初めて伺った頃から、ほぼ二年ぶり?
久しぶりに、「ウィング通り」を歩き、行き着いたお店は記憶のままでなんだか懐かしい。
通りに面して、打ち場がおかれた、どこか優しくかわいらしい雰囲気。がしかし、お店の前にはしっかりと「石臼挽き手打ち」と書かれた看板が置かれてる。
立川 「国産石臼挽 手打ち蕎麦 なかさと」
昼ちょっと過ぎ。入った店内は、ほぼ満席。
周りにはたくさんの飲食店がある中、これはすごい、と、何とか空いていた入り口近くのテーブル席に腰を下ろす。
すぐにかわいらしい奥様からお茶を出され、置かれている品書きを手にすると、まず「昼定食の紙が上に置かれてる。
「掻き揚げにせいろ、ご飯かデザート」、それか、「煮物に温泉卵、せいろにご飯」のセットのようで、見ると皆さんそれぞれそれを頂いている様子。
しかも、この内容で980円はたしかにお値打ち・・・と、私もそれに決め、中の蕎麦のメニューから気になった、「粗挽き」で作って頂くことに。
待ちながら、記憶を思い起こし、ぐるりとお店を見渡すと、ちょっとレイアウトが変わったよう。
左手の小上がりの席はそのままだが、右側は一列、壁に面してのカウンター仕立て。
ちょっと不思議な感じもするが、一人ほっと入ってお酒なんか頂くのはよさそうだなぁ、などとふと思う。
さらに、正面の壁には黒板が掲げられ、本日のお料理の品書きも。
ちょこちょことした、小鉢のようなお料理の品々は、どれも手ごろな値段で美味しそう。
夕暮れ辺りにちょこっと頂くのにいいなぁ、などと早くも思ってしまう。
などと考えていると、程なくして目の前に「昼定食」がお盆に乗せられ置かれる。
おお、これは豪華に盛りだくさん
煮物に、温泉卵、粗挽きのお蕎麦に、ごはん、漬物が乗せられて。
ほぼ同時に訪れたお客さんの頼んだ掻き揚げも、りっぱな大判のもので、それも美味しそう。
まずは・・・、興味しんしんだった、「粗挽き」のせいろから。
切り幅も整った端正な細切りの蕎麦は、見るとその切り口もざっくりとして鮮やか。
手繰り寄せると、甘みを感じるような柔らかい穀物の香りが鼻腔をくすぐる。
口に含むと、しっとりとした腰加減。歯を包み込むような腰の蕎麦で、よく見ると、透明な蕎麦の粒が表面を覆ってる。
猛々しい粗挽きというのではなく、繊細な粗挽きの蕎麦。
かみ締めかみ締め頂いていると、ずんずんと蕎麦の甘みが濃く広がる。
ふむふむ美味しい・・・
つゆは鰹の出汁の香る、やや濃い目の汁。
蕎麦に浸し頂くと、さらに蕎麦の甘みが増すかのよう。
と、半分以上楽しんで食べたところで・・・
品書きの「温泉卵」の文字を見つけた時から、やってみたかった、一技を
温泉卵を半分、汁に入れ、蕎麦に絡めて頂くと・・・
ん~、これまた、卵の濃いまろやかなコクが加わり、旨いっ
しかも、鮮やかで濃いオレンジ色の卵で、とても美味しい温泉卵。
どこかの、拘りのある卵なのかな・・・?
と、すっかり満足でお蕎麦を食べ終え、優しく白濁した蕎麦湯を頂き、煮物をも。
ほこほこっとしたじゃがいもに、とろ~っと味の染みたたまねぎ。それにしゃきしゃきとした青梗菜で、上品で優しいお味の、美味しい煮物。
これは・・・、こちらのお料理も頂いてみたい、と改めて思ってしまう。
そして、残りの温泉卵はご飯に載せ、パリパリとしたお新香と共に頂くと、すっかりお腹いっぱ~い
この内容だったら、皆さん喜んで集まるだろうなぁ、と納得するお昼の定食。
帰り際、顔を出されたご主人に、お聞きすると、こちらは北海道音威子府の蕎麦で打たれているとのこと。
他の「十割」と「二八」のせいろは、音威子府と浅間山麓の蕎麦をブレンドしていると・・・。
と、以前頂いた、弾きぐるみの十割蕎麦のことを思い出す。
とても真面目そうなご主人も、にこにことして優しい応対の奥様も心地よく、いいお店だな、っと心に思う。
ご馳走さまでした~
いつか、夕方に訪れて、ここでちょっとゆっくりとしたひと時をもすごしてみたいな・・・。
*お品書き
もり、かけ 680円、粗挽き 850円、生粉打ち 1,000円、とろろ 1,000円、とりせいろ、きのこせいろ 1,030円、鴨せいろ 1,470円、天もり 1,580円、月見 890円、とろろ 1,000円、とり南蛮、きのこ南蛮 1,030円、鴨南蛮 1,470円、
お昼の定食二種 980円(粗挽きは170円増し)
焼き味噌 300円、板わさ 350円、煮込み 400円、とりわさ 450円、掻き揚げ 450円、ほかいろいろ
高清水、出羽桜、田酒 400円~
08-5-15 看板" border="0" />
「手打ち蕎麦 なかさと」
立川市錦町1-5-22西野ビル1F
042-524-5758
11:30~14:00、17:30~20:00
日曜休 禁煙
前回の訪問
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12時くらいに伺ったのですが、その頃合は、健全なお昼の時間でした。
(どういうこっちゃ??笑)
今回は、所用でゆっくりできなかったのですが、今度は、その後の部に伺い、餅つきをしてみようかと思ったしだい。
そうそう、市民会館に行ったら、
私もすぐ!「そば菜」のご主人を思い出していました(^^)
モチつけない。
午後1時半を過ぎると、さ~っと潮が
引くように静けさが訪れる。
それからですねえ、漬物、生湯葉、
烏賊のげそとかモツ煮なんぞではじめ
ちゃいます!
〆は粗挽きか十割なんだが、もう両方
は胃の腑に収まらない・・・
立地条件が・・・良いような・・・悪いような・・・
ご主人は一生懸命勉強中のようですよ。
あ、「そば菜」さんにも行ってくださいな!
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