いつも変わらぬ、ほっとする店内で、
空いていた、お気に入りの席に腰を下ろし、
ここに来たら、まずは一献 。



奥から出してくれたのは、
青森　「豊盃」　純米大吟醸48　生酒

すっきりとして口当たり柔らかく、
山田錦の旨みが広がり、実に好みの味わい。



この酒に、充ては、「贅沢酒肴盛り合わせ」。



塩辛とは全く違う、糀の甘みが優しい、
「烏賊の麹漬け」、



わさび茎のかえし漬けを添えた「板わさ」に、



噛む毎に旨みが広がる、脂の乗った「鰊の炙り」、



上質の「エイヒレ」は、酒の充てのど真ん中。



…と、続いて置かれた、二本の瓶。
山形　「十四代」　中取大吟醸
青森　「田酒」　純米大吟醸〜

贅沢極まりないお酒をすすり、
ご主人、女将さんとの話も楽しく、
しっぽりと楽しんで…、

お蕎麦は、「辛味大根」を目当てに、



「生粉打ち」と「田舎」の二種盛りで 。



おっ、「生粉打ちそば」が細いっ。
前回よりさらにさらに細い、極細切り。
極細ながら、甘皮の欠片が透ける、見惚れる程の美しさ 。



手繰った蕎麦からふわりと漂う香りの良さ。
細くても、きりっと〆った腰あり、
心地よくざらつく、しっかりと感じる穀物感。

するりと喉元を落ち、
くっと鼻に抜ける、蕎麦の香ばしさ。
はぁ〜…、素晴らしく美味しい 。



「田舎」は、色濃く蕎麦のホシ散り艶やかな、
野趣溢れる、品のある挽きぐるみ。



その腰加減、田舎でも喉越しよく、
深みのある香ばしさに甘みがあり、これ又旨しっ 。



この蕎麦に、辛味大根を合わせてみたい。



長野の地野菜「ねずみ大根」。
たっぷりと猪口に入れ、絡めたら・・、

く〜〜、キクーっ、辛〜っ　。
キーンとした辛さに、蕎麦の甘みが引き立ち、
辛いけど、辛いけど、これが癖になる〜。



熱々蕎麦湯を注げば、
あんなに辛かった大根が、ほわ〜と甘みとなり、
滋味深く、しみじみと頂いて…

ご馳走様でした〜

大根の辛さは抗菌作用ばっちりのラファサチン。
これで、慌ただしい年末を乗り切ろう〜。

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