開かれた扉を入れば、
厨房に面したコの字カウンターに、活気のある空気が流れ、
丁寧に迎えて下さる、花番さん 。



運よく入れ替わりに空いた席に、にこやかに通されて…、
すぐにお願いした「丼セット」

出されたお茶を頂きながら、
そっと周りを見れば、皆さん通い慣れ、よく知った様子、
この辺りで働く方々の人気のお店なんだなぁ…

厨房の中の、白い割烹着の職人さんは皆颯爽と、
すっと手際良く魚を下ろし、次々に天麩羅を揚げ、
それを丁寧に盛り付け、蕎麦を茹で…

流れるような手さばきは、見ているのも楽しく、



お待たせしました、と丁寧に置かれた、
「しらす梅だれ海鮮丼」と「生のりと温玉のそば」の、
「今週の丼セット」



まずはお蕎麦をと、蓮華で汁を掬えば…、

いわゆる「料理人のかけ汁」、かと思いきや、
きちんと、「蕎麦屋のかけ汁」に仕立てられ、
生海苔の磯の風味が、上品にじんわりと溶け染み、

はぁ～…、美味しいなあ 。



中の蕎麦は、細身でぱきっとした腰しっかり、
喉越しよく、汁と共に流れるように喉を落ちる。
手打ちではなさそうだけど、これもいい 。



ほろほろと絡まる生海苔は、
口の中でふわっと溶け、質の良さが伺えるもの、
絡め絡め手繰る蕎麦は、後引く旨さ。



温玉を崩せば、とろ～とまろやかなコクがここに加わり、
蕎麦に海苔に玉子の、最強の組み合わせ 。



あっという間に蕎麦を手繰り、続いて丼 。
白子はふわふわ、かけられた梅だれが爽やかで…



しかも、下にはたっぷり、角切りの漬け刺身 。

鮪に烏賊、帆立にカンパチ、様々な魚が混ぜられ、
漬け汁の味も、染み具合も絶妙 。



添えられた小鉢は、烏賊と野菜の煮物、
思ったよりたっぷり盛られた烏賊は柔らかく味が染み、
ついついお酒が欲しくなっちゃう 。

糠漬けの胡瓜に大根もきちんと美味しく…



パクパク美味しく、すっかり完食～。

合間見てお茶を継いで下さる、丁寧な応対も心地良く、
どちらも美味しくお腹もいっぱい、満足なお昼ご飯。

ご馳走様でした～

お勘定をしながらお聞きすれば、
夜は又、お昼とは別の蕎麦を出しているそうで、
「夜にも来てみて下さい」の言葉がうれしく…

お店を出ると、横のお二階には、「菊うら　達」 。



こっちのランチは、「和風ラーメンと週替わり丼」。
日本料理店の和風ラーメンかぁ、
それもちょっと気になるなあ… 。

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