「サントリー」さんで、蕎麦好きの為の、蕎麦前の為に…、の焼酎を開発しているとのことで、ソバリエ「霞の会」の会長さんから、
「ぜひ、蕎麦が好きな人の飲み手側からの意見を参考にしたいらしいので…」
と、私もお誘いを受け(酒好きが功を奏した??・・笑)、
試飲、感想など述べ開発に(ほんのちょっと)お手伝いなどさせて頂いたのをきっかけに…
今回その、蕎麦好きの為の焼酎、「神楽の舞」の商品開発をしているサントリーのスタッフの方々が、現地宮崎の提携している焼酎蔵元、「神楽酒造」へ赴くとの事で、その時ご一緒した霞の会の方と一緒に、同行させて頂く事に
5月30日 →
…と言う事で、
最終便で降り立った、熊本空港~
そして翌朝、7時半に出発し、
高千穂へと向かう雄大な景色を眺めながら、
蔵元へと…。
高千穂の山なみの中に立つ
「くろうま」、「東国原」「天照等の、
「神楽酒造」蔵元工場に到着~。
それぞれの製作過程、その違い、拘り、などなど試飲を兼ねての講義をして頂き…
その後は、帽子をかぶっての、工場内の見学~。
今度開発した「神楽の舞」。
「蕎麦焼酎」ならでは!の、蕎麦の実を蒸している行程から、麹を加える段階…
そして、大きなタンクの中に蒸留してくる焼酎などの過程を、じっくりと説明を交えて見学させて頂き…
すっか~り、「蕎麦焼酎」への魅力を感じながら、蔵元の方々の丁寧であったか~いお人柄に親しみを感じてしまう 。
オプショナルである私にまで、丁寧に説明して下さったのもうれしくて、こういう方々が作って下さっているんだ…としみじみと感じながら、蔵元を後に。
そして、お昼は…♪
「蕎麦、大好きなんですよぉ(^^)」
(蕎麦好きな方が作って下さっているっていうのは、うれしいなぁ…)
と、にこにことして親しみやす~い、製造部長さんに教えて頂いた、高千穂市内にあるお蕎麦屋さんへと…
高千穂市街からちょっと外れた通り沿い。その中程に、ふっと現れる、素朴な看板。
古びた木片に、手書きされたような素朴な文字。
その後ろにある駐車場に車を停め、矢印に従い、その横に道とは言えないような、通路(?)に入って行くと…
どこか草原にあるお家の、裏庭に入ったような、ほのぼのとした風景。
ちょっと、探検しているような、わくわくした気持ちを感じつつ進んでいくと…
辿りついたところは、本当に普通の民家の一軒家屋。
何の飾りつけもなく、自然のままのお庭を前にした、田舎ならではの良さ漂う、ほのぼのとした住宅に行きあたる。
高千穂 「手打そば 神代庵」
本当に入っていいのかしらん~…
と思うような、普通すぎる玄関を開き入ると、これも普通の家庭の玄関。
入って行くと、来る前に予約をしていたのが分かり、すぐに左の座敷に通される。
こんなにも、お店の雰囲気を感じさせないのも、すごいなぁ、と思うほどの、
全くの家庭のお座敷に、テーブルが4卓程並べられている。
お昼もちょうど。
地元近くのお客さんが、何人か寛いでいる中、我々も順々に腰を下ろす。
お品書きは至ってシンプル。
お蕎麦は、地元の蕎麦を使い、九一で注文を受けてから打たれるそう。
なので、時間がかかるとの事だが、サントリーのスタッフの方が中から、「天ざる」を予約の電話を入れておいて下さり安心して腰を下ろす。
…と、襖には、これも手書きで書かれた気になる貼り紙。
「天然ウナギ、あります」
お聞きすると、こちらのご主人は、五ケ瀬川上流源流にて鰻を撮っているとの事。
(蕎麦屋で鰻というのも珍しいが…)天然のう・な・ぎ…
と、これもお願いする事になり、切り分けて皆さんで頂ける事に。 うれしいぃ~♪
と注文したところで、順々にお茶と共に出されるお漬け物。
大根葉かと思いきや、お聞きするとクレソンの漬物との事。これが妙に美味しい。
となったら、せっかくだから…、
と、先ほどまで試飲、ご教授を受けた「神楽の舞」の水割りを頂きながら待つことに。
自分もかかわったって事もあるから??、
この焼酎はなかなか、いいんじゃん♪。
おおっ、さすが地元の蔵。
グラスも「くろうま」。
と、飲み始めたところで・・・、等分されたウナギが銘々に置かれる。
出された艶々と光る鰻に、見た途端に食欲を駆り立てられる。
かぶりつくと、これがっっ、美味しいっ
しっとりと締った身でありながら、口に含むと解けるよう。
皮はぱりっとし、旨味が凝縮している。かけられたタレも美味しく、これは絶品~っ。
さらに、肝の部分も出して頂け、これはジャンケンで勝った人へ…
などとしている間に、「天ざる」の天ぷらが順々に出される。
「説明しますね~」と、女将さんに説明されながら出された天ぷら。
紅葉のような形の葉っぱ、雪の下に岩タバコ。
それに独活の新芽に蓬に、立派な有頭車海老が横たわり、それに茄子、ズッキーニ、さつま芋が添えらた、なかなか豪華な天ぷら。
一見家庭的な天ぷらに見えるのだが、衣がカラリとしてこれは美味しい。
中でもこの海老の美味しさに、すっかり堪能してしまう。
これを味わったところで、いよいよお蕎麦が出される。
東京ではちょっと珍しい浅葱の薬味に、置かれた蕎麦はどっしりとした田舎蕎麦。
ざっくりと切られた様が雄々しく、挽きぐるみで色の黒めの粗挽きの蕎麦。
この素朴な蕎麦を手繰り上げると、ふわりと香る小豆のような温もりある香り。
口に含むと、むちっとした歯ごたえがあり、噛み締めるとじわじわと広がる蕎麦の味わい。
切り幅は全くまちまちの蕎麦だが、この素朴で大らかな蕎麦に、何とも言えないぬくもりがあり、しみじみと味わってしまう。
しかも、ぼそぼそしているかと思いきや、喉越しはするりと滑らかで、するすると喉元に入ってしまう。
ん~…、美味しいなぁ、とほのぼの、しみじみと味わってしまう蕎麦。
汁は、鰹の風味がぷ~んと立つ、やや甘めで薄めの汁で、この蕎麦をどっぷりと浸し頂くのが美味しく、出されたナチュラルに白濁した蕎麦湯で薄めると、この汁の出汁の良さをしみじみと味わえるもの。
…となったら、このどっしりとした蕎麦で「かけ」も食べてみたい。
と、取り分けて食べようと、「かけそば」も追加で注文~。
程なくして出された「かけそば」をひと目みて、なんて美しいかけ汁。
ほとんど透明に近い澄んだかけ汁で、たまらず口につけてみると、
こ、これは美味しい~っ
すっきり、というよりは、鰹の風味に加え、がしっとくる煮干しの味わい。
このしっかりとした出汁がじわっと体に沁み入るもので、これは旨いっっ。
そして、その中に横たわる蕎麦は、又雄々しい。
わざとかな?、蕎麦のミミの部分が表面に横たわるレイアウトが又食欲を掻きたてられ、口に含むと、熱を帯びたことでもちもちさが強まりこれも旨い。
何よりも、この汁の美味しさに、それを纏う事で生まれる味わいの増す蕎麦の二重の楽しみ。
回し食べながら、これもたっぷりと堪能し、すっか~り大満足
食べ終える頃合いに顔を出されたご主人が、又ほのぼのとした大らかな方で、土地の言葉で語ってくれる言葉を聞いていたらなんだかほのぼのとした気持ちに浸ってしまう。
洗練された、とか、端正な、とかそういうのとは又違う次元の蕎麦。
そして、この雰囲気。
宮崎ならではの土地の良さを味わえ、心から大満足。
ご馳走様でした~
それぞれの土地の空気。
いろいろと味わってみたいなあ、と、しみじみと…。
*お品書き
ざる 700円、天ざる 1,300円、山かけざる 1,000円、とろろ汁天ざる定食 1,500円、かけ 600円、月見 700円、山かけ 900円、天麩羅 800円、出汁巻き 700円、佃煮の小鉢 300円、天然うなぎ定食 3,500円、ムカゴめし 700円、わらびの三杯酢 300円
「手打そば 神代庵」
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井742
0982ー72ー4601
11:00~16:00くらい
不定休 禁煙と思う
駐車場あり
その後、各々高千穂峡へ~
あいにく、途中でどしゃぶりになってしまったけど、やっぱり、むか~し一度訪れた事を思い出しながらの高千穂は、思い出深いものがありました…
- 関連記事
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- 高千穂 「天庵」 (2009/06/02)
- 高千穂 「神代庵」 (2009/06/01)
本当に、素敵な出会いを感じたお店でした。
しおんさんの言うとおり、こういう出会いがうれしいんですよね(^^)。
土地ならではの良さを十分に味わえ、心に染みました。
九州もいいですよ♪
私、又行きたくてたまらないくらいです(^^)
本当に…
日本は広いですね~…
先日は、本当にご馳走様でした。
あったかみ溢れたお蕎麦に、極上のウナギ。
とても美味しかったです。
くにじぃ様とも、もっときちんとお話したかったなぁ~、と後からしみじみ思えていました。
又、伺いたいです。
本当に、ご馳走様でした。
(電話番号、申し訳ありませんでした!)
お蕎麦も鰻もめちゃうまそ~
お店の雰囲気もよさそうですねぇ
またいいお店に、出会えたようですね。
いいお店に出会えたのって、すごく幸せなことですよね♪
しおんはまだ九州って行ったことなくって。
うらやましいです。
さて2点ほど訂正するかしょがありました。高千穂酒造ではなく神楽酒造です。神代庵の電話番号は0982ー72ー4601です。
またのお越しをおまちしています。ありがとうございました。
御主人が又、とってもいい感じで…。
お近くなんですか?
鰻も、ものすごく美味しかったです(^^)。
私もいってこよっと。
私も、先日受けました…。
それはそうと、そうなんです、この自由奔放な大らかな蕎麦。
そういえば、天真庵の蕎麦が懐かしいです。
押上も又いってみようかな。
コメント、ありがとうございました♪
私にとっては二度目だったのですが、季節が違うだけで、又楽しめました(^^)。
いつか、ぜひ、まがりさんも行ってみてください♪
阿寺渓谷と柿其渓谷。
あ、まだ見てないかも!です。
長野は大好きなので、次回はぜひ行ってみますね(^^)。
本当に羨ましい限りです。
そして、自由奔放?な切り方の蕎麦。
押上の「天真庵」の蕎麦を思い起こしました。
あの知事のうちに一回行きたいかも
高千穂渓谷も興味深い
好きなんだ渓谷美
岩手の猊鼻渓とかさー
木曽にお越しの祭は是非
阿寺渓谷と柿其渓谷をよろしくお願いします
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