扉を開き中へと入ると、表のカンカン陽気を忘れてしまう、すっと落とされた照明の心地のいい空間。
後ろに流れる、ジャズのＢＧＭが心地よく、爽やかな空気にほっとさせられる。

学生さんだろうか、3人連れのお客さんが楽しげに蕎麦を前に集っている横を通り、空いていたテーブル席に腰を下ろす。

すぐに出されたそば茶を頂きながら、すぐに品書きを手にし吟味。



あったあった、これこれっ
と、すぐにお目当ての「冷やかけ」を註文～♪

程なくして、目の前に丁寧に擦り下ろされた山葵と葱の薬味が添えられ、お目当ての「冷やかけ」が置かれる。



たっぷり注がれた汁に浸された蕎麦の上には、こんもりと丸く形作られた大根おろしに、揚げ玉、それにカイワレ大根に、刻み海苔に鰹節、そして真ん中に紀州梅干しが乗った、盛り沢山の「冷やかけ」。



まずは、そうっとそのまま蕎麦だけ手繰り口に含む。

きりっと冷やされた蕎麦は、しっかりとした弾力のある腰が心地ちいい。
それにからまるきんっと冷やされた汁は、程よい濃さで、蕎麦に絡まり、蕎麦の香ばしさを引き立てる。
これは美味しい…、このままでも全部食べてしまいそう。



と、しばし楽しみ、大根おろしを絡め、さらに揚げ玉に刻み海苔を絡め頂くと、揚げ玉のさくさくとした歯ごたえにコクが加わりこれも旨い 。



次に、ふわりとかけられたカイワレ大根を蕎麦と一緒にほうばると、しゃきしゃきとしたカイワレ大根のほんのりとした苦みに清々しさ。これもいいな～♪



そして、最後には真ん中に鎮座する、紀州梅を崩し頂くと…
これが美味しい～

質のいい紀州梅のまろやかな酸味が蕎麦に絡まり、ぱっと広がる清涼感。
汗をかいた体にこれがたまらなく、崩し崩し、あっと言う間に頂いてしまう。
やっぱり、これは美味しいな～

頃合い見て出された蕎麦湯には、これもうれしい、
別に蕎麦猪口が出して下さる配慮。



注ぎ注ぎ、これもたっぷりと頂いたら、もう大満足

余韻に浸っていると、そっと改めて入れ直してくれるお茶に、蕎麦ぼうろ。



食後のちょっとした甘味はうれしく、素朴な味わいの蕎麦ぼうろにしみじみとし…

ご馳走様でした～

まだ5月というのに、これを堪能してしまったとなると…、
これから先、この夏何度、これを頂くことになるのかしら～


＊お品書き
せいろ 750円、田舎 850円、二色 900円、辛味せいろ 900円、すずしろ 950円、冷かけ 1,000円、そばとろ 1,250円、鴨せいろ 1,500円、天せいろ 1,750円、
かけ 800円、花巻き 950円、玉子とじ 1,000円、山かけ 1,300円、鴨南蛮 1,500円

焼き味噌、胡麻豆腐、蕎麦豆腐 450円、月見芋、とんぶり 500円、板わさ 600円、出汁巻き 700円、鴨ぬき 800円、そばがき 950円、天種盛り合わせ 1,200円、鴨ロース焼き 1,200円
八海山、四季桜、東北泉、若松、秋鹿など 600円～、ビール 650円



石臼挽き手打そば　
　「深蕎人」

武蔵野市境南町2-5-9　　
0422-30-0134
11:30～14:30　17:30～21:00　
月曜・第２日曜休　禁煙

関連日記
2009年　3月　4日　「珍味三点盛り」、「玉子とじそば」
2008年　7月16日　「冷かけそば」
2008年　3月19日　「山かけそば」
2007年11月　7日　「卵とじそば」
2006年12月　5日　「珍味三点盛り」「せいろそば」
2005年12月15日　「珍味三点盛り」「せいろそば」
2005年　4月　6日　「二色せいろ」

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