逸る気持ちに、駅からお店へ目指す足取りは早歩きからいつしか小走りに。
橋を渡り、さらに進む。
ああ…、目の前の殺風景な通りを忘れてしまうような、今日も又、ここだけ違う空気が流れてる。まるで竹林の中で出くわしたかのような、涼しげに佇む風流な店構え。
綱島 「石挽きそば 蕎真」
さて、と、扉に手をかけようとすると、同時にぞろぞろとお客さんが出てきて、やおや驚く 。
12時調度の時間だというのに、既に食べ終えたお客さんがいるとは…。
中へ入ると、これ又びっくり 。ほぼ満席になった店内を見つめ、念願のお蕎麦はまだ残っているだろうか…という心配がむくむくと持ち上がる。
と、出てきて下さった女将さんは、覚えていて下さっていて、笑顔で迎えて下さるのがとてもうれしい。今日も又、前回と同じカウンター席の一つに招かれるが、席に着くのももどかしく、すかさず、「ま、まだありますかっっ?」と尋ねると、「はい 、まだありますよ」と、おっしゃって下さり、やぁっとひと心地。。
よ、よかった~…。
「じゃ、それを後でお願いします」と頼み、落ち着いたところで、とりあえず熱燗を。せっかく楽しみにしていた「手挽き粗挽き蕎麦」。ちょっともったいぶって、ゆっくり楽しんでから頂きたい 。
程なく出された熱燗は、すっきりとした徳利で。すぅっと入ってくるお酒がなんとも美味しく、何のお燗だろう・・・と、改めて品書きを開くと、燗酒は「月桂冠 特選」とのこと。ほお~、月桂冠、美味しいんだなぁ。充てに出される、こってりとした蕎麦味噌がこれによく合う。
それに、「自家製」の文字に惹かれて頼んだ「お漬物」。
非常に瑞々しく漬かった額漬けで、これは旨い!蕪の甘み、大根の滴り落ちるような瑞々しさ、胡瓜、茄子の程よい漬け具合に非常に満足なお漬物。
後の「手挽き蕎麦」に思いを馳せながら、ゆっくりと頂くひと時 。
その間にも、次々と程よい加減でお客さんが入ってきて、常に満席の状態。ほんとに、人気のお店なんだなぁ~。
十分に、お酒にお新香、この空間を堪能し、さてさて、お待ちかねのお蕎麦を 。
頼むとテンポよく、程なく出された蕎麦を一目見ただけで、恋に落ちそう~
限定10食の手挽き蕎麦。この、豪華に散った蕎麦の星々。
切り口のざっくりとした鮮やかさ、そして見ただけで分かる、この穀物感・・・
うきうきしながら手繰り寄せる。ふわ~り鼻腔を掠める蕎麦の香り。その面持ちに見とれながら口に含む。しっとりしなやかな腰。それでいて、野趣さのある蕎麦は、かみ締めると、心地よく蕎麦の欠片の掠めていくざらつき感。飲み込んでしまうのが惜しいように思いながら、噛み締めていくと、じわじわと広がる蕎麦の風味。
ああ・・、なんて美味しいんだろう~
そのままで、すっかり食べてしまいそうな蕎麦。おっと気づいて、汁に浸して頂くと、深みのあるまろやかな汁がこれ又美味しい。
いつまでも、いつまでも、食べていたいような気持ちで、うっとりとした心地に浸ってしまう・・・。
ぼぉ~っとした気持ちで、出された蕎麦湯を注ぐ。柔らかく白濁した蕎麦湯をゆっくりと頂きながら、余韻に浸るこの何とも言えないひととき。
いやぁ、これは美味しい。せいろとは、全く違う、この手挽き蕎麦。
好みの蕎麦だったことに大満足の気持ちで一杯になりながら、思い出し思い出しじっくりと楽しむ。
お勘定をしながら言葉を交わして下さる女将さんも、又とても気持ちよく、この蕎麦を今日、食べられた事を心から幸せに思う。
ご馳走様でした~・・・
又、食べに来よう・・・。
夢見心地ちのふわふわした足取りで、鶴見川を渡りながら・・・
ああ、これだから、蕎麦はやめられないなぁ~・・・。。
*お品書き
せいろ 850円、さらしな 950円、手挽き 1,000円、おろし 1,100円、鴨せいろ 1,500円、かけ 850円、花巻 1,000円、若鶏そば 1,300円、カレーそば 1,400円、鴨南 1,700円、
天丼、野菜天丼、天ぷらご飯、野菜天ぷらご飯 1,800円、ライス 300円
天ぷら、野菜天ぷら 1,200円、小天ぷら、小野菜天ぷら 750円、鴨ロース 1,200円、やわらかそばがき 800円、板わさ、わかめサラダ 650円、自家製お新香 600円
ビール 600円、上喜元(純吟)700円、(大吟醸)1,600円、燗酒 600円など
「石挽きそば 蕎真」
神奈川県横浜市港北区樽町2-1-7
045-531-1444
11:30~15;00(平日)
11:30~15:00 / 17:30~20:00(土日祝)
水曜定休
店内禁煙 前回の訪問
- 関連記事
-
- センター北 「柿葉」 (2008/05/31)
- センター南 「庄栄」 (2008/05/30)
- たまプラーザ 「風来蕎」 (2008/05/30)
- 秦野 「石庄庵」 (2008/03/09)
- よみうりランド 「檪」 (2008/02/23)
- 葉山 「鰹」 (2008/02/18)
- 逗子 「恵土」 (2007/12/05)
- 綱島 「蕎真」 (2007/11/29)
- センター南 「庄栄」 (2007/11/20)
- 綱島 「蕎真」 (2007/10/02)
- 武蔵小杉 「蕪庵」 (2007/08/15)
- 秦野 「くりはら」 (2007/07/12)
- 南林間 「TAGURU」 (2007/03/23)
- 相模湖 「休屋」 (2006/09/17)
- 武蔵新城 「鴨門」 (2006/08/13)
発つ前に行かれたんですね♪。私も、地理的になかなか行けないお店なだけに、なんだかとてもうれしいです。
そう!
こちらの漬物、本当に美味しい。
私も、とても感動したのをまだ覚えています。年期の入っていた漬物だったんですね…。
初めてで、手挽きを頂けたのも、よかったですよ。ここはやはり、手挽きがオススメ。
でも…
着々と準備がなされているんですね。
お会いした事はないくせに、改めて…
なんだか寂しい気持ちにさせられます。。
定年退職直前になると、なにかとやることが増えて忙しくなります。この日もいくつかの所用をまとめてこなそうと、休暇を取っていました。朝一番の用事の後に、大倉山の港北区役所へ住民票を取りにいって、案外スムーズに終わったのが11時。さて午後遅くの用事まで時間が出来た、どうしよう、と思ってふと思いついたのが、石挽きそばの蕎真。居た場所からはバスで数分ですから、簡単に行き着きました。開店前の11時20分。殺風景な近辺をうろついて、開店早々の一番客に。
お新香に野菜天婦羅を半分。月桂冠のぬる燗で静かな時間を楽しませてもらいました。あまりにもお新香が美味しいので、綺麗な女将にそう申し上げると、「母が(姑か?)嫁入りに持ってきた糠床で、もう40年物」とのこと。塩加減と糠の香りが素晴らしくバランスして、絶品のお味でした。このためだけに大阪からまた来たい、と思うくらい。
手挽きのお蕎麦も結構でした。我が家の近所にありながらちょうど程よく遠い、という地理関係で、足が躊躇っていましたが、いいお店です。呑み助には品数が少ない感じもしますが、まあ、だからこの上品な茶室のような風情が維持できるのでしょう。手挽きの蕎麦の仕込などで時間がかかるので、平日の夜はやれない、と、申しわけ無さそうな女将ではありました。もう少し前から伺うべきでしたね。
でも、雰囲気、女将さんのお人柄、どれもとても心地のいいお店です。
また、私も伺ってみたいです。
(カレーそばが妙に美味しそうだったので、気になってるんですよね~^^)
「お酒とおつまみの後、手挽きをいただきたいのですが…」と、すかさず予約しておきました。
鴨ロースと天ぷらで一杯やって、いよいよ待望の手挽きがぁぁぁぁ。
うん、うん、見た目、このざらつき加減とホシ。口に含んで、なーるほど。つゆも好みの味。だけど、蕎麦はプツプツ短いね。粗挽きでは仕方の無いことなのでしょうか? 風味はいいけど、やっぱり蕎麦はツルツル食べたいなぁ。
でも、雰囲気のとってもいいお店。また行きたいと思いました。
ええっ~、世間って狭いもんですね~っ。
びっくり。
そうそうそう、そうなんですよ、ここはもともとは、「増田屋」さんだったそうです。
ちょっと前に、改装して名前も変えられたそうですが、息子さんがやっていらっしゃるので・・、同級生の方ですね♪
すごく、美味しかったです!久々に行かれたら、驚かれるかもしれませんね(^^)
ぜひ!早めに行かれて、この「手挽き」を頂いて見てくださいっ(^^)。
あ、お父様?
天丼もありましたから(美味しそう~でした)、それもいいかもしれないです♪
大学のころ何度かお邪魔しました。そのころから、美味しいと評判でした。
これだけ雰囲気が変わると、まさか経営者さんが変わったとか・・・。
でも美味しいお店なら!ですよね。
我が家からはバスを乗り継ぐと行きやすそうです。
一度行ってみたいな~。
大食らいの父さんにはご飯を3杯食べてもらってからせいろ食べさせてあげたいような…^^
お友達・・、うーむ、深~い理由がありそうですねぇ。。
それはそうと・・、
大食いっていろんな人がいるけど、
彼女は、なんだかとても気持ちいいんですよね(^^)。
見てて、食べたくなる、食べ方なんです。
しかも、ニコニコニコニコ(^^)。
私も、彼女の食べっぷりは、大好きです。
これが、又、熱燗の美味しい季節だから、たまらないです。
いやぁ、いい一時でした(^^)
いやぁ、これは、よかったです!
本当に、リベンジしてよかったお蕎麦。
これは・・・、いいですね♪♪
ふっと行ける距離にいるaizさんが、羨ましすぎですーっっ。
写真だけでも美味しそうオーラがっ!
綱島在住の相方にこの蕎麦屋の話を
したんですよ
曰くがあってあんま快く行けない場所なんですって
まあ、色々あるんです
相方の友人なんですがね
立地的に複雑な気持ちになるので
行きにくいんですって
勿体無い!!
今日は東横線のって夜8時までに
横浜行って相方とお食事です
綱島は通過か・・・
ギャル曽根ちゃんは猫ではなさそうですね
熱々のカレーうどんを大きな口あけて
どんどん吸い込んで行っちゃいますから
ほんとは勿体無い食べ方なのに
あの幸せそうな表情で許せてしまうのが
彼女の魅力でしょうね
^(ノ゜ー゜)ノ☆パチパチ☆ヾ(゜ー゜ヾ)^
いいですねぇ
燗酒のあとの冷たいお蕎麦・・・
(´▽`)はぁぁ・・♪(うっとり)
画像を見ていて、またふらっと自転車で行きたくなりました。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)