椎葉の、幻と言われている焼畑の蕎麦が手に入ったと言う事で…、
「富士街道そば打ち同好会」の代表、大久保さんのお招きで、
今日は12人集まって、椎葉の焼き畑の蕎麦を味わう集い 。
何年か前に椎葉まで行ったのだが、食べられなかったこのお蕎麦。
目の前に並べられた蕎麦粉を、愛おしく眺めてしまう~。
全員集まり、初めてお会いする方々に、各々自己紹介をしてご挨拶。
大久保さんから今日の日程を聞かされて…
打ち手は、「雲南食文化研究会」会長の、平林さん。
見せて頂いた粉は、なかなか粗め。
水回しを始めた先から、ぷんぷんと放ちだす、品のいい蕎麦の芳香 。
ん~、隣で見ているだけで、この香りに酔っちゃいそう。
さすが、椎葉の焼き畑蕎麦、香りが濃厚 。
加水率はかなり高めで、程なく打ち上がった十割蕎麦。
早速茹でられ、盛られ皆で手繰り合う。
挽きぐるみ、グレーの蕎麦肌に星屑のように、蕎麦の欠片が散る粗挽き蕎麦。
しなやかな腰に、ほのかに感じるざらりとした穀物感。
噛みしめると、甘みのある穀物の香ばしさがじわじわ広がり、
その瞬間に、するりと喉元を落ちる軽快さ。
ん~、これは美味しい…。
この蕎麦、いくらでも食べてしまいそ~う。
と、皆であれこれ感想を交わしながら手繰るのが又楽しく、
次は、大久保さんが披露して下さる、少量早打ち。
150グラムの蕎麦粉に分量の水をタッパーに入れ、
お箸で、さらに自作の「水回し棒」でゆっくりゆっくりかき混ぜて…。
(「急いでかきまわしてはいけません」)
あっという間に、まとまり始め、ここでも急がずゆっくりゆっくり。
タッパーの中である程度まとめたら、これで捏ねの行程終了 。
台に取り出し軽く捏ねて、綿棒で延し、切り分け完成~。
やや太めに断った蕎麦は、もちもちとして、しっかりとした弾力感。
噛みしめる事で、さらに蕎麦の香ばしさが口に広がり、
ぼそぼそ感もなく、つるつるとした表面で喉越しもいい。
ああ、美味しい…。
さらに、雲南の更科蕎麦も試食させて頂くと、
ぷるぷるっとした跳ね返るような腰があり、甘みが濃厚。
雲南の蕎麦、初めて食べるけど、これもいいなあ
間には、もちろん、持ち寄った、蕎麦焼酎や、お料理なども楽しんで…
興味深く楽しい、椎葉焼畑蕎麦を愛でる会。
皆さん、ありがとうございました~。
ああ、何時か…、又椎葉にこの足で赴いて、
現地でも食べてみたいなぁ 。
- 関連記事
-
- 渋谷東急東横店 「島根物産展」 奥出雲 「一福」 奥出雲割子 (2014/01/21)
- 大泉学園 「達磨の会」 大泉学園妙福寺 (2013/12/16)
- 練馬 「宮本製粉」 工場見学 (2013/05/15)
- 2013麺産業展SOBA FORUM 「大江戸庵」 (2013/04/03)
- 東京麺類組合&女子栄養大学 コラボ蕎麦試食会 (2013/02/28)
- 大泉学園 「達磨の会」大泉学園妙福寺 (2012/12/17)
- 日本橋三越「山形展」 「庄司屋」 幻の天保そば (2012/06/14)
- 品川 「しながわ翁開店10周年 達磨・高橋さんの蕎麦会」 (2012/04/08)
- 武蔵小山 「泰もと」 & 芝 「案山子」饗宴蕎麦会 (2012/02/11)
- 大泉学園 「達磨の会」大泉学園妙福寺 (2011/12/19)
- 「椎葉の焼畑の蕎麦を愛でる会」 大久保一九亭 (2011/11/30)
- 「第13回 蕎麦喰地蔵講」 (2011/11/05)
- 吉祥寺 「諸国名店とうまいもの大会」 達磨の蕎麦 (2011/04/12)
- 大泉学園 「達磨の会」大泉学園妙福寺 (2010/12/13)
- 吉祥寺 東急百貨店 「達磨」 (2010/04/12)
失敗してしまったのは残念ですが、なんだかうれしいです
(器法?ビニール法?どちらかしら)
野中さんの週末はすごいですからねぇ・・・・(^^;;。
確かに、殻がやや多めかもしれないです。
でも、美味しかった・・・・(u_u*)~。
更科の甘みも濃く、雲南の蕎麦というのも、ちょっと考えさせられました。
輪作の間というのは知っていましたが、主目的が杉とは知りませんでした。
収獲量はよかったのですか・・
でも、それでも全体量としては少量だそうで、お値段はなかなか(^^;です。
でも、素晴らしい香りに味わいでした。
焼畑、昔、じいちゃんの畑もやっていました…。(金砂郷)
方法を教わり 何年か前の年末に実践。
が 失敗(母に蕎麦打ちは向かなかったか)
・・・・・細くて 切れ切れの短い年越し蕎麦でした。
蕎麦はYukaさんご紹介のお店に行くのが確実。
先週末は練馬の「野中」さんに連れ出しましたが
30分待ちで(夜は予約不可)機嫌がグレイに。
ま にしんそば と 黒豆湯葉の美味しさに
機嫌は良くなったけど
興味はあります、栽培者のハシクレとして(笑
この椎葉の焼畑を訪れたことを記した、とある方の
ブログエッセイを見ていて、これが輪作の中に取り
入れられていて、他の作物を続けて作るとのこと。
(引用:「1年目そば、2年目ひえ、3年目小豆」)
しかも、主目的は杉の苗木の生育をよくするためと
聞けば、成程山林のこういう使い方と、産業として
の競争力を云々される農業の見方における天地の
違いを感じざるを得ません。
因みに、山林使用料は↑のとおり、主目的に益する
ということから無料!!だそうです。
(当方は当然ですけど、『焼畑農法支持派』です。笑)
今日、大事にしていってほしい農法です。
椎葉在来種というのですかね、小粒のようですが、収量は
500キロ/ha採れたそうで、焼畑ゆえの豊作でもあるかも
しれませんね。(羨ましい;;
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)