先日伺った時出して頂いたお料理、「夏野菜のジュレかけ」。
これがとっても美味しくて、帰りがけに
「これ、お蕎麦にかけて食べてみたいです」
と言った言葉から、アレンジしてメニューにして下さったとお聞きし…
是非それは、食べてみたい…と、思っていたところ。
午後からの先生宅に伺う前に、早速お昼に頂こうと、久米川へ
風が強いが、日差しは燦々とレンガ通りに照り注ぐ中…
「石臼挽き蕎麦」の旗の靡く、涼しげな佇まい。
開店してもうじき3年、めきめきと力を発揮しているお蕎麦屋さん。
久米川 「手繰りや 玄冶」
純白の暖簾を潜り、扉を開き入った店内は、
街の蕎麦屋の気兼ねさもありながら、清潔感漂う心地のいい空間。
先に二組のお客さんがいる店内に、「お好きなところにどうぞ」
と奥様がにっこり迎えて下さり、今日も掘り込み式の小上がりに…。
(アリエッティ目線…)
ま、まずは、生ビール下さい…っと、頂いた恵比寿の生。
座った途端に汗がじわじわ噴き出る中、この一杯がたまらな~いっ
充ては、南瓜に枝豆が混ぜられたディップに、キャベツが添えたもの。
これが、旨いっ 。
濃い目に作られたディップをキャベツに乗せ食べると、
瑞々しいキャベツの甘みが、じわ~っと広がり、ビールにもよく合う。
と、だんだんに落ち着きいると…
「丁度揚げたてがあるので、よかったら」
とおすそわけで出して下さった、「トウモロコシの掻き揚げ」。
これが、又、すこぶる美味しい 。
焼きトウモロコシの甘みが濃厚で、からりっとしてつまみに絶品。
次回、これは是非頼んでみよう♪と、残りのビールを楽しんで…
ゆっくりと目を通す、季節の「涼月のおすすめ」と書かれたお品書き。
あの、しゃりしゃり出汁かき氷の乗った、「冷かけ」に、「すだちそば」。
そして…、これだっ
「夏野菜のじゅれがけそば」
うどんでも作っているんだ…、と、早速これを頼もうと、
壁には、まだ「手挽きそば」が残っているのを確認し、
手挽きでお願いすると、ひょこっとご主人も顔を出して下さり…
「もしよかったら…、うどんも、ちょっと食べてみて下さい 」
と、以前から、評判高いうどんも気になっていただけに、うれしいお言葉。
どちらの量も少なめに…と、喜んでお願いする事に。
程なく出された、念願の「夏野菜のじゅれがけ蕎麦」。
あまりの美しい丼の中の景色に、思わず「わぁ~っ」と声が出ちゃう。
彩鮮やかなトマトの出汁漬けに、茄子にオクラに…
玄蕎麦を手挽きした蕎麦の上には、とろりとした琥珀色の出汁ジュレ。
まずは、この出汁ジュレの絡まる蕎麦を頂くと、これが美味しい
しなやか腰の蕎麦は、口に含むとざらりとした微かに感じる蕎麦の欠片。
噛みしめると、ジュレと一緒に重なりあう、蕎麦の香ばしさが実に絶妙。
蕎麦だけでも美味しいのに、さらに、トマトにオクラ、
それぞれが、ひとつづつ味付けされた、野菜の旨みも堪能でき、
これでお酒を頂きたくなってしまう、素晴らしい逸品 。
殊更、とろりとした茄子と共に口に運ぶ蕎麦が、たまらなく、
これは、美味し~い
何度か、お酒を頼もうか…と思いつつ、魅了されつつ手繰るひと時。
丁度食べ終えた頃合いに…
初めて頂く、「玄冶」さんのうどん、しかもうれしい、大好きな「冷かけ」で。
凍らせられた出汁が、ざっくざくと洩れた、見目も涼しげな「かき氷出汁」。
じゃきじゃきっと口に含む氷は、きりっと鰹の風味の染みた上品な味わい。
そして、中のうどんを引き上げると、これは美しい
どこか透明感のある、白魚のごとくぴかぴかと輝く、艶やかうどん。
噛みしめると、ぷりぷりとしたしっかりとした歯ごたえがあり、
つるんっと落ちる、喉越しがとても滑らか。
これは…、蕎麦好きの心くすぐる、太めの更科蕎麦に似たような、
何と言うか、極上の稲庭うどんというのだろうか、これは旨いっ
冷え冷えの「かき出汁氷」の汁が又、このうどんにもよく合い、
すっかり、汁もすべて頂いてしまう。
最後に暖かいお茶を出して下さりながら、お聞きすると…、
小麦も季節によりあれこれ変えているそう。
「『うちは蕎麦屋だ』なんて言っているんですけどね~(^^;」
などと、奥様がくすくす笑いながらおっしゃる後ろで、
ちょっと照れくさそうに、はにかんでいるご主人。
久米川の長閑な路地沿いで、楽しそうに日々研鑽しているのだろうご主人。
ここは、密かにすごい…、
次回は何が出てくるのだろう、とワクワクする気持ちでいっぱい 。
何よりも、私がつぶやいた一言が素晴らしいお蕎麦になっていた事がうれしくて…
ごちそう様でした~
今度は、是非、お酒と一緒に食べてみようっと。
*お品書き
せいろ 600円、手挽きせいろ 700円、のりかけ、めかぶ 800円、とろろ 900円、二枚重ね 800円、二色 900円、野菜天せいろ 900円、海老天せいろ 1,200円、他季節の蕎麦うどん
チーズの味噌漬け 400円、玉子焼き 400円、めかぶとろろ 600円、そばがき 800円、他季節料理 400円~
浦霞、越州、緑川 500円~600円、他季節のお酒
「手繰りや 玄治」
東村山市栄町2-38-2
042-398-5833
11:00~21:30
11:00~15:00(月曜)
火曜日定休 禁煙
2010年 6月28日 「夏野菜のじゅれかけ」絶品「トマト坦々そば」
2010年 3月21日 「若竹せいろ」
2009年 8月 5日 手挽きで「冷かけそば」
2008年 8月 8日 「自家製さつま揚げ」に「冷かけそば」
2008年 3月 7日 「海老しんじょう」に、「鴨ロース付き鴨せいろ」
2008年 1月29日 豪華っ「野菜天せいろ」
- 関連記事
-
- 久米川 「蕎心庵」 お昼の「お楽しみ膳」冷やかけとろろ (2011/07/06)
- 久米川 「手繰りや 玄冶」 トマト淡々蕎麦 (2011/05/27)
- (閉店)東村山 「かなさご」 温とろろそば (2011/04/09)
- 久米川 「玄治」 若竹せいろ (2011/03/24)
- 久米川 「玄冶」 煮奴そば (2011/01/26)
- 東村山 「土家」 (2010/12/28)
- 久米川 「玄冶」 松茸そば (2010/10/13)
- 久米川 「玄冶」 夏野菜のジュレかけそば (2010/08/04)
- 久米川 「玄治」 トマト坦々そば (2010/06/28)
- 東村山 「土家」 (2010/05/21)
- 東村山 「ますも庵」 (2010/04/18)
- 久米川 「玄治」 竹の子づくし (2010/03/21)
- (閉店)東村山 「かなさご」 年越しそば (2009/12/31)
- 東村山 「土家」 お昼の「蕎麦懐石」 (2009/11/02)
- 久米川 「玄冶」 冷かけそば (2009/08/05)
これは、贅沢な一品ですよね(^^)。
途中で、お酒欲しくなりませんでした?
こちらの、奥様ご主人、とって~もいい方なので、今度は、是非、お話しなども。。
えんじゅさんの感想など聞いたら、とても喜んで下さると思います。
ちなみに…、
八坂の辺りを通る、サイクリングロードがあって、ちょこちょこ走ってたりします(^^;。
「夏野菜のじゅれがけ蕎麦」
Yukaさんの写真と文章の通り 実に美味しかったです。
器に残った小さなじゅれも余すことなく食べるべくレンゲを頼み、
しばらく 行儀良く使ってましたが 最後は皿ごと持ち上げ ごっくん。
こあがり席には 紳士や 年配の夫婦がいらっしゃたので
なんと思われたことか・・・
(だって 木のレンゲが厚みがあって
最後の少量がすくえないんですもんっ)
そういえば こあがりの紳士は トウモロコシの掻揚げを
召し上がっていました。(人気なのかな)
帰りは遠回りして 八坂駅から多摩湖へ行き
取水塔と富士山を眺めながら風に吹かれて休息。
周りはサイクリングの方多し。
Yukaさんもこうして 気持の良いところを
走ってらっしゃるのかな?
にしても 練馬は暑い
又、夏にとっても涼しげで…(^^)。
こちらのお蕎麦もいいですよ。
お近くに来た折には、ぜひ。
でも、初めて頂いた「うどん」、本当に美味しかったんです。ああいううどんだったら、私もいいな~♪なんておもってしまいました。
次回は、是非、「そばがき」頼んでみます。
(誰も注文していない時を選んで…^^)。
どうぞ、ご主人奥様に、よろしくお伝え下さい。
ジュレかけ蕎麦なるものを始めて目にしました。
猛暑の中、食べたらたまらなく美味そうですね~
玄治の御主人は奥様が言うように「うちは蕎麦屋だ」と言う強いプライドを持つ職人気質な方なので、うどんは影に隠れた存在なのですが、Yukaさんに勧めるくらいだから相当いい出来のうどんが打てたのでしょうね。
今度いらっしゃる時は是非とも
蕎麦掻を召し上がってください。但しいっぺんに沢山の蕎麦掻を注文すると御主人は機嫌が
悪くなります!?
一身入魂で作られるのでとても疲れるのです。(笑)
それでは、失礼します。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)