扉を開くとすぐ、迎えてくれるお二人の笑顔がうれしく、
カウンターの端に腰を下ろし、



寒くても、満員電車にもまれて喉が渇いた～。
まずはグラスビールを頂き、ぷはっ 。



添えてくれた、「煮昆布」が美味しく、つまんでいると、



わあ、素敵 、「酒肴三点盛り」 。



これはもう、お酒をと、



「ふく花」さんと言ったら、何といっても「浜千鳥」。
柔らかな口辺りの「純米酒」を、
ちょっぴり燗してもらい・・・、



早速ほおばった、
ムール貝の「エスカルゴバター焼き」は、
殻に滴り落ちたタレまでなめ尽くし 、



人参に赤かぶ、隼人瓜に蕪の、塩麹漬けは、
どれもが美味、これとない燗酒の充て 。



ふわっと炒られた「炒り豆腐」は、
どこか懐かしい優しい味わい 、



大のお気に入り、蕎麦とベシャメルソースの、
「東中神クリームコロッケ」も頂いて…、



さて、11月のスペシャル蕎麦は…、



これ又意表を突く、
北イタリアの冬を代表する料理、バーニャカウダの、
「バーニャ風つけそば」 。



早速注文、出された蕎麦の横には、



漆器の蓋のされた器が添えられ、



簀にこんもりと盛られた蕎麦は、
ふわりと広がる香りよく、すらりと角立ち凛々しき姿 。



きりっと〆った腰に、喉越し清涼、
ふっくらとした香ばしさに甘みが広がり、
んー、お蕎麦、美味しいなぁ

まずは、そのままの蕎麦を楽しみ、
ではいざっ、蓋オープン～、



おっ、これは美味しそうっ 。



湯気立つ汁に、添えられた薬味は、
刻んだ岩手の「やわらか葱」に、「拝島葱」のバターソテー、
「赤蕪」は吸い地煮され、



ブロッコリースプライトに、オイルサーディンと、
いろいろ盛られて楽しそう



まずは、何も入れずに汁にそろりと絡めると…、

鰹と昆布の和出汁に、ほんのり広がるガーリック、
アンチョビの旨みががっつり合わさり、
ちょっとボンゴレに似て、これは旨いっ 。



続いて、たっぷりの刻み葱を加えると、
熱々バーニャに葱の甘みが加わりまろやか、
蕎麦に寄り添う風味となり、



ここに、下仁田葱に似た「拝島ねぎ」、
バターのコク旨、とろりと甘く、美味しいこと 。



吸い地茹で赤かぶもさくっと甘く…、

まさに、バーニャカウダの楽しみそのもの、
それぞれの具を絡ませる楽しさに、、
見事に蕎麦に合わせた、蕎麦屋のバーニャカウダ 、



次第に野菜でつけ汁が薄まってきたところで、
オイルサーディンを加えると、
塩気と旨みが加わる、見事なフィナーレ 。



煮込んだニンニクにアンチョビにオリーブ、
くぐらせた野菜と蕎麦の旨みが溶けた、
バーニャ蕎麦湯が又美味しくて…



すっかり飲み干し、
はぁ～想像以上の旨さ、大満足 。



ほっこりしているところに、
これ又嬉しい食後のデザート、



人参プリンに、胸キュン 。
美味しく楽しいひと時に…、

ご馳走様でした～

バーニャカウダつけ汁とは、コウちゃんすごい。
素晴らしきイタリアとのマリアージュ、
これは具を変えても楽しそうだし、
来年も是非、作って欲しいなあぁ。

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