ちょっと前に、「本郷に新しいお店ができたよ」と教えてもらい、
ちょっと調べてみたら、もう行ってみたくてたまらない。
今日は、早朝から初仕事の、初活け。
かすり傷をつけつつも、心はもう、お店に行ってみたくて行ってみたくて…
仕事を無事済ませ、ほっと一息ついたところで、早速、本郷へ
本郷三丁目の交差点に立ち、目指すは (縁遠い)「東大赤門」。
その向かいの細い路地を入っていくと…
すぐに、「新そば」の幟が見え、その後ろに緋色の暖簾のかかったお店が目の前に。
本郷三丁目 「料理人 江川」
お店の前に貼られた品書きの
「化学調味料、添加物は一切しようしておりません」
の言葉に、「料理人江川」の文字が頼もしく、扉を開き店内へ…。
足を踏み入れた店内は…
あ…、感じる、感じる、一流料理人の周りに漂う、ピンとしたこの空気。
すっと白木で作られたカウンター席は、寿司屋のそれを思い出され、
後ろには3つ程作られた、掘り込みの小上がり席。
丁度、昼時。
常連らしいお客さんの横に並び、私もカウンターの端に腰を下ろす。
ちょっと緊張していた私に、お茶を出して下さった花番さん(奥さま?)が、
にこにことした柔らかい雰囲気なのにほっとし…
手にした品書きの最初のページは「昼限定献立」の品々。
「蕎麦は山形最上町産出羽香りを全て石臼碾き」の文字がうれしく…
見た事もない「鮟鱇のつけそば」に「活き〆猪のつけそば」の品書き。
初めて伺ったお店、まずは「せいろ」か、とも思ったが、
こんな品書きは他にないとなったら、やっぱり食べてみたい。
中から、「牡蠣」とかなり迷ったが、「鮟鱇のつけそば」をお願いする事に。
いかにも「料理人」という感じのご主人が、にっこり受けて下さるのがうれしく、
待ちながら、中の品書きを開き見ると…
ほお~、心そそられる、美味しそうな品書きがずらり。
一通り目を通し、ふと前を向くと、立派な釜が置かれてる。
これが品書きに書かれてる、「炭釜炊きご飯」を炊いている釜なのかな…
さらに、カウンタに下がっていた半紙を読んでみると、これも面白い。
「朝ひきたての真昆布と上鰹削りで取った」一番出汁が出されるとの事。
こんなのは、初めて…と、もう期待がどんどん膨らんでいく中…
「お待たせしました~」と目の前に置かれた「鮟鱇のつけそば」。
まずは、やっぱり目が行く笊に盛られた蕎麦の姿。
ぴしっとした角が立ち、江戸前よりやや太めに切り分けられた蕎麦は、
挽きぐるみらしい、ややグレーがかった凛々しい蕎麦。
そのまま口に含むと、弾力ある、しっかりとした歯ごたえのある腰があり、
ああ、山形の蕎麦らしい…と、思う男気溢れた力強さのある蕎麦で、これは好み。
うんうん、美味しい…、と幾度か手繰り、じっくり味わい、
いよいよ、初めて頂く、「鮟鱇のつけ汁」。
深めの器にてんこ盛りに注がれた器を見ると
こ、これはすごいっっ。あん肝がたっぷりと盛られてる
「丸ごと、今朝から卸したばかりなんですよ」
とにこにことおっしゃるご主人の言葉に、口に運ぶと、お、美味しい~
あん肝独特の云い尽くし難い、乙でまろやかこってりの味わいが、じわじわ~…
崩さぬように、すくい頂く汁が、又極上。
上品な深く優しい味わいの中に、しっかりと染みいった鮟鱇の出汁。
そして、あん肝も少しずつ溶かし頂くと、さらにコクが加わり、
この汁だけでも、飲めてしまいそう~
一緒に炊かれた、とろとろっとした白菜に椎茸や牛蒡が又美味しく、
この熱々の汁に浸し頂く蕎麦は、力強さからふわっと優しさが広がり、
ふわ~っと甘みが広がっていく。
ん~、これは美味しい…
…と、堪能している所に、すっと出された琥珀色した「出汁汁」。
蕎麦を食べ終え、炭釜で炊かれたつやつやご飯に、
汁をかけ、さらにこの出汁汁を注ぎ、頂くと…
美味しい~
さらさらとした汁は、鮟鱇に野菜の旨みがたっぷり。
しかも、もちもちとしたご飯が又とても美味しくて、
しまった…、焦らず ご飯だけでも食べてみればよかった、と後悔まで。
さらさらと、極上「鮟鱇の雑炊」まで頂いたら、お腹も心も大満足。
初めてなので、あまりあれこれとお話できなかったけど、
帰り際にちょっと話のできたご主人は、意外に気さくな方。
ぜひ、今度は、「牡蠣つけそば」も頂きに訪れたい…
と、しかと思いながら、お店を後に。
ご馳走様でした~
夜の一品料理の品々も、とっても気になるな~~~…
K(P?)様、行ってきました~
「料理人 江川」
文京区本郷5-25-11
03-3818-3575
11:30~14:00 / 18:00~22:00
日曜・祝日、月曜昼定休
禁煙
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そうでしたっ、すっかりふぐの季節。
私も頂きに行ってみようっと(^^)。
横浜です
フグの白子・・・塩焼き
タラの白子はポンズでも満足
(私もそういうお店あるんですよ…)
でも、会社のお近くであれば、いつかきっと!
でも、お昼で、早々に売り切れになるとは、すごいです。
「せいろ」にしようかと思ったのですが、どうしても食べてみたくて…
よかったです。
このお店はすごいです。鮟鱇はいつもあるかどうか分かりませんが、でもいいです♪
まだまだ興味いっぱいで、気に入りました。蕎麦も、しっかりと打たれた出羽香り、これもよかったです。
白子は夜のメニューに載っていたので、きっと朝方にでも鮟鱇が入ったのかもしれないですね。きっと、ここ以外で、こんな蕎麦を食べらるところはないんじゃないか、と思います(^^)。
その日の仕入れで変わるんですね。
ご満足いただけたようで嬉しいです。
似てるけど、違うところです。
ここは…
きっと、真秀さんのつぼにはまるお店かも…(^^)にやり。
感じてくれました~?
そうそう、しっとり、ぴしっとした、
大人の雰囲気が漂ってました。
いや、何より、
ご主人のお料理の腕前を、もっと奥底まで知りたくなってしまった程…
ちょっと待っていた方がよかったかしらん~。
地元ではよくあるもので…(^^;
ただ、これのつけ汁というのがすごい!
あ、イノシシも、かなり拘りあるらしく、美味しみたいですよー。
「本郷萬盛庵」さんのところに入られたお店なのかなと思ったのですが、
別の場所の様ですね。
(検索して確認しました)
鮟鱇に天然猪、鱈と白子のつけ汁etc。
あまり行かない場所ですが興味津々のお店ですね。
師匠! 大人のパラダイスやー♪
鮟鱇ってちゃんと食べたこと無いのよね
居酒屋のあん肝とか
スーパーで買ってきた鮟鱇鍋セットくらいで
小料理屋とかで冬、外で吊るされてる
鮟鱇を見ると一回こーゆーとこで
食べたいのう
鮟鱇のお蕎麦は恐らくここしか無いでしょう
拙者は猪がすげー気になります
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