扉を入れば、すぐ目の前に券売機。



路麺店のそれとは違うメニューが、ずらりと並び、
勝手も分からず、マゴマゴ 。

まず…、並みで300ｇの文字に驚き、
盛りに、丼盛り、肉汁つけ、
うーん、どれにしたらいいんだろう 。

券売機を前に悩み、入れたコインが落ちてきて、
慌てて、温玉がのってる写真に惹かれ、
「丼もり」（550円）のボタンを思わずポチっ。

食券をカウンターに出し…
「あっ、お蕎麦、少なめでお願いします」（350ｇは、きっとムリ）

愛想よく受けて下さり、お水を汲んで席に座り、
何気なく、置かれていた夜の品書きを開いてみると…、



楽しそう～なお料理が、手頃な値段でずら～り 。



地酒は均一800円、心そそるラインナップ。



うんうん、これはいいなあ 、



しかも、夜は、10割で打った蕎麦も出しているよう 。

冷たいお水を飲みながら、見入っていると、
「お待たせしました～」と、カウンターから呼ばれ…、

慌てて取りに行けば、カウンターの下には、
刻み海苔に、葱、山葵、わかめに揚げ玉などなど。
幾つもの楽しい、無料のトッピング 。



ささっと、葱と山葵と海苔を盛って、着席～。



おっ、お蕎麦、美味しそう 。

ご主人の出身地、栃木の蕎麦を自家製粉。
挽きぐるみグレーの幅広の蕎麦に、
豪華に散る蕎麦の欠片の、粗挽きそば。



早速、手繰り口にすれば、
しっかりとした腰頼もしく、蕎麦の欠片が喉元掠め、
薄めに延された蕎麦は、もそもそ感なく食べやすい 。

素朴でほのぼのとした、懐かしくなるような田舎蕎麦。
親しみやすい汁もこの蕎麦に合い、
うんうんっ、これはいいっ、美味しいよっ 。



掻き揚げは揚げたてさくっさくっ、野菜は瑞々しく、
油っぽさ全くなく、これも美味しい 、



途中で汁をかけ回し、ざっくりと混ぜ、
温玉を崩しく崩し食べるこの蕎麦、美味し～い 。

これだったら…、300ｇ食べられちゃったかも。



蕎麦湯はポットで、熱々さらさら。
注ぎ入れれば、玉子がぱっと煮え立ち、ほっこり。
ほおっと、ゆっくりと飲み干して…

ご馳走様でした～

お店を後にしようとしたら、出てきてくれたご主人。
「前のお店とは全く違うんですが…」
手打ち蕎麦を、もっと気軽に安くたくさん食べてほしい、
そんな気持ちで始められたそう。

覚えていて下さった事がとてもうれしく、
以前よりも、ずっとハツラツとして明るい笑顔のご主人。
今度、夜にも訪れますっ 。

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