を寄せると、~っ いい香り・・・。思わずうっとりしちゃう蕎麦のしみじみとした香りが、十分に立ち込めてくる。
うれしくなり、手繰る蕎麦。これが、なんてしなやかなんだろう~。口に含むと、たおやかさのある歯ごたえの後に、これも濃く、懐かしさをも感じる蕎麦の風味。
これだ・・・、これ、これ、と蘇ってくる。しっかりとした腰というのとは違う、やさしいまどろんでくるような蕎麦の感触。そしてその後にはじわっと残す蕎麦の味わい。
美味しい・・・、思わず目が細んでしまいそう。
非常に満足して食べ終え・・・の寸前ほどで、蕎麦湯が出される。
ナチュラルな蕎麦湯で割る汁は、癖を見つけようがない、美味なるもので、たっぷりと頂いてしまう。いやあ、これは・・・、何度も思っちゃうけど、さすがだなあ~・・
すっかり満喫していたが、そろそろ中休みの時間。
空いていた皿などを下げに花番さんが訪れるが、一声「ごゆっくりなさってくださいね」の心遣いが、ちょっとのことだけどとてもうれしい。
はいっ、とてもとても、満喫しました~と、ゆっくりと席を立つ。
ここは、いい。お料理のレベル、蕎麦ももちろんのこと、花番さん皆さんの心遣いは、一流だとしみじみと思う。
心から満足しながら、お勘定を・・。
又来たい!と、すでに思ってしまってる。
季節の「筍と鴨せいろ」がかなり気になったのもあるし・・、又、ひょろっと憩いに来よう~♪
すっかり心底満足な気分で・・、ごちそう様でした~
花展も、お酒がほどよく入って、気持ちよく鑑賞・・・
季節の点心(ハーフ) 600円
せいろそば 800円、
稲里 800円
品書きの詳細
「蕎麦会席 無庵」
立川市曙町1-28-5
042-524-0512
11;30~14:30 / 17:00~21:30
日曜、第1月曜定休日
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んんん~・・、10年前。
昔がどうだったのか、ちょっと難しいですが、5年くらい前とは変わってないですよ♪
有名になっても、いや、有名になるのが納得できるお店です。
S・M(おおっっっ、←書いて焦ってるっっ)
というか、C・Mというか・・。
むむん。
じゃ♪、行ってみません?
(って、微妙な誘い??)
といえば、北口のM?
暫く行ってないんだよね~・・・
季節の点心ハーフ、かなりお値ごろだと思っちゃいました。
(ハーフが値段もハーフとは知らなかったから)
やっぱり、いいですね~・・こちら。
平日の、まったりのんびり、の雰囲気は絶妙でした。
ぜひぜひ、筍のあるうちに又行きたいな、とおもってます。
それと・・、
近くのフレンチ蕎麦も、ちょっと興味があるこの頃です。。
と、夢原のぞみ風に言ってみる(難解
いいですね花番さんがしっかりしてるお店は
有楽町に美味しいけどホール店員の接客が
全然っ!ダメダメなラーメン屋があります
一度行って見ますか?ご興味があれば情報を提供いたします
事情を説明した上で連れてった友人は接客が悪いのを知った上で
行ったにも関わらず予想外の悪さに大変憤慨しておりました
日曜は亀戸天満宮の藤棚を見に行きます
多分丁度見頃のはず
GW前半戦で人も多いだろうなぁ
でも負けずに亀戸餃子です
さて、平日は結構イケソウですね!
なんか土曜日とかは扉を開けた瞬間に、
待ち人が腰掛けてたりすると、オヤオヤ・・・
ということに。(その前に売れ切れを告げられたこと
もあり=扉を開ける前に)
花番さんは確かによくお酒のことを説明してくださる。
(その他の方は?少し?かな?)
>「季節の点心」(ハーフ)
確かに種類といい、量といい、一人で伺う者には
タイヘンありがたいです。メニューを見ると、大概の一品モノは
「ハーフ」が効くようです。(値段は???)
>稲里
は落ち着いた食中酒だと私も感じました。
またマッタリと憩いたいものです・・・
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