朝方の仕事を済ませ、外に出たら…、さむ~いっ
昼時近くになっても、ところどころに残る雪上をなでてくる風が冷たい。
何か暖かいものが食べたいな、とふと頭によぎった「辻そば」の茄子汁。
そういえば、まだ「ときそば」になってから行っていなかったと、ふと新橋まで。
新橋の街中を抜けた路地の中に、外見はそのまま同じだが、
「ときそば」の看板が、新たに掛けられ、静かに佇んでいる。
新橋 「新橋 ときそば」
扉を開くと、入口すぐのところで回る石臼。
中の様子も、ほとんど変わらずに、静かに引き継ぎされたのが伺える店内。
昼時とあって、カウンター席はすべて満席の中、テーブル席に通され…
開いたお品書きも、以前とほぼ変わらない。
すぐに、お目当ての「なす汁」そば、と思ったのだが…、
かじかんだ手が痛くて、ちょっと暖まりたいなあ、と「熱燗」を。
鈴製だろうか、ちんちろが升に入れて出される、風情あるおもてなし。
熱々の「影虎」がすう~っと喉元を過ぎていき、ほっと体が温まるよう。
ちょっとさびしくて頼んだ充ては、「ピリ辛こんやく」
思ったよりもたっぷり出されたコンニャクは、丁寧に切りこみが入れられ、
味がしっかりと染みて、これは美味しい。
何人かが帰り、又ふらりと入ってくるお客さんの流れを見つつ、
昼時でも、思ったよりもゆっくりと寛げるのが有難く、しばし楽しみ…
そろそろお蕎麦を、と、お目当ての「茄子汁そば」を注文。
頼むとすぐに、「茄子汁の薬味です」と、黒七味におろし生姜が出される。
残りの一杯をゆっくりと頂いていると、しばしして目の前に出される「茄子汁そば」
十割で打たれた蕎麦は、ところどころに蕎麦の欠片が混じった、端正な細切り。
手繰り上げると、ふわりと漂ってくる香ばしい香り。
口に含むと、たおやかな腰があり、噛みしめるとゆっくりと感じる蕎麦の味わい。
その後で、ふっと甘みを残していき、喉越しも爽やかで心地がいい。
そして…、湯気を立てた「茄子汁」が美味しそう~
炒め煮された茄子は、茄子紺が艶々と輝き、飴色の果肉が食欲を掻き立てる。
これに蕎麦を絡め頂くと、これが美味しい~
思わずはふはふしてしまう熱々の汁もうれしく、この細切りの蕎麦によく絡む。
その味わいが、又程良く、蕎麦の甘みをさらに引き立てるよう。
しかも、たっぷり入った茄子はとろりとして甘みがあり、
ピーマンはしゃっきりとして、独特の風味がとても爽やか。
思わず、大盛りにすればよかったかも、と思ってしまう程、
この汁に蕎麦が美味しく、するすると食べてしまう。
頃合い見て出された湯桶には…、これも珍しい、かき混ぜ棒が刺さってる。
蓋を開けてみると、しっかりと白濁した蕎麦湯もうれしく、
添えられたかき回せ棒で、ゆっくりと拡販して注ぎ入れ頂くと、
まだ熱々の汁にとろりとした蕎麦湯の、まろやかな美味しい茄子汁に。
注ぎ、注ぎ、これもたっぷりと頂いたら、お腹もいっぱい、
体もほかほかの、満足感で満たされる。
ご馳走様でした~
花番さんどなたも、にこやかない応対して下さるのもうれしく、
きちんと辻さんの後を引き継がれたのが、とてもうれしい。
今度は、気になった、「いか天汁そば」を食べてみたいな…
「新橋 ときそば」
港区新橋5-33-3
03-3436-7959
11:30~14:00 / 17:30~22:00
日曜・祝日定休
禁煙
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全く、本当に変わっていなくて、返ってびっくりしました(^^;
これから、ちょっとづつ変わるかもしれないですね♪
何度も読ませて頂きました…
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)