「神楽の舞」の名前の所以となるところの、本物の「神楽の舞」を見物しに再び出発。
囲炉火を囲んで、神話に元づいた「神楽の舞」。
「手力雄の舞」に始まり、「鈿女の舞」、そして、〆の「戸取の舞」。
天岩戸を開き天照大神(あまてらすおおみかみ)に再び出て頂き、
これで又世の中が明るくなった…という神話に基づいた舞。
ちかちかと興っている炭火を囲みながら…というのが又良く、
むか~し読んだ神話を思い出しつつ見入ってしまう。
ふむふむ、この「神楽の舞」、確かにこの雰囲気がよく出ているなぁ 。
そして、ここでふるまわれるのは、「かっぽ酒」。
竹筒に焼酎を注ぎいれ、それを囲炉裏に掛けて温めて飲むそう。
注ぐ時に、かっぽかっぽ…と、心地いい音が聞こえるのが、何とも風流~。
焼酎には、竹の香りがほんのり移り、これは又美味。
(でも焼酎そのものの味は、分からなくなっちゃう??(笑))
お料理は、囲炉裏にど~んと置かれる大きな竹笊に盛られたお煮しめなど。
「しょーけ盛り」という(そうな)、薩摩揚げに野菜の煮物、それにお握りやお稲荷…
などなどぎっしりと盛られたお料理。
宮崎独特との、やや甘めの味わいが、しみじみとして美味しいなぁ
と、珍しい経験をさせて頂き………
やっぱ~り、〆はお蕎麦でしょうっ♪
運よく宿近くにあった、高千穂町中にある、手打ちのお蕎麦屋さんへ~。
街中の通りから入った路地すぐに、木彫りの看板が暗闇に灯されている。
その横の細い通路を入って行くと…
凛っとした「蕎麦」の文字に、すっと降ろされた生成りの暖簾。
高千穂 「手打ちそば 天庵」
かの高橋さんの達磨で修業なさったとの、女御主人の手打ちのお店。
細いアプローチを入り、のれんをくぐった先は、
暖かな灯りに包まれた柔らかな空気。
コの字型のカウンタ席が厨房を囲み、
常連のお客さんと見られる方々がゆったりと寛いでいる。
そして、後ろには掘りごたつの小上がりの席がゆったりと作られ・・・、
空いていたそこに通される。
ほのぼのとして品のある、和の雰囲気あるお店はほおと馴染むようで心地よく、
出された美味しい蕎麦茶を頂きながら品書きを…。
ふうむ、この小さなコースがリーズナブルに書かれているのがいいなぁ。
などひととおり眺め、でも、お腹は結構一杯なので…
シンプルに「ざるそば」をお願いする事に。
まずは、大きめの楕円のお皿に薬味に蕎麦猪口が乗せて置かれ…
笊に盛られた蕎麦が出される。
笊に盛られた蕎麦は、キリッと角の立った丹精な細切り。
翁系らしい、すっきりと伸びた二八の蕎麦。
手繰り口に含むと、しなやかな腰があり、香りはあまり強くはないものの、上品な味わい。
鰹の風味高いすっきりとした汁がよく、それに浸し頂くと、蕎麦にぐんと旨みが増すかのよう。
頃合い見て出された蕎麦湯は、きちんと白濁した熱々のもの。
ほんわ~かとした魅力のある、女性ご主人自ら出して頂き、
お聞きすると、蕎麦は地元の蕎麦で打っているとの事。
「広島まで通ったですよ…」
と、あったかい言葉でぽつりぽつりとお話して下さるのがうれしく、しばし話し込んでしまう。
「ここ(熊本)には、太くて黒い蕎麦しかなくて…、だから、きれいな蕎麦、作りたくて…」
と、広島に通われて修行なさったとの事。
高千穂の町中で、すでに5年。
ここにも、高橋さんの心が来ているんだなあ、などとしみじみと思いながら…
今日も最後にお蕎麦が頂けた事を幸せに思い…
御馳走さまでした~
*お品書き
ざる・かけ 700円、地鶏蕎麦、たまごとじ、淡雪そば 1,000円
千穂コース(蕎麦、小鉢、天ぷら、蕎麦寿司、蕎麦の実のムース) 1,000円、高天コース(揚げ出汁蕎麦豆腐が加わる)、天照コース(高天に和牛のローストビーフが加わる) 1,500円
蕎麦シュウマイ、蕎麦豆腐 500円、そば豆腐の揚げ出汁 600円、
ビール 500円、焼酎各種 600円、日本酒 700円~

「手打ちそば 天庵」
宮崎県西臼郡高千穂町三田井1180-25
0982-72-3023
11:00~20:00
日曜・第4月曜定休
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