ここからだったら、すぐそこだ
と、大好きなお店で頂こう~と、とっさに京王線に乗り込み代田橋まで。
甲州街道を渡り、「長寿庵」と「手打 まるやま」の看板を見ながらお店へと。
代田橋 「手打蕎麦 まるやま」
・・・ん、あり ?
暖簾がまだ入ったまま。午後6時ちょっと前、まだ早すぎたかな?
と中を見ると・・・
なんと、友人3人が奥に垣間見えるではないの
すぐに気づいて下さったご主人が、にこにこと出迎えて下さったので、私も扉を開いて店内へ。
「いや、今日はお蕎麦が結構でちゃったから、早仕舞いにしようかと思っててねぇ」
とのこと。
まあまあ、ということで、私も友人達の横に腰を下ろし・・・
この偶然にまずは、ビールで乾杯~
さささっと作って出してくださったお通しは、若布と胡瓜と帆立の酢味噌がけ。
じゃ、せっかくなので・・・、と友人達とビールを片手に「揚げ蕎麦」を。
軽やかで程よい塩加減のこちらの揚げ蕎麦はビールにうってつけ。
さらに又一人友人が暖簾を潜り登場し、頂いた「出し巻き玉子」。
湯気を立てた出来立て熱々で、ほんのり甘めのしっとりジューシーな出汁巻き玉子。
添えられた大根おろしで頂くと、ほっとする美味しさ。
それに、是非一度食べてみたいと思っていた、「まるやま」さんの看板メニューの「穴子の天ちら」も。
出された穴子の天ぷらにびっくり♪
どっしり大きな長皿に横たわる見事な穴子の一本揚げ。
それに、ナス、ミニトマト、インゲン、シシトウ、レンコン、カボチャ・・・と、添えて盛り付けられた豪華な一品。
まずは、どれどれ・・と、ずっと食べてみたいと思っていた穴子から。
箸を入れるとかりっとした衣に、ふわふわの身の穴子。
添えられた粗塩で、天つゆでと頂く穴子は味わい深くとても美味しい。これは、さすがに看板メニュー。
いくらでも食べてしまえるくらいに美味しい天ぷらに、ん~、幸せ 。
と、味わっていると「よかったら・・・」と出して下さった「なすの揚げ出し」。
美しく輝く茄子紺の鮮やかな茄子は、とろ~っとしてまったり。茄子の甘みが口に広がり、これも美味い一品。
早速ビールからお酒に切り替えて・・・。
お酒のお供の「焼き味噌」は、表面がカリカリに焼かれ、しっかりとした味噌の味に蕎麦の実が香ばしい。これはお酒がすすむすすむ・・・。
私はちょっと苦手な「もつ煮」。
美味しいとのこと。(食べてないので分からない・・・)
と、あれこれと、わいわい楽しくお酒にお料理を頂いた後に・・・、みなそれぞれに食べたいお蕎麦をお願いする。
老舗のお蕎麦屋さんならではの、うれしく豊富に揃う品書きに、様々なお料理がひとつづつ並べていく様は、これも楽しい景観 。
まずは、友人の一人の頼んだ 「冷やし海老おろしそば」。
小海老の天ぷらが周りを彩り、真ん中にたっぷりの大根おろしにごぼう(かな?)の天ぷらに貝割れなどの散らされたもので、ん~っ、これも美味しそう~
もう一人は、「ごまだれせいろ」。
さらに一人は、「鴨せいろ」。
そして、私の頼んだ、大好きな「卵とじそば」
たっぷり盛られた玉子はふ~んわりとろっとろ。それにしっかりとした板わさに磯の風味が香ばしい海苔が添えられている。
まずはお汁を頂くと、出汁の香るすっきりとしてまろやかな優しい味わいのかけ汁に、玉子のコクがふわ~と溶け出し旨い。すぅ~っと体に染み渡り、ほお~っとした心地にさせるもの。
そして、田舎蕎麦でお願いした蕎麦を手繰り上げると、見た目にもうれしい、しっかりとしたエッジのある蕎麦は、挽きぐるみのやや太めに切られた田舎蕎麦。口に含むと、しっかりとした腰はそのままで、もちもちとした歯ごたえ。噛み締めると、じわ~っと濃く香ばしい穀物の風味が、口いっぱいに広がる。
これは美味し~いっ
と、夢中で食べている私の前の友人には、「鴨南蛮そば」が置かれる。
たっぷりと盛られた鴨肉に、じっとりとした鴨の脂が浮いたお蕎麦も美味しそう。
さらに、誰かの頼んだ「とろろそば」。
と、それぞれ皆自分のお蕎麦を食べ終わり・・、
「食べてみたいよね~」と意見が一致し、取り分けて食べようと頼んだ、「カレー南蛮蕎麦」二種類。
これは、台を田舎で作った「カレー南蛮」に・・・
普通のせいろ蕎麦で作った「カレー南蛮」。
出汁の利いた蕎麦屋のカレー独特の、優しくそれでいてスパイシーで美味しいカレー南蛮。
不思議な事に、お蕎麦が違うと、味わいもまたちょっと異なるのがおもしろい。
田舎蕎麦は、濃さとコクが加わり、せいろ蕎麦は、優しくよくカレーに絡むその融合した味わいが楽しめる。
と、あれこれ吟味していると・・・
「ちょっとづつ、どうそ 」
と、女将さんが、少量盛りずつ、田舎蕎麦をそれぞれに出して下さり、改めて味わう「田舎蕎麦」。
挽きぐるみの粗挽き。
手繰り寄せると、焙煎したかのようなとても濃い香りが鼻腔をくすぐる。
口に含むと、しっとりとしてもちもちっとした腰加減。噛み締めると、これが濃い・・・
まるで駄々茶豆を思わせる、甘みを含んだ深く濃い、香ばしい風味が口いっぱいに広がり、思わずうっとり・・・
来る度毎に、「まるやま」さんのお蕎麦は進化しているように思ってしまう。
たっぷりと頂いた後だというのに、うれしくするすると手繰ってしまう田舎蕎麦。
皆それぞれに、満腹満足な心地で、ゆっくりとご主人、女将さんを交えて語らうひと時。
思いがけずのひと時に、私も今夜も又心から楽しい心地でいっぱい。
ご主人、奥様のお人柄、そして持て成しが又とてもとても気持ちよく、大満足でそれぞれお店を後に。
ご主人、女将さん、本当にご馳走さまでした~
この夏は、私もぜひ、おろしのぶっかけ蕎麦を食べに、又伺います
*お品書き
せいろ 700円、ごまだれ 900円、辛味おろし 950円、とろろ 980円、鴨せいろ 1,250円、天せいろ 1,500円、穴子天せいろ 1,800円、たぬき 800円、玉子とじ 880円、カレー南蛮、おかめ 1,000円、花巻き 950円など
(ランチ)丼と蕎麦 1,050円~、地鶏せいろ 1,000円、地鶏南蛮 1,000円
冷奴 400円、焼き味噌 530円、刺身蒟蒻 480円、肉じゃが 530円、もつ煮 550円、天ちら 1,050円、穴子天ちらし 1,600円、揚げ蕎麦、おでん、玉子焼き、湯葉刺身 550円、茄子揚げ出し 530円、たこわさび 300円
久保田、上喜元、村祐、獺祭、四季桜、〆張鶴、満寿泉、くどき上手など 740円~(ハーフあり)
自家製粉 石臼挽
「手打蕎麦 まるやま」
杉並区和泉1-2-3
03-3321-1478
11:30~15:00 / 17:00~21:00
木曜定休 禁煙
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