本郷三丁目の駅近くに開店して間もない頃に伺ってから、ご無沙汰していて…・。
又行ってみたいなあ、と思っていたところ。
お友達に誘われ、喜んで是非 と、返事をし、久し振りに足を運ぶ。
本郷三丁目の駅、程近く。
春日通りからちょっと入った路地沿いに、すぐに目を引く、品格溢れた黒板壁のシックな佇まい。
本郷 「手打そば 田奈部」
暖簾をくぐると、すぐに置かれている蹲に目を落とし、
扉を開くと、以前は昼時で混雑していた店内も、午後1時を過ぎた今時分は、ゆったりとした空気が流れてる。
一足先に到着した友人を見つけ…、私も腰を下ろし、改めてぐるりと見渡す店内。
しっとりと落ち着いた日本家屋を思わせながらも、全体的にモダンさが彩るインテリア。
それでいながら、やり過ぎる事のない、上品な雰囲気はやはり大人の空間を感じさせる。
これはもう…、昼酒気分~
と、まずはビールで乾杯~。
あてに出された煮昆布は、ふっくらと柔らかく炊かれ、とても美味しい。
それに…、友人のリクエスト、ちょっと珍しい「鳥レバーのソース煮」
あまり得意なレバではないのだが…、ちょっぴりだけ頂いてみると、
ふむふむ、これはやっぱり珍しい。醤油味とは全く違う、ソース!っという風味。
それに、野菜好きとしては頼みたい、「季節野菜の南蛮漬け」。
ズッキーニ、カボチャ、ミニトマト、それに茄子にパプリカが、彩よく盛られた一品。
どの野菜も、それぞれの適格な温度に素揚げされ、野菜の旨み、甘みがぐんっと引き立てられたもの。
漬けられた南蛮酢も濃すぎず、これは美味しい
中でも、このズッキーニの歯ごたえが心地よく、すっかり気に入ってしまう。
これらを頼みながら、もちろん♪、お酒も。
奈良の「睡龍 」に「るみこの酒」を熱燗でお願いし…、この平盃がいいんだなぁ、と頂き、
後には冷酒でお勧めされた、「伯楽星」をも。
ここでお酒に合うものが頂きたくて、中から「目光の干物」も注文~。
東京ではなかなかお目見えしないが、私にはちょっと懐かしい目光り。
それが、5匹並んで丸干しされ、さっと炙られて出される。
かぶりつくと、これが美味しい~
ワタのちょっぴり感じる苦みに、身がふわりとして脂がじんわりと乗っている。
これはお酒にたまらな~い、と、ひと時の、ゆったりとした時間を楽しみ…、
そろそろお昼の時間のラストオーダー。
お蕎麦をお願いしようと、改めて品書きを吟味。
中から、季節の蕎麦、「冷やおろし(梅or温卵)」の、卵の文字に惹かれたが…、
久し振りの「田奈部」さんの蕎麦。やっぱり「せいろ」で頂きたい。
と、女将さんに、「せいろ」でも「温玉」を付けて頂けるか、と、お聞きすると、にっこりと受けて下さったのが、うれしいな~
そして、出された「せいろそば」。
長方形の蒸篭に盛られた蕎麦は、角がピンっと立った凛々しい姿。
長さ、切り幅にムラのない、丹精な蕎麦は背筋がぴんっと伸びるよう。
「しながわ翁」で修業なさったご主人の、茨城の蕎麦で打たれた二八の蕎麦。
手繰り上げ、口に含むと、きりっと〆られた、腰のしっかりとした歯ごたえ。
香りはやや穏やかではあるが、江戸気質を思わせる腰の強さが心地よく、するするっと入って行く。
鰹の風味がふわっと香る、辛口の汁は、穏やかに蕎麦に絡み、これも美味しい。
と頂き、友人の頼んだ「ごま汁」も、ちょっと頂いてみると…
甘みを抑え、すっきりとて胡麻の風味が上品に広がるもので、これも美味しい 。
この胡麻汁、これはいいなあ~…。
そして…、いよいよ、楽しみな「温泉卵」。
玉子の入った器に、もり汁を注ぎいれ、これを絡めて頂くと…
ん~、美味しーい~…
この温泉卵が、又濃厚で、この辛口の汁にまったりとしてとろ~っとした玉子が絡まると、まろやかなコク、卵の旨みが合わさり、たまらない。
これで、うっとりと食べてしまっていると…、
友人が「季節ご飯」(150円)を頼むようなので、再び女将さんに、今日の「ご飯」は何かと尋ねると、「じゃこご飯」との事。
じゃこ好きとしては、これは是非食べてみたい♪、と私も一緒にお願いする事に。
程なくして出された「じゃこご飯」は、結構しっかりとした量。
じゃこの香ばしい出汁が染み、ふっくらと炊かれたご飯が美味しい。
しかも、きちんとしたお漬け物まで添えてあるのがうれしく…
やってしまった 、TKG~♪
残っていた温泉卵を、このじゃこご飯に載せて頂くと、じゃこの風味に卵のコク、
これが美味しくないわけがな~い♪
最後には、優しく白濁した熱々の蕎麦湯もたっぷりと頂き、すぅ~っとのびるもり汁の旨さを堪能し、お腹もいっぱいの幸せな心地に…。
もちょっとゆっくりしたい気持ちを感じながら、気さくな女将さんに、まだお若い真面目そうなご主人に見送られてお店を後に。
ご馳走様でした~
ここは、夜にもしっとりと来てみたいなあ…
Oさん、今日はありがとうございました~
*お品書き
せいろ 750円、辛味大根蕎麦 950円、ごまだれ 950円、つけとろ 1,000円、
鴨せいろ 1,400円、天せいろ 1,500円、卵とじ 950円、にしんそば 1,300円、
牡蠣そば 1,400円、大盛 250円、おかわり(つゆなし)500円、週変わりご飯 150円
焼き味噌、豆鯵の一夜干し、鳥レバのソース煮 400円、いんげん胡麻和え、冷やしトマト、冷奴、えだ豆、板わさ 500円、卵焼き、小松菜と浅利のからし和え、目光の干物 600円、揚げ茄子のみぞれ煮、そばがき 650円、にしん煮 700円、馬刺し 1,200円、穴子白焼き 1,100円、天ぷら盛り合わせ 1,800円などなど
睡龍、るみこの酒、伯楽星、神亀、花垣、万葉の心など 600円~
「手打そば 田奈部」
文京区本郷3-35-6
03-3814-0218
11:30~14:30 / 17:30~22:00
日曜休 禁煙
お店のHP
2006年 2月 7日 「せいろそば」と週替わりごはん
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TKGも、もう、これさえあれば、
ってくらい、大好きです♪
(卵かけご飯しょうゆも持ってます)
これが最近のジャーって高性能じゃないすか
なのでずぼらに一辺に3合炊いて
保温のまま三日間くらいいけちゃうんですよ
流石に風味が落ちるんですがね
なので炊いたその日は折角の炊きたて
TKGにしたりバター醤油にしたり
なにしろご飯の風味を楽しめるように
シンプルな食べ方してます
しょっぱめに塩胡椒で炒めた
豚のコマ肉とかもいいです
温玉いいですな
お蕎麦温玉したくなってしまった
すごい!為になるHPですね~。
ちょっと、お勉強させて頂きます♪
ここはやっぱり、落ち着いて頂ける、いいお店だと思いました。
森のさんの天ぷらもいいですね~…
私も、常々、又伺いたい…と思っているお店です。
子供の頃から、美味しいお蕎麦は食べるのはいいと思います。
私も、物心分かる前くらいから、祖父の打った蕎麦や、父が蕎麦好きで、ほうぼうに連れていってもらったものです。
将来が楽しみですね(^^)。
おソバ大好きです♪
また、ブログ更新楽しみにしてます(^-^)
そろそろ「森の」か、ここへ行こうかと思っていた矢先だけに、なおさらです(^^;
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