「日頃蕎麦を愛好し、食べ歩き、蕎麦を語らっているものとして」
「蕎麦への感謝をこの蕎麦喰い地蔵を通して表現し…」
との、練馬九品院で、年に二回行われている「蕎麦喰い地蔵講」。
私も、お蕎麦からたくさんの幸せを頂いているんだもの、
そろそろきちんと、お地蔵様に感謝しに行って来なくちゃ、
と、今回で13回を迎えるという「蕎麦喰地蔵講」に初参加 。
豊島園駅すぐ近くに位置する、練馬九品院。
その中の一番奥の社に鎮座する、地蔵尊前。
ここで、藤木寿食の読経、蕎麦献上、お焼香が行われ…
受付を済ませて、いよいよ本堂へと移動~。
ソバリエ金井さんの案内の元、本堂に腰を下ろし、
藤木住職からの法話を、ありがたくお聞きして…
それが終わると、これが粋な催し、
第5回地蔵講を機に結成した国立音大出身アーティスト「サラザン」による、
「サラザン弦楽四重奏コンサート」。
「リュートのための古風な舞曲とアリア」
「だったん人の踊り」(蕎麦に絡めて)
「G線上のアリア」に「YOU RAISE ME UP」(震災鎮魂も兼ねて)
秋のメドレー、ジブリ曲のメドレーなどなど…
その音色の美しさに、思わず感動…、
立ち見しながら、心に響く奏でる音の美しさに、ふっと涕が溢れてくる、
本当に、素敵なコンサート。サラザンサンありがとうございました~。
…とコンサートを聞いている間に、後ろで準備されているお料理の匂いがふわ~。
11時からのこの講義、そろそろお腹もすいてきた。
と、コンサートも終わり、再び金井さんから誘導されて、
隣の間、手入れの行き届いた日本庭園を眺めらる間で、「食事/歓談」。
すっかり用意されたテーブルに腰を下ろし、まずは「食作法」。
住職の後に続いて、箸袋に書かれた言葉を唱える。
「真実に生きんがために今この食を頂きます」
「あたへらえたる天地のめぐみを感謝します」
「なむあみだぶつなむあみだぶつなむあみだぶつ、いただきます」
(-∧-)合掌・・・。
改めて、食事を頂く、という事を考えさせられ、さてさて、お食事
丁寧にしたためられた「御献立」が添えられたお料理を「頂きます 」
まずは、「一献」、清酒栄川で、周りの皆さんと乾杯し、
江戸ソバリエ「蕎麦喰地蔵蕎麦打ち会」特製「揚げ蕎麦」に、
「もってのほか」の酢の物、「蕎麦稲荷寿司」、鈴廣の「蒲鉾」の盛り合わせ。
栗の甘露煮が添えられた、しっとりと炊かれたお揚げの中は、
牛蒡などが混ぜて味付けられた蕎麦が包まれた、美味しい稲荷
これらで、盃を重ねていると、銘々に置かれる「蕎麦豆腐の餡仕立て」。
とろとろふわ~とした蕎麦豆腐は、蕎麦の風味が濃厚。
かかった餡も美味しく、ぷちぷちの蕎麦トッピングが香ばしい。
しばし、歓談など楽しんで…
最後は、銘々に出される、北海道音江産蕎麦粉で打たれた「蕎麦切り」。
江戸ソバリエ蕎麦喰地蔵尊蕎麦打ち会の方々の手による、
端正に細切りされた蕎麦を頂き、
最後に、甘味の「そば柿」が出され、これが美味し~い
優しく練った蕎麦がきに柿のすりつぶしを混ぜ、寒天で固めたとの事で、
柿のふわりと円やかな甘みが蕎麦と交わり、これはお代りしたい程。
多くの人と歓談できたのも楽しく、興味深い今日のひと時。
お参りもきちんと済ませたし…
又これからも、たくさんの素敵な蕎麦に出会えますように…
就職様、江戸ソバリエの方々、
お疲れ様でした、そしてご馳走様でした~
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初めての参加でしたが、とてもよかったです。
(エプロン姿が素敵でした^^)
気がつけば、お地蔵さんは、自宅から徒歩10分。
宝仙寺は、娘の通っていた小学校のお寺です。
鞍馬のご主人から、こちらの石臼のこと、お聴きしていました。
近いうちに、伺わせて頂きますね…
ここは、いつでも行っていいんですね。
私は、そんなに鰻食べないですが、今度近くに訪れたら、寄って見たいな、と思います。
よかったら記事も読んでください。
http://yaplog.jp/momo-kimock/archive/2237
これは知らなかったです。
もっと、もしかしたら蕎麦供養にまつわる行事などあるかもしれないですね。
中野であれば、一度訪れてみたいです。
(その美しい臼を見てみたい…)
弦楽四重奏、いいなぁ、しみじみと聞き惚れてしまいました(u_u*)~。
>蕎麦食是 空空蕎麦食好 美味来光
うんうんっ♪
私もこれを加えて、唱えよう~(^^)
(酒も入れて欲しい…)
> 酒好きがなにかにかこつけて飲むのに
似てるような…。
そうかもしれませんねー(^^;
いえいえ、gunさんは、B級グルメじゃないじゃないですか~。
だったん人のおどりの歌詞、ありがとうございます!。こういう思いがこもっていたなんて…。
もう一度改めて聞きたくなっていました。
歌詞を知らなくても、だから、涙が自然と込み会えてきたのかもしれません…。
でも、もしお近くを通ったら、九品院の奥に、蕎麦地蔵が鎮座していらっしゃいますので、お参りされるだけでも、違うと思います。
(映画の帰りにでも…、)
次回は来年の5月か6月にあると思うので、よかったらお知らせしますね♪
でも、蕎麦であれ、鰻であれ、こうして恩恵を受けているのは、本当にありがたい事。改めて思わせられた貴重なひと時でした(u_u*)~。
そういえば、この間テレビで「石臼供養の臼塚」と言うのをやってました。
東京、中野区の宝仙寺というお寺でした。
こういう蕎麦関係の宗教行事は意外とあるんですね。
中野区の宝仙寺の臼塚:
http://bigai.world.coocan.jp/msand/powder/kuyohousenj.html
(ち、違うのかな...
日々感謝 是口実否好日 感謝感激
蕎麦食是 空空蕎麦食好 美味来光
似てるような…。
「真実に生きんがために今この食を頂きます」
という箸袋の言葉は、B級グルメに血道を
あげる私には、胸に刺さるようです。
そいう気持ちで食する食と ただ単に空腹を満たそうとする食との隔たりとは如何に?
「有難う」 とは 温人の難有りに御座いますと 座を正した姿勢を云い現したものなのでしょうか?
http://www.prince-igor.jp/slovo4.html
ちょっと聴きなおしてみました「だったん人の踊り」
弦楽四重奏から歴史を紐き 刹那だったりしても遠くの囚われの虜に思い馳せ 合唱 もとい 合掌させて頂きました。11世紀末の踊り韃靼?ですね~
今日もお邪魔してみたら「練馬九品院」の文字。
こんな素敵な催しが開かれているんですね。しかも今回で13回とのこと。驚きです。
練馬区のことを何ひとつ知らないchinenです。
機会があれば私も参加したいですね。
いやぁ、それにしてもすごい...
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