今月13日から18日まで、日本橋三越催事場は、「とっておきの山形展」 。
山形と言えば、やっぱりお蕎麦(私は)。
しかも、今年は貴重な蕎麦、「天保そば」が食べられるそう。
『160年前の天保時代に飢饉用に蓄えられた玄蕎麦が平成10年に発見され、
それを発芽、栽培し、ようやく提供できるようになったものです。』
との、東京では食べられない珍しいお蕎麦、
これは何としてでも食べてみたい、と時間の合間に訪問~。
さすが三越、大賑わいの中…
「ござてけらっしゃい」の文字が、デパート催事場の中で暖かい、
ゆったりとしたイートインスペース。
日本橋三越7F催事場 「とっておきの山形展」
「庄司屋」 幻の天保蕎麦
1日限定30食、ありますように~
と、駆け込み暖簾を潜り、大判板に書かれた、品書きを見るのももどかしく、
「天保そば下さいっっ」と、即効食券を購入~。
よかったまだ残ってた…、とほっとして腰を下ろし、
初めて品書きをゆっくりと見れば、
ありゃっ、おつまみやお酒もあったんだ… 。
山形でも「天保そば」を食べられるお店は限られたところ。
その中で、ここ東京に来てくれたのは、行ってみたいと思っていたお店、
「庄司屋」さんだなんて、さらにうれしい 。
奥にはきちんと打ち場が作られ、ここで打たれているよう。
ポスターをしみじみ眺めながら待っていると…
程なく目の前に、こんもり盛られた蕎麦が置かれる。
160年の年月を超え、その蕎麦が今ここに…
角がキリっと凛々しく立つ、所々に蕎麦の欠片が盛り込まれ、
端正に細切りされた挽きぐるみ。
顔を寄せれば、むわ~とふっくらとした豊かな香りが鼻を包み、
壮大な歴史ロマンが、思わずふっと頭をよぎる。
口にすれば、もちもちっとしたしっかりとした弾力が歯を返し、
かすかにざらりと掠めていく、粒の欠片。
噛みしめれば、香り同様、馥郁として小豆のような香ばしさが口いっぱい。
ああ、これは美味しい…
ぼそついたところなく、するりとキレよく喉を落ち、
きりりとして精悍な男気感じる、凛々しい蕎麦。
きちんと頃合い見て出して下さる蕎麦湯は熱々で、
しばし、160年という年月を生き延びてきた蕎麦に想い馳せながら…
ご馳走様でした~
デパート催事場で、こんな美味しいお蕎麦が食べられるとは…
と、驚きながら、土地で食べたらさぞかし…との想いがじわじわ。
ああ、山形、又行きたいなあ 。
日本橋三越7F催事場
「とっておきの山形展」
6月13日~6月18日
「そば処庄司屋」
山形市七日町二丁目7-6
023-673-9639
11:00~21:00
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そうそう、催事場のお蕎麦とは思えない美味しいお蕎麦で、私も概念を覆す想いでした。
これもやはり、山形の、お店の、打ち手の想いの強さなんですね、きっと。
山形に行きたくてうずうずの私です…(u_u*)~
この日記を拝見して、なにがなんでも!と最終日に行って来ました♪
デパートの催事イートインって概ね残念な思いをしてしまうのですが、このお蕎麦は美味しく、感動してしまいました。
山形の蕎麦に対する情熱に敬服しました。
>福島県双葉郡大熊町(の旧家の天井裏から発見された)
よくぞ発見してくれました、
そして、それを栽培し守ってきた、
携わってきた方々の心が胸に染みます。
年月を超え、守っていきたいという人々の心に打たれます。。
「そば〇ん」、どんな内容なのか、読んでみたくてうずうずです。
・・・というのがまた凄いタイミングで…
蕎麦の生命力のように、よみがえって欲しいものが確かにある。
福島から山形へ、そして山形から福島へ。ココロもリレー。
そうそう、そうらしいですねー。
まだ、この巻読んでいないもので…(^^;。
でも、食べて改めて、すぐにでも読みたくなりましたっっ。
飢饉にそなえて蕎麦を備蓄した、当時の人々の心、気持ち、蕎麦に対する想いに、感動のような気持ちまでも・・
それが、年月置いてなお、今こうして口にできたということに、感慨深かったです。
それは、別としても、とても美味しいお蕎麦でした。
小鳥、ちょうどZIPPEIが行っていて、タイムリーです♪
歴史ロマンに浸りながらの、お蕎麦、なんだか、感慨深かったです♪
庄司屋さんというと、さらしなのイメージだったのですが、この蕎麦はとても美味しかったです。
都会は色々なイベントに溢れていて、そういう意味ではいい所も
ありますね。
さて、山本おさむさんが言われるには、蕎麦ネタはいっぱいあるが、
ストーリー展開して『漫画』にする(脚本・演出というのかな~?)
のに苦労するので、作業は大変だそうです。しかし、将来的にもこの
ネタで十分やっていける…というようなお話がどこかにあったな…
この天保飢饉における蕎麦に寄せる期待、果たしたであろう役割は、
当方が一番に蕎麦の存在価値であると考えているものです。
(わっ、僭越ぅ~!!)
漫画筋の方はとにかく(汗;
しかし「飛島」、離れ小島で在来種の保存育成か~。ロマンだなー。
江戸時代にタイムスリップですね。
荻窪の某店を思い出させる竹のある駐車場やらの雰囲気とつゆの味
独特の山形そばを想像すると少し違うかもしれないけれど、美味しいですよね
丁寧な仕事がうれしくてゆったりとくつろげたのを思い出します
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