平日の昼下がり、清潔感溢れた落ち着いた店内で、
すぐにお茶を出して下さる、上品なおばあちゃま。



ここまで歩いてきたので、ちょっと休憩。
季節毎に入れ替わる、お酒のリストをまず広げ…



「水の如くさわりなく」の文字に惹かれ、
お願いした「越の影虎」純米、一合。



添えて出されたお通しは、「山葵茎の醤油漬け」
ツーンとした辛さが涼を呼び、これがたまらない 。



山葵に涙を浮かべつつ、壁の貼り紙に目をやれば…、

長野県飯山　なべくら高原直送の朝採り　
「グリーンアスパラの天ぷら」



今だけの貴重な品、早速これをお願いすれば、
カラリっと揚がった、3本の立派なアスパラ天。



しゃきっと瑞々しく、じわっと滴るアスパラが甘～い 。
かかった粗塩の塩梅もよく、すっきりとしたお酒でぽりぽり 。

ゆるりとした時間で、ひととき寛がせて頂いたら…



いよいよお目当ての、夏メニュー…、



「シャキシャキ大根そば」お願いします　



トッピングは、揚げ玉を選び、
久しぶりに「十割そば」でお願いすれば、
短冊大根にカイワレが盛られた、見目も涼しげな丼到着。



まずは、蕎麦だけ取りよけ手繰れば、
キリっと締り、歯を押し返す弾力の、しっかりとした歯ごたえ。
プツンっと切れよく、快い軽快な喉越し。

繋がりも申し分なく、乱れなく切り揃い、
シャープで凛々しい、さすが、これは美味しい 。

いつも粗挽きばっかりだったけど…
いやはや、この十割も、素晴らしい　。

しばし蕎麦だけを手繰り、堪能し…



しゃきしゃき歯ごたえも心地のいい大根は、
瑞々しく爽快、蕎麦の甘みを引き立てる 。



ではっと、ざっくりと混ぜれば…、
これはもう、病みつきになる旨さ 。

そば汁に加えられたほのかな酸味が食欲掻き立て、
サラリとしたオイルの円やかなコクに、
素揚げした蕎麦粒が、カリっと弾け香ばしい。

次第にしっとりと馴染んでくる大根から甘みも広がり、
手繰る毎に楽しく、しばし没頭～。

猛暑で食欲が落ちても、これは食べたくなるなる 。



添えてくれた猪口に汁を移し、熱々蕎麦湯を注ぎ入れれば、
さっぱりとした、蕎麦湯スープ。
たっぷりと頂き、余韻を楽しみ…



汁すっかり飲み干したら…
うんうん、身体も心もシャキシャキ 。

ご馳走様でした～

今度は、お揚げバーションで食べてみよう、
さらに、7月には冷かけも始まるし、それも楽しみ

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