夕方になっても、まだまだ熱気の籠ったような大泉の路地道を、せかせかと歩いていたら汗がじっとり。
もうすっかり、夏なんだなあ~…と、感じている頃に、いつしか辿り着く、かわいらしい一軒のお蕎麦屋さん。
大泉学園 「手打ちそば むら季」
お♪、これはうれしいな。
週末の今日は、入口前に置かれた看板に「あらびきそば」の文字…
しかし、本当にいい書だなぁ・・・
表から見える打ち場に目を落としつつ、扉を開く。
ほっとする温かい空気溢れた店内。
入ってすぐのテーブルに、既にお酒を始めているお友達の姿に笑顔がこぼれ、私も目の前に腰を下ろす。
「いらっしゃい(^^)」
にこやかに迎えて下さるお母様に、ご主人の姿が又うれしい。
まずは、座った途端に改めて感じる汗に、
「最近、初めたんです♪」
というご主人の言葉に、小瓶ではなく「生ビール」をお願いし、二人で乾杯~。
充てにと一緒に出された枝豆は、甘みの濃い「だだ茶豆」(かな?)。
これがビールに又美味しくて、途端に話が弾みながら、くぅ~っと頂くビールが格別。
先に頼んじゃったんだけど…
とお友達の頼んで下さっていた、「イカとオクラの和えもの」。
自家製のこの烏賊オクラは、味も歯ごたえも本当に美味しくて、しみじみと味わってしまう。
久し振りに会う会話は途切れない中、出してもらった「おまかせ」の盛り合わせ。
ん~、これはどれもこれもが美味しそう 4
練り物好きにはうれしい、「蟹蒲鉾」に…
これも自家製の「〆さば」。
脂の乗った〆サバが、程よい加減に漬けられ、たっぷりの茗荷が添えてあるのもうれしい。
この〆さば、これは美味しいな~
それに…、笹にまかれた「笹蒲鉾」。
ふわっとした食感の蒲鉾で、魚のすり身の味がよく、まるで「真丈」のよう。
さらに瑞々しい新鮮な胡瓜が添えられ、たっぷり盛られたお味噌。
蕎麦味噌かと思いきや、これが…、美味っしい~
鶏肉のそぼろが混じったお味噌で、お聞きすると、「鳥味噌」との事。
鳥の出汁、旨味がじわ~りと沁み、お酒にもうれしいまろやかな甘みのある味噌。
これだけで、お酒が飲めてしまいそう♪
と、私も一緒にお酒に切り替えて。
「大信州」、「宝寿」、「黒帯」…とお願いする毎に、素敵なガラスの酒器で出され、目にもうれしく一層おいしさを感じさせる。
ゆっくりと、この「おまかせ」の盛り合わせ料理を楽しみ…
追加で頼んだ (前々から気になっていた)「湯葉あんかけ」。
程なくして出されたお皿は、並々にたっぷりと餡にからまった湯葉。
「残ったら、後でお蕎麦に絡めても美味しいんですよ」
とおっしゃって出されたのだが・・・
湯葉の歯ごたえに味わい、それに絡まる餡があまりに美味しくて、小鉢に取り分け取り分け、すっかりと頂いてしまう 。
このお料理、すっかり気に入っっちゃった
さらに頂いたのは、「シシャモの唐揚げ」。
卵たっぷりのししゃもは、からりっと揚げられ、ししゃもの旨みが十分に生かされ、これも旨い。
これは、ビールにも、冷酒にも、熱燗にもいいなぁ…
と、お変わりで、「宝寿」の熱燗もお願いし、楽しむまったりとした時間…。
「さっぱりとした物も…、よかったらどうぞ」
とお母様が出して下さった、自家製の「ラッキョウ漬け」。
サクサクとした歯ごたえのいいラッキョウは、最後の一品にうれしく、
久し振りに会うお友達の会話に、タイミングよく加わるご主人奥様とのお話に、すっかり楽しいひと時をすごさせて頂き…
そろそろ〆のお蕎麦を。
飲みながら、目の前に貼られた季節のお蕎麦、「揚げ茄子そば」の文字に、二人とも心惹かれしまったようで・・・
2人揃って「揚げ茄子そば」を、私は、それを「あらびき」で作って頂くことに。
程なくして出された、「揚げ茄子蕎麦」。
丼に盛られた蕎麦に茄子紺の色鮮やかな揚げなすに、たっぷりの茗荷に葱に刻み海苔。
まずは、上に乗った、半分たっぷり隠し包丁が丁寧に入った茄子を頂くと、
ん~、やっぱり、旬のこの時期の茄子はたまらない。
口に含むと、とろ~り溶けるような実の茄子は、それだけでもジューシー。
そのエキスにも野菜の持つ甘みがあり、これで残った熱燗を頂き…
中の蕎麦をそっと手繰り上げると、角がきりっと鋭利に断たれ、蕎麦の欠片が万遍なく盛り込まれた凛々しい蕎麦。
口に含むと、もちっとした弾力ある、しっかりとした腰加減。
日本男児を思わせる、男気ある感覚のある蕎麦は、噛み締めるとじわりと蕎麦の風味が広がってくる。
これは旨いっ
かけられた汁も、鰹の風味漂うすっきりとした汁で、盛られた茗荷を一緒にほうばると、茗荷のしゃきしゃきとした歯ごたえに独特の風味が蕎麦の風味と調和し、夢中で食べ進めてしまう。
途中で、ちょっと交換して頂いた、「せいろ」そば。
微粉できれいな丹精な蕎麦は、見るからに正当な江戸前蕎麦の姿。
神田まつやで、修業なさったご主人。
その片鱗が伺えるが、この蕎麦はまさしくご主人の蕎麦。
「むら季」さんのお蕎麦は、どれも男気溢れ、噛み締めるのが楽しい。
と、二人してあっと言う間に頂いてしまい…
頃合い見て出された、程よく白濁した熱々の蕎麦湯を注ぎいれ、これもたっぷりと頂いたら、もうお腹も心も満足至福
しばし、ご主人、お母様ともゆっくりとお話させて頂き、
心暖かな、素敵な時間を頂いた、夏の夜のひと時。
ご馳走さまでした~
やっぱり、ここもいいお店だな~・・
と、しみじみと二人で語り合いながら駅まで。
今度は、胡麻そばを、そして、今年肌寒く感じたら…、
真っ先に、念願のご主人の「玉子とじ」を頂きたいな
*お品書き
せいろ 650円、おかわり 550円、ぶっかけ小海老 950円、野菜天せいろ 1,050円、天せいろ 1,400円、かけ 650円、たぬき 750円、玉子とじ 800円、かきあげ 1,300円、鴨せいろ 1,300円、鴨カレー南蛮 1,400円、きのこカレー南蛮 1,200円、ゆばそば 1,400円、揚げなすそば 950円など
おまかせ 1.000円、湯葉あんかけ 800円、ししゃものから揚げ 600円、いかおくら 400円、揚げなす 450円、板わさ 550円、だし巻き 600円、そばがき 800円、かきあげ 900円の定番メニュー他、日替わりの品々あり
黒帯、大信州、宝寿、加賀鳶ほか 600円~
「手打そば むら季」
練馬区東大泉7-37-11
03-3923-4722
11:30~15:00 / 17:00~21:30
(土日祝)11:30~20:30(中休みなし)
木曜定休 店内禁煙
P2台
2009年 3月24日 「竹の子の天ぷら」、絶品「桜切りそば」
2008年 6月15日 「粗挽き蕎麦」、「せいろ」、「太打ち蕎麦」
2007年11月 6日 「天せいろ」
2006年 1月19日 お料理をいろいろ…、「せいろそば」に「ごまだれ」
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この湯葉あんかけ、めちゃめちゃ美味しかったです。
残ればこれで蕎麦も食べたかったのですが、美味しくて食べちゃいました~(^^)。
ぜひぜひ、恵比寿様も堪能して下さい♪
これはつけ汁としても素晴らしい逸品ですね♪
酒肴も涼感があり生酒がすすみそう~♪
涙を拭いて、近々ふらッと暖簾をくぐって来ま~す(^^ゞ
どれも心惹かれたのかしらん~。
こちらの「せいろ」ももちろんですが、このあ「あらびき」はやっぱり美味しいですね♪
お料理もどれもが美味しく、小さいながらも居心地のいい空間。
私も、素敵なお店だと思っています(^^)。
『あらびきそば』を食べましたが、
香ばしくて夢中で食べちゃいました(w
実はむら季さん、二度目の訪問ですが
混んでてもゆったりした空気が流れてて
とてもいいお店ですよね~^^
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