夜は二度、そして、朝風呂も入って、たっぷり平湯の温泉を堪能し、
あたたかなお持て成しのお宿を後にすると…
バスロータリの所に、地元野菜の直売所。
これは寄らなきゃ
きゃ~ん、信じられないくらいにお野菜安っ。
種ナシ柿は2個100円、
トマトは、6個入って200円。
し、しかもすがトマトの岐阜、冷水に浸されたトマト無料~
「食べてって~」というおばちゃんの言葉にかぶりついたトマト、これが、あっま~い。
トマト大好き、即効、トマトに幾つかの野菜をお買い上げ
足湯なども楽しんだりして…、いよいよ去年のリベンジにいざ出陣っ。
上高地へ続く、阿波峠を越え、山並みを眺めながらのドライブは快調、気持ちいい。
風は涼やか、空は晴れ渡り、まさに、あの蕎麦に出会うに相応しい…
と、順調に車を進ませ、稲刻ダムを横目に眺め、
ようやく、到着したお店の前には、ほのぼのとした看板。
ずっと食べてみたいと思っていた、ここの蕎麦。
オーベルジュを経営しつつも、ご主人の蕎麦に対する熱情は熱い。
ああ、やっと…、来れる事ができた…
安曇野 稲刻 「お蕎麦とフレンチのオーベルジュ グリンデル」
高原によくあるレストランと違いなく、
入った店内は、一昔前の懐かしい心地感じる、カントリー調のかわいい空間。
まだお昼にはちょっと早い、11時半ちょっと過ぎ。
お好きなところにどうぞ、と迎えられ、テーブルの一つに腰を下ろす。
すぐに手にした、憧れのお品書き。
蕎麦は一枚別にしっかりと記された、「石臼挽きそば」。
これよこれ、品書きを手にしただけで、心トキメク 。
裏には、この蕎麦に対する思いの詰まった文字が、しっかりと綴られる。
「近郊の手刈り天日干しの玄蕎麦と、自家栽培の玄蕎麦を使用」。
んんん~、読んでいるだけで、期待がむんむん高まるよぅ~。
しかも壁には「松茸きのこそば」なる、これもそそられる品書きまでも。
が、今日は、冷たいお蕎麦で是非食べたい。
事前に(S氏から)「鴨汁がいい」とのアドバイスを受けていたので、
他のメニューを見る必要もナシ、「かも汁蕎麦」だ
とは言え、ここはまがりなくとも「RESTAURANT」。
珈琲はじめとするカフェメニューに、洋食の品々がずらり。
彼はしげしげと眺め、中から「安曇野放牧豚」が気になったようで、
「生姜焼き定食」に決め、早速二人で注文~。
しばしして、まず出された「かも汁蕎麦」。
ああ、ああ…、やっと、やっとあなたに会えた。
すぅっと先が見えてしまうくらいに透けるような蕎麦の中に、、
びっしり詰まった透明な蕎麦粒の、様々な色合いが重なり合う。
太さは、もう、いいの、関係ないっ。
糸のように細い蕎麦から、反物みたいな蕎麦まで混じるも、
それがなんだか微笑ましく、愛らしくさえ見えてくる 。
と、この一年恋がれてきた蕎麦を手繰り上げれば、
むわむわ~と、あたかも熟成したかのような、濃厚な香り。
お天道様と大地の恵みを感じる、豊かな香りに思わずうっとり…
口に含めば、そうそうこれこれっという、心地のいい腰加減。
ほのかに掠める、かさりとした粒の感触を心に留め、
噛みしめれば、穀物という蕎麦の風味がじわじわじわじわ広がってくる。
ああ…、美味しいぃぃ
綿密に打たれた蕎麦とは又異なる、
素朴さを含んだ、ほのぼのとして、しっかりと感じる穀物感。
それでいて、かみ締めるとほろろと溶け崩れていく。
こんなにも粗挽きでありながら、なんて優しいんだろう…。
と、蕎麦に夢中で忘れていた鴨汁に、そっと浸し頂けば…
おっ、この汁、これが美味し~い
じっくりとしみ込んだ鴨の旨みに、円やかな汁の味わい。
これに浸し頂けば、にわか温まった蕎麦が、ふっと甘みを醸し出す。
汁だけでも大満足なんだけど…
と思い、口にした「京鴨使用」との鴨肉、うわぅ、これが柔らか~っ。
臭みが全くなく、ふわっとしてジューシー。
鴨肉苦手な私でも、これは美味しく頂いて…
一方、彼の前のお皿は、見るからにボリューム満点。
「脂のところが甘くて、ふわっとした身に肉の旨みが濃厚。」
「何よりも、このタレがとっても美味しいっ」、だそう…。
彼の満足そうな顔にほっとし、
私もやっと念願のお蕎麦に出会えた事で、感無量。
さらさら蕎麦湯を、余韻をかみしめゆっくりと味わって…
ご馳走様でした~
ああ、もちょっとお腹に余裕があれば、「松茸きのこそば」も食べたかった…。
もっと近ければ、何度も通いたいお店だなぁ
と思いながら、車に乗り込み程なく見えた「村の駅」。
「駅」じゃなくて「村」?と、ちょっと気になり入ってみると…、
わいっ、うれしいな、蕎麦ソフトがあるっ 。
蕎麦茶の粒かな?、クリームの中にふんだんに混ぜ込まれたソフトは、
香ばしい蕎麦の風味が濃厚で、、美味し~い 。
デザートまで頂け、もう大満足。
ああ、しみじみと、長野はいいな~…。
お蕎麦とフレンチのオーベルジュ
「RESTAURANT グリンデル」
長野県松本市安曇 3556-19
0263-94-2825
11:00~15:00夜は予約制、
不定休
お店のHP
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しみじみと蕎麦屋で飲む日本酒は、ストレス解消にもなりますもん、私もとてもうれしいです。
しかも…
今では、おじ様達に囲まれている方が、落ち着いたりも…(^^)
蕎麦もお酒も、食べたり飲んだりしているうちに、自然に頭に入ってきますよ~。
吟さんとお話しもできたかしら?。
お蕎麦と、生姜焼きを一変に食べられますよん。ぜひ、gingerさんには、両方食べてもらいたいです♪
景色も愛で、心も体もリフレッシュ。
同じ粗挽きの蕎麦でも、全く異なる良さがあって、本当に楽しいです。
突然ですが、私、日本酒が体に合うみたいで家呑みもはまっているこの頃です!
ストレスたまってるのかな?
もちろん外ど食事のときはお蕎麦屋さん。お昼からお酒も少々、、、
そんなこんなで本屋さんに寄り道したとき蕎麦とか日本酒の文字を見つけるとついついみいってしまい、気が付けば周りはおじさんがたくさん、、、なんてことも。
どちらも奥が深そうですね。興味はあるのですがどこからてをつけたら良いのか分からないままに、あれこれと手当り次第に手をつけてる感じです。
でも、結構楽しんでます。
以上、近況報告でした。
香りや舌触り良さげですね
二毛作も兼ねて是非是非訪問しなくちゃです♪
またまたすてきなところでおいしい
お蕎麦に出会っていらっしゃる。
いつとは言えないけれど、泊まりがてら
行きます。
香りと味はよかったんですけども。。
サンさんに元気になってもらえるなら、
私、どこでも行っちゃいますよん。
安曇野の爽やかな風がパソコンから吹いてきた感じです♪
台風前でよかったですね~☆
素敵な(美味しい)写真をいっぱいありがとうございます\(^o^)/元気になりそう♪
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