平日昼下がりの、この喉かな空気が何より好き。
迎えてくれる女将さんに、
「今日は寒い～」と話していると…、



程なく、にこにことご主人が置いてくれたのは、
「竹鶴」濁りの、熱燗。

ふわ～り甘いお酒は甘酒のようで、
すする毎に、じんわり体を温める 。



充ては、「とろろの磯揚げ」を。
ぷくっとふくれたとろろに、揚げられた海苔が香ばしく、
素朴だけど、しみじみと旨い 。



体もすっかり暖まり、ちょっとスッキリとしたものも、
香りの違いを比べてごらん、と出してくれたお酒2本。

「而今」　純米吟醸　千本錦火入れ
「花陽浴」　純米吟醸　山田錦



ん～、一体ここには、どんだけお酒があるのやら～。



お蕎麦は、来る間にもう決めていた・・・、



「かき玉そば」は冬の定番。
冬の予感を感じたら…
かき玉つけ汁の、「多摩せいろ」 。



「生粉打ち」と「粗挽き」の二種盛りで。



おっ、細い…！
北海道摩周のキタワセ。

さらに細く断たれた「生粉打ち」は、
極細でも、キリっとした腰があり、
ふっくらと甘みがあって、これは美味しいっ 。



続いて、「粗挽き」は、秋田の「にじゆたか」。

キリリと角立ち、ホシ散る透明感のあるグレー。
もちもちとした歯ごたえ楽しく、
いつもの常陸秋そばに比べて、どこか上品　。

続いて、熱々湯気立つ、「多摩汁」ことかき玉汁。



ふわりふわり玉子が舞う、とろりとした汁に、
細身の「生粉打ち」がほろろと身をゆだね、
玉子に汁、蕎麦の甘みが溶けあい、こりゃ旨いっ 。



続いて、「粗挽きそば」をとろり。
同じ汁でも、蕎麦の違いで全く印象が変わる楽しさ。
粗挽き蕎麦は、汁とがっつり向かい合う 、



あっという間に手繰った蕎麦に、
最後にゆっくりとかき玉汁を堪能し…

ご馳走さまでした～

いろいろ研究、試行錯誤しているヤス君。
既に美味しいお蕎麦を打ってるし、
これからますます楽しみ 。

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