秦野と言ったら・・・、「くりはら」さんだけど、せっかく車で向かうので、歩きではちょっと辛そうなお店でお昼を食べよう~と、車を回す。
秦野中井のICから246に出、看板の指示に従いながら山道へと走らせると、目の前に広がる雄大な景色に始終見とれてしまう。

さらにさらに上り続けた先に、突然現れるふっと開けた台地。旗が立てられた広々とした駐車場があり、その上にお店が見えてくる。
車を停め、お店のあるさらに高台へと階段を上って行くと、景色を見渡せるデッキになった東屋などがあり、その奥にやっとお店が見えてくる。

去年移転したばかりのお店は、まだ若々しい植栽に囲まれたちょっとモダンな素敵な建物。
そばの里 自家栽培
秦野 「手打ちそば 石庄庵」

かわいらしい蹲にも目を落とし、回り込んで入り口へ・・・。
すっと緑の暖簾の下ろされたお店の入り口すぐ横には、すばらしい景色を一望できるデッキ席まで置かれてる。
もう少し、暖かかったらここでのんび~りビールでも傾けたら気持ち良さそう 。
などと思いつつ、扉を開く。
明るいすっきりとした玄関。靴を脱ぎ上がると、活気あふれた空気が満ちている。明るく清潔な店内を見ていると、すぐにテキパキとした花番さんに迎えられる。
入り口すぐ近くには、窓いっぱいに景色が広がるテーブル席が並んでいるが、すでにいっぱい。ゆっくりと楽しげにくつろぐ人々の前を通り、その奥のお座敷の部屋に通される。
これは贅沢・・・
個室仕立てになった、掘りごたつのゆったりと席からも、素晴らしい景色が眺められ、途端に浸ってしまいそう 。
もう少しすぎたら、あの畑一面は蕎麦の花に覆われるのかな・・・。
などとその光景を思い浮かべつつ、置かれていた品書きを広げると、
「春 さくら つつじ さつき
初夏 ホタル 稲穂
秋 そばの花 彼岸花
冬 小雪舞う尾根」
と書かれてる。四季それぞれの風景が、目の前に広がるよう。
そんな中、捲る品書きのお蕎麦は、十一せいろ、田舎切り、季節の変わり蕎麦の三種類。すべてが頂ける「三色せいろ」もあったので、私はそれを頂くことに。
頼むと程なくして、金色のお盆に薬味の生山葵一本に、刻み葱、蕎麦猪口、徳利が載せられ、程なくして「桜切り」が小さな丸い蒸篭に盛られて出される。
なんと、既に「変わり蕎麦」は桜とのこと。
ほんのり色ついたピンクがかわいらしく、所々に桜の葉が篭められた蕎麦を手繰ると、ふわ~と香る桜の香り。
口に含むと、ぷるっとした腰が歯に返すのが心地よく、噛み締めると広がる味わいは、まるでさくら餅。ほんのり甘みがあり、汁なしで美味しく食べてしまう。
一枚一枚、別々に出してくださる配慮もうれしく、続いて外一のつなぎの「十一せいろ」。
地元秦野の蕎麦を使って打たれた蕎麦は、ほんのり緑がかった、丹精な細切り。
角の立つ瑞々しい蕎麦を手繰り寄せると、深みを感じる穀物の香りが豊かに漂う。噛み締めると、もちもちとした感覚を含む、しっとりとした腰。その途端に、じわ~と広がっていく風味がこれも豊か。これは美味しい・・・
そして、最後は、手挽きによる甘皮の蛋白質を含む「田舎切り」。
挽きぐるみのやや黒めの太打ちの蕎麦の表面には、透明な蕎麦の欠片が贅沢に混じる粗挽きの蕎麦。
手繰ると、せいろよりもさらに濃い香りが立ち込め思わずうっとり。口に含むと、もっちりとしたしっかりとした腰。ゆっくりゆっくりと噛み締めると、じ~んと蕎麦の風味がいっぱいに広がり、非常に味わい深い。
自分で摺る山葵の風味もとてもよく、新鮮な山葵が清々しい。
順々に楽しみつつ頂き、最後にナチュラルに白濁した熱々の蕎麦湯で薄め頂くと、角のとれたまろやかな汁の美味しさを改めて実感してしまう。
彼は「十一せいろ」を大盛りで・・・、とお願いしたが、大盛が通っていなかったようで、普通盛り。
それでも、深めに底下げされた笊に盛られた蕎麦は、たっぷり量もあったようで、満足そう。(これは食べかけ)
素敵な景色で頂く、美味しい蕎麦に大満足
なんだか蕎麦湯までが美味しく、ゆっくりとたっぷり頂くと、心もお腹も豊かな気持ちに・・・。
花番さんの接客も丁寧なのもうれしく、又、季節を変えて訪れてみたい、素敵なお店。
美味しいお蕎麦に、心まで洗われたような気持ちのいいひと時も頂き・・・、
ご馳走さまでした~
*お品書き
十一せいろ 850円、田舎切り 1,000円、三色せいろ 1,500円、かけ 850円、あしながきのこそば 1,600円、山賊の里 2,000円、自然薯とろろ、辛味おろし大根 400円、あしながきのこ汁 750円、天麩羅盛り合わせ 1,000円
そばがき、塩辛、そば胡麻豆腐 500円、三点盛り 1,000円、京鴨のおろし醤油焼き、鹿児島産牛たたき 1,200円、お造り 1,500円
そば懐石 2,600円、3,600円
恵比寿小瓶 500円、越の寒梅、〆張鶴、雪漫々 600円~
そばの里 自家栽培
「手打ちそば 石庄庵」
神奈川県秦野市寺山1580
0463-82-1222
11:00-20:00
月曜休 お店のHP
(電話番号でカーナビを検索すると元の場所が表示されるので注意)
地元の朝採り野菜の販売も。
ふゆ菜、クレソン、ほうれん草、菜花、にんじん、ブロッコリー、大根、葱・・・
新鮮で立派なお野菜がどれも100円♪
途中には、「丹沢大山 ゆばとうふ五右衛門」も蔵造りの建物で。
オススメの「石臼とうふ」と「ひろうす」をゲット。これが、美味し~い お豆腐。
そして・・
本来の目的の、「JA じばさんず」。
春に向けてガーデニングをしようと、花苗をいっぱい購入。
これが、やっす~い♪
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確かにテーブル席の方は、厨房の向かいっぽい配置でした。
私は、たまたま、テーブル席が一杯だったので、奥の個室の部屋に通されたので、ゆったりとして頂けたのですが・・・。
ちょっと、残念ですよね。
一日違いだったので、私もびっくりしていました。
しかも、ふつ~さんも自転車でとは、すごいです。
ご主人とお話されたのも、とても羨ましい。。
バスが通っているのは知らなかったので、今度は私も自力で赴いて・・、あの景色を眺めつつ、一杯頂いてみたいです。
「これからやりたいこと」
私も楽しみ。
情報ありがとうございました。。。
(砂場も通りがかりました^^)」
ちょっと試してみたかったりして(^^)。
横浜・・
なかなか伺えないのですが、私も行ってみたいお蕎麦やさんがいっぱいです。
素敵な出会いができたとのこと、
なんだか私もうれしいです。
どうりで・・・
車の横を、黄色いシャツを着た自転車の人が何人か通り過ぎていました。
すごいなー、って思って見てたの。
>僕も10回程越えました。
さすがです!
>yukaさんもスポーツ車ならちょっと練習すれば絶対登れますよ、
ほ、本当ですか~(^^ll
>それに「この先に蕎麦がある!」って思って走ればなおさら!(^^)
あ、できそうかも!
なーんて♪
でも、よろしく御教授お願いしたいです。
午前中は伊勢原で大山登山マラソン、ゴールの後で駅で息子と別れて、ふつ~号で向かいました。
246での伊勢原から秦野のトンネル越えは少し気合いが要りました。
でも素敵なところですね。汗をかいたところで一杯やっていたら、ご主人が出てきて、ふつ~の蕎麦屋巡りの師匠K氏の話などで盛り上がって話がはずんで長居をしてしまいました。
まだ出来たばかりで、これからいっぱいやることがあるのでまた来て下さいとのことでした。
夏の夜にはいろいろな自然が楽しめるようです。
お店から徒歩10分足らずで秦野とのバス停があって、営業時間を充分カバーしてますので、またのんびり飲みに行きたい物です。
私は乾麺しかいただいたことないけど、美味しい麺ですよね。
デパートに行くとよく乾麺を購入しました。
何しろ両親が好きなもので。
そうそう、この前横浜元町に美味しい蕎麦屋さんを発見しました。
美味しい以上にお店の方が素敵なサービスをしてくださいました。
お蕎麦って幸せで最高!って思っちゃいました。
いやいや全くその通りだと僕も思っています。
一寸ネタとして書いただけなので、気にしないでくだいね、スミマセンm(_ _)m
>>絶対むり~っ(^^;;
石庄庵の近くの大山を超えるヤビツ峠は神奈川のサイクリストの人気コースです。
僕も10回程越えました。
yukaさんもスポーツ車ならちょっと練習すれば絶対登れますよ、それに「この先に蕎麦がある!」って思って走ればなおさら!(^^)
私は、そういうの、全く気になったことはないです。
行った数や、先あと、そんなことよりも、素晴らしいお店に出会える、それが大事なことだと思っています。
そして、行ってよかった場所を教えて頂けること、それもとてもうれしく思っています。
それはそうと・・・、こちら、とってもよかったです。
ただ、すーっごく坂だったので私には自転車だったら、絶対むり~っ(^^;;って感じでしたが、その分、その見晴らしはとても素晴らしいものでした。
もっちろーん、お蕎麦も♪
そして、ついでにお豆腐も(^^)。行かれた際の、記事も楽しみにしています。
もう少し暖かくなったら自転車で登ろうと思っていたのです。
以前僕が訪ねたときは,丁度移転中でした。
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