近くまで行くと、なんっとお店の前でご主人が出ていてお出迎えまで。
おじゃましま~す・・
清澄白河 「権現板そば 浅野」
相変わらずにこやかに出迎えてくださる女将さんに招かれるようにして、靴を脱いで店内…というか、お宅に伺う気分。
おおっ、すでにテーブルには前菜の二皿が用意されてる♪
この山形独特の手作りの刺身こんにゃくが美味しい♪不思議な歯応えはこんにゃくではないみたい。「山ふぐ」と呼ばれるのを納得できるもの。上にかえられて味噌が又美味。
三点盛りは、甘めでしっかりと味付けられた玉子焼き。懐かしいような、おにぎりに合いそうな…、それでいてこれが日本酒にとっても合う、この玉子焼きはやっぱりいい。「たたきごぼう」かと思ったごぼうは、ガーリック風味の味付け。変わった風合いだがごぼうの風味を増しオツな一品。この三点だけでも十分飲めてしまいそう。
…と、乾杯ビールから早速お酒に。素敵なガラスの徳利の中身をお聞きすると、「初孫」純米吟醸あさがお。
さてさて、今日は「山菜尽くし」。まずは、もうこれが最後だという姫筍を「焼き姫筍」で。新鮮ですがすがしい香りに、味わいがあって何もつけなくても旨味がある。これはいいなぁ。
続いて「山菜の天ぷら盛り合わせ」。コシアブラ、アスパラ、ウド、姫筍がカラリと揚げられ、軽やかな天ぷら。これはふわふわのパウダーソルトで頂く。
コシアブラの独特の風味が、名残の春を感じさせられる。
姫筍は甘みが増し、とってもジューシー
盃を重ねつつ、次のお酒は、お店の名前のラベルが貼られた、「発破 」の限定酒 。
すっかりほろ酔い気分になり、さらに追加で・・・
しっかりとした身の「イカソーメン」に、「鰊煮」。
ここの味付けは妙に日本酒に合い、それでいて揚がり具合のいい「ゲソ揚げ」。
(私はちょっと苦手だけど)「煮込み」は、とろっとろでなかなか。
すっかり座も盛り上がったところで、そろそろメインのお蕎麦を・・。
まずは、ここの目玉の「権現板蕎麦」をお願いして、皆で取り分ける。
挽きぐるみの黒めの粗挽きの蕎麦。自家製粉で十割で打っているとのことで、腰のしっかりとした穀物の素朴な風味が豊かな蕎麦。しっかりと噛み締めて食べるタイプだけど喉越しもよくて、この板そば、癖になりそう~。
汁も、山形蕎麦なのに甘みを抑えたまろやかに鰹の風味の香る辛口のもの。薄めなのでどっぷり浸して食べるのが美味しい。
続いて前回訪れた時に是非食べてみたいと思っていた、「原木なめこそば」。
冷と温を選べるところを冷で頼み、これも皆で取り分けて。
よくあるなめことは全く異なる、身厚の大振りのなめこにびっくり。椎茸の風味が濃く、汁を回しかけて食べるとするするっ~・・♪
さらに・・・、「地鶏そば」。熱々のしっかりと地鶏の旨さの染み出でた汁が旨いっ。しかも温かい汁の中でも、しっかりと噛み応えのある蕎麦がうれしい。これは、冬にはたまらないだろうなあ。
最後に、ここの常連の友人オススメの、「とろろそば」。たっぷりで固めの自然薯の風味の濃いとろろに汁をかけてゆるめつつ頂くと、これも信じられないくらいにつる~と喉の奥へ。
それに追加で山菜二種、刻んで出され、
これをとろろと混ぜて頂くと、
とろろに山菜の歯ごたえと風味が加わり、
も~たまらなーい。
同じとろとろでも、メカブや納豆とはまた違う、この山菜の風味というのが新鮮でいい。
すっかり虜になりそう。
最後にはサラサラとした熱々の蕎麦湯をたっぷり頂き、満腹の大満足。
帰り際には、「庭に埋めて、お浸しするといいわよ」と玄蕎麦のお土産まで・・。
本当にご馳走さまでした~
山菜が終わってしまうのは寂しいけど、「そろそろ美味しいトマトが入りますよ」と女将さん。それはぜひ、又たべにこなくちゃ。
家族ぐるみで温かく、まるで親戚のように接してくださる、ここは本当に暖かい・・・。
又、皆でワイワイとお邪魔したいな。
やっぱり、板蕎麦はにぎやかなのが似合うなぁ・・
*お品書き
権現板そば 900円、1.5人前盛り 1,300円、2人前盛り 1,700円
にしんそば 1,300円、地鶏そば、原木なめこそば、とろろ、とろろめかぶ 1,200円
にしん 600円、いかそーめん、ウィンナー 450円、イカ足揚げ、もつ煮 、とり手場揚げ 400円、さつま揚げ 350円、
酒 400円、ビール 600円、発破(300ml) 1,200円、初孫 1,300円、花羽陽 1,000円など
みちのく山形
「権現板そば 浅野」
江東区三好2-15-7
03-3642-3053
11:00~15:00(夜は予約のみ)
前回の訪問
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そうだったのですか・・。
ここは、いいですよ~。近くまで来ることがあったら、ぜひです。
とてもとても、心があったかくなる時間をすごせると、私も!保証します(^^)
山形は祖父母が住んでいたのですが、祖父が亡くなり祖母が東京に暮らすようになってからは年に一度の山形行きもなかなか行けなくなって。
まめさんのお話、すんごく山形っぽいなぁ~って思って(*^^*)くふふうれしいなぁ♪
げそ天も、こし油の天ぷらもなめこも山ふぐもニシンも板そばも♪みーんな山形っぽくて懐かしい♪行ってみたいです♪
そうなんです、そうなんです、そういうお店なんですよね。
ちょっと、じ~ん・・としてしまいました。
もし、私でも、それはそれは感動してしまっていると思います。
こちらの蕎麦、本当に美味しいですよね♪
原木なめこの、なめこもすっかり虜になってしまっています。
しかも・・、あのこんにゃく、あれは・・、こんにゃくじゃないような、歯ごたえの旨さ。
読んでいるだけで感動してしまうようなひと時、本当にうらやましいくらいです。でも、よかった・・。
こういうお店に出会うと、人間ってあったかいな~・・、と改めて思います。
本当にいいお話、ありがとうございました(^^)
じゃ、ビールでも飲んで待っていようとすると、お隣がすでに頼んでいたおそばを譲ってくれることにもなって、
ほんとに快く、温かく<人情>を感じました。
で、お蕎麦はもちろん、3点盛り、山ふぐも美味しかった。
板蕎麦食べたあとから、打ち上がったお蕎麦で原木なめこも頂きました。
あの蕎麦粉を見つけたから、蕎麦屋を開けたとも話してくださいました。
「また、おいで~」って、
お蕎麦譲ってくれた‘梅子さ~ん’たち、
浅野さんを教えてくれたyukaさま、感謝で~す。
心まで温かくなったおいしいお蕎麦屋さんでした。
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