ちょっと前にお誘い頂き、今日は楽しみにしていた、プチ蕎麦ツアー 。
前日の雨もからりと上がった、気持ちのいい秋晴れの中、無事栃木に到着。
目指すは、以前伺って、食べ逃した蕎麦のリベンジ。
日光街道に入る手前の、今市の街道沿いに、
忽然と現れる、神妙なる神代文字の看板。
石畳階段の上から見下ろすかのように、飄々と佇む店構え。
下野大沢 手打そば 「甜蕎庵 源平」
振り返れば、前回訪れたのは3年前。
懐かしく思い出しながら扉を開けば、目の前の風景は変わらない…
ほのぼのとして素朴な、地方の蕎麦屋の暖かな空気。
開店してすぐの11時少々なのに、もう何人かのお客さん。
既にお蕎麦を食べているとは…、さすが、相変わらずの人気なんだ 。
窓際の日の差し込むテーブルに腰を下ろし、
早速、置かれていた品書きに、張られた品書きをじっくり眺め…
限定が売り切れで、前回頂いたのは、この「礎」に「粗挽きそば」。
さすがに平日の今日は、お目当ての「限定」は、どれもまだあるそうで…
丁度三人、それぞれ一枚づつお願いし、
この陽気に喉も乾いた、ビールに掻き揚げも添えて注文~。
頼めばすぐ、出された瓶ビールには、添えられた「蕨の煮物」。
しっかりと味の染みた蕨は、ほっとさせられしみじみと美味しい。
休日とは違う、平日の長閑さに途端に寛ぎ、
待ちながら、何枚も綴られた品書きをめくってみれば、
ご飯ものに、セットもの、
冬限定の暖かいお蕎麦などなど、ずらりと並び、
老若男女、皆が楽しめるようなお品書き 。
…しかも、その後ろには、これも何枚も続く、蕎麦への拘り。
「粗挽きそば」、そして「月輪」に「金剛」
それぞれの蕎麦についての文章を読んでいると…
「お待たせしました~」と、にっこり女将さんが出してくれた、
「掻き揚げ」(150円)が、二皿。
天つゆも三人分なら、大根おろしもちょんっちょんと山三つ。
からりっと揚げられ、さっくさく、
油ぽさ全くなく、家庭的ながら軽やかでとても美味しい 。
「続いて蕎麦行きますよー」
の声の後に、テンポよく三種の蕎麦が順に出される。
まずは、「限定15食」、丸ぬきの石臼挽微粉の「十割そば」
角がきりっ、すらりと伸びた滑らかな表面の艶やかな蕎麦は、
程良い腰に口当たり優しく、上品な味わい。
そして、これが食べて見たかった、石臼挽、超粗碾き10割「月輪」。
くっきりと立つ角に、丸抜きの粒がびっしり詰まる粒の結合体。
きらりと煌めく、蕎麦粒の美しさに…
手繰り上げれば、ふわっと広がる穀物の芳しき香り。
もちもちとした弾力ある歯ごたえに、品のある甘い香ばしさ、
ぷりぷりと掠める粒感がたまらなく、後に香ばしさをふわりと残す。
繊細でいて、穀物感溢れた味わい、これは美味しい…
そして…、これも食べて見たかった「金剛そば」
おっ、これは面白いっ
「粗挽きそば」と「月輪」の混合とは、粉を混ぜるのではなく、
二種の蕎麦を、一緒に茹で盛られている事だったとは…!。
丸抜き「月輪」の清らかな粗挽きの中に、
玄挽き粗挽き蕎麦の、グレー色が混ざる、二色の配色。
うっすらと透明感帯びたグレー色した粗挽きの、
野趣溢れた穀物の香ばしさに、月輪の品ある甘みが共に合わさり、
口の中で、混ざり合う不思議な楽しさ。
ん~…、これは、これは旨いっ
しかも、簀も引かずに直盛りされたお皿には、
水滴一滴残らぬ、完璧な水切り 。
三人でそれぞれの蕎麦を手繰り合うのも又楽しく、
あっという間に食べてしまう。
さらりとした熱々蕎麦湯も、しみじみと美味しく…
3年越しの念願の蕎麦を食べられ、感無量 。
「お好みに合った蕎麦、ありました(^^)?」
の女将さんのあったかな笑顔もうれしく…
ご馳走様でした~
席を立つ間にも、次々にいらっしゃるお客さん。
二種の混合、「金剛」そば、又すぐにでも食べたいなあ。
「甜蕎庵 源平」
栃木県日光市木和田島2505-4
0288-26-4675
11:00~15:00
月曜定休 Pあり
お店のHP
2009年 4月12日 「いしずえ」に「粗碾き蕎麦」
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でも、念願のリベンジ果たせて、大満足です(^^)。
「河童」…ナルホド。。
又行かなくちゃ(^^)
写真で見る範疇だと、以前よりかなり殻を抜いている感じですね。ずいぶんと古い話ですが、初めて食べたとき、「おいおい!じゃりじゃり言ってるぜ口の中で・・」などと口の中で一人つぶやくほどでした(余談ですが長野市内で手挽きの極荒蕎麦をやっていた頃の小杉さんのも凄かった)
もうちょっと早くに行くこと知っていたら・・
河童もお勧めしたんだけれどな・・
もうちょっとあるけど
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