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    つれづれ蕎麦 
    浜田山 「安藤」
    2008年03月26日 (水) 19:47 | 編集
    お昼を取る時間もなく、あれこれと所用を済ませ、永福町でのレッスンを終えたらお腹がぺこぺこ hanamizu.gif
    すでに3時。近くにある大好きなお店も3時ではお仕舞いになっているはず・・・と、久々に浜田山のお店に寄ってみることに。

    08-3-26 店

    コンクリの壁に囲まれ、楚々とした佇まいは相変わらず。それでも、中休みなく営業していてくれるのが、何よりもうれしい。

    浜田山 「安藤」


    がらがらがら・・と扉を開けると、待っていましたどばかりに迎えて下さる大奥様。「朝は寒かったのに、あったかくなったわよね~」と声をかけて下さり、入り口近くのテーブル席に腰を下ろす。
    派手さはないけど、この北欧のリビングに訪れたかのような、ゆったりとした空気の流れる店内は、やっぱり落ち着く・・・futt.gif

    この時間、先客は一人のみ。
    ゆっくりと暖炉の前で、やはりお酒を頂いているよう・・。

    私も、もう今日は用事がないことだし、少しだけ、と「枡酒」をお願いする。

    08-3-26 酒

    大奥様が運んでくださり、注いでくれた枡酒。こちらのお酒は「東北泉」。
    すっきりとした口当たりに、ふわりと香る樽の香りにしみじみとした心地を感じさせられる。横には、きちんと「お決まり」の粗塩も添えられて。

    それと、以前から頼んでみたいと思っていた「御新香」をお願いすると、たっぷりと盛られた白菜の漬物が出される。こ、こんなに・・?と思ったお漬物。だが、白菜の自然な甘みがとても濃い、とっても美味しいお漬物。

    08-3-26 漬物

    花番さんにお聞きすると、「こちらのおばあちゃま(大奥様)が漬けられているんですよ」とのこと。
    結局、全部頂けなかったが、あんまり美味しかったので、帰り際にラップに包んでテイクアウトさせて頂いた程、美味しい漬物。

    空腹だった事も忘れ、もうずっと、ここでゆった~りしていたくなるような、ゆるゆるとした空気の流れる店内。
    でも、ここはさらり~と、お蕎麦をお願いすることに。

    再び品書きに目を通し、このところこちらではいつも温かい蕎麦だったので、久しぶりに「もり」とも思ったが・・・、何か変わった物を頂きたい気持ちになり、他ではあまり見かけない「梅だれせいろ」をお願いする。
    頼みつつ、「酸っぱいんですか~?」とお聞きすると、「いえいえ、そんなには酸っぱいものじゃなくて・・、美味しいですよ niko.gif」との言葉に、安心して待つことに。

    程なくして、目の前に置かれた「梅だれせいろ」。

    08-3-26 梅汁せいろ

    四角の蒸篭に盛られたエッジのキリッと立つ、粗挽きの蕎麦の姿にそれだけで、うれしくなってしまう。

    08-3-26 せいろアップ

    手繰りつつ顔を寄せると、一瞬うっとりしてしまうような、大好きな芳しい穀物の香りが豊かに立ち込める。ん~、これだけで満足しちゃいそう love.gif

    08-3-26 せいろ食べ

    そして、まずはそのまま口に含む。しっとり、そしてしっかり、それでいてたおやかさのある粗挽きの蕎麦。この歯をしかりと受け止めるような腰の加減が、又何とも言えず、噛み締めるのが楽しい。風味が強烈に濃いというわけではないが、穀物感たっぷりの好みの蕎麦にうれしくなってしまう。

    久々の「安藤」さんの、素の蕎麦(最近いつも温蕎麦だったので)に、改めてこちらの美味しさを、しみじみと感じてしまう。あー、美味しいなぁ。

    そして、興味シンシンだった、「梅だれ」を。
    まず、そのままちょこっと口に含んでみる「梅だれ」。これが・・、美味しい!
    梅の酸っぱさというよりは、紀州の梅干を思わせる上品な風味が、出汁の引かれたもり汁に、非常にいいバランスで加わっている。さっぱりとしながら、いい酸味、甘みが加わった感じで、これはいい。ちょっとはまってしまいそう~love.gif

    思わずお蕎麦をお変わりしたいような気持ちをこらえ(もう時間も時間だし・・)、出して頂いた熱々の蕎麦湯をたっぷりと頂く。
    やっぱり・・、この梅だれ、確かに美味しい。と納得しながら・・・。

    ほんのひと時の、ささやかな時間ではあったけど、安らかなひと時になんだかとても心安らいだ心地に。お勘定をと席を立つと、お決まりの大奥様がレジに立つ。
    「お新香、とっても美味しかったです」
    と伝えると、ちょっと照れたようにはにかみながら、「いや、ね・・、皆さんそうおっしゃってくれて・・。そうですか、そうですか・・。じゃあ、又毎日漬けましょうねぇ」と、うれしそうにおっしゃる。一時期は、ややそっけないように感じていた大奥様が、なんだかとてもかわいらしく、切ないように心がぽぉっと温まってきてしまう。

    「又、ぜひぜひ、いらっしゃってくださいね」
    の言葉が、心に染み入るように感じ入り、「はい!」と答えてお店を後に。

    ご馳走さまでした~ hahha.gif

    又、来ますとも!こちらのお蕎麦は、やっぱり大好き。
    そして、又、大奥様にお会いしに・・・futt.gif


    *お品書き
    もり、かけ 630円、ごまだれ、梅だれ 735円、とろろ、おろし 840円、なめこおろし 945円、納豆 1,050円、鴨せいろ 1,155円、天もり 1,785円、花巻、卵とじ、おかめ 735円、にしん 1,155円

    おしんこ 420円、玉子焼き、板わさ、揚げ出豆腐、鴨煮、にしん 各630円、そばがき 945円、天ちら 1,345円
    ビール小 420円、大 630円、枡酒 525円



    08-3-26 店内
    「手打ちそば 安藤」

    杉並区浜田山3-24-25
    03-3306-0295
    11:30-21:00  
    火曜休   禁煙
    これまでの訪問


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    コメント
    この記事へのコメント
    taka様
    そうそう、ここの鴨はすごいですよね!
    鴨の角煮で。
    私は単品で、前に頼みました。で、あとでかけそばを頼んで、載せてみて・・・(^^)。

    今は、遠くにいられるのかしら。
    ずっと変わらずのお店、来られたらきっともっと懐かしくなっちゃいますよ~(^^)
    2008/04/02(水) 10:19:55 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    20年位前
    浜田山に住んでた時に行ったことありますよ^~^懐かしい!
    たしか鴨せいろを頂きました、美味しかったなぁ。。
    2008/04/01(火) 17:29:40 | URL | taka #STO9711o[編集]
    JIN様
    お蕎麦に恋しちゃうことかしら・・・(^^)
    2008/03/30(日) 08:45:44 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    すごいなぁ
    よく考えると、片手でシャッターを押されているのに、よく「手ぶれ」をしませんね。

    なにか、コツでも?
    2008/03/29(土) 23:14:18 | URL | JIN #3aXRcdxk[編集]
    JIN様
    ま、マニアックですよ~(^^ll

    これは、ね、
    蕎麦に見とれて、うっとりしながら写していました(^^)。
    2008/03/28(金) 11:03:47 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    Hosanm様
    (^^;;;;

    そ、そんなあ~(涙)
    2008/03/28(金) 11:02:33 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    マニアック
    蕎麦を箸で持ち上げた、何とも言えない臨場感の写真(08-03-26 せいろ食べ)

    を撮っている、yuka様を見たい。
    どんな感じかしら・・・。

    デジカメなんですよねぇ?

    2008/03/28(金) 09:06:27 | URL | JIN #3aXRcdxk[編集]
    永福町も
    開いていたかも~
    2008/03/27(木) 12:57:03 | URL | Hosanm #-[編集]
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