平日の１３時過ぎ、暖簾を潜り入った店内は、
つい今し方まで、昼時の賑わいがあった様相。

ようやく落ち着き始めたところのようで…、



久しぶりだし、やっぱり蕎麦前も楽しみたい 。



「浦霞」のひやおろしに、
「あて」に、「お新香」を選びお願いすれば…



澄んだ空のような、美しい縹色の徳利に、
お通しは、甘めのこってりとした蕎麦味噌。



すっきりとしたお酒を口にしていると、
程なく出された、「お新香」は盛り合わせ。

赤蕪に、茄子、胡瓜、白菜の、さっと漬かった浅漬け。
一つ一つ、それぞれ美味しく、
久しぶりの空間で、のんびり蕎麦前を楽しんでいると…、

昼時すぎても、一人、又一人、二人連れ…
次々に入ってくるお客さん 。

皆、決まって「お昼のセット」を頼み、
運ばれていく小丼が、なんだかとっても美味しそう 。



壁にかかった、「蕎麦の産地」を眺めつつ…



私もつられ、「玉子丼セット」を、
お蕎麦を「田舎」に変えて、注文～



おおっ…、思わず息を飲む、迫力感。
まるで星屑が散りばみ、迫りくるような、
様々な欠片が埋まる、ワイルドな姿 。



手繰り上げれば、あの、甘やかな茶豆のような香りではなく、
新そばらしい、爽やかな香りがすぅっと過り、

もっちもっちの腰心地良く、それでいて重たさがない。
噛みしめて食べる蕎麦なのに、ずっしり感がなく、
口肌をなぜるざらり感を楽しんでいたら…、あっという間。

野生味たっぷり、いかにも恐そうなのに、
そう感じないこの蕎麦の魅力、
これは…、やっぱり美味しい 。



頃見て出された蕎麦湯は、程良く濃く、これが美味しく…



しかも、この「玉子丼」の美味しそうな事　。
ところどころ半熟の、鮮やかな黄色の玉子は、



ふわふわほろほろとろ～ん。
味付けの具合も絶妙、ご飯がススムススム。
初めて頂いた「玉子丼」、すごく美味しいっ 。

お腹も満たされ、ほっこりとしつつ、
女将さん、ご主人とも、久しぶりにお話しさせて頂いて…
とてもうれしい、素敵な午後のひと時に

ご馳走様でした～

ああ、来てよかった、…又来たいな。
しみじみと、近くの人が、羨ましいなあ…。

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