最寄の駅は、尾久か梶原ということなので、早稲田から都電荒川線の乗って向かってみることに。
初めて乗り込んだ荒川線は・・・、知らなかった!なんと一両編成
大通りを横切り、町の中をコトコト揺られ、梶原駅に到着~。
なんだか旅行気分に浸りながら、線路を横切り道沿いを歩いていくと、程なく、青く灯った「手打そば」の小さな看板が見えてくる。
周りのお店の間に溶け込んだ、ほのぼのとした懐かしさ感じる佇まい。
横には、「手打そば教室」の貼り紙も・・・。
「手打そば・割烹 ひろと家」
扉を開き入ると、途端に体を包み込む家庭的な暖かい空気。
厨房に面したカウンターに、テーブル席が二つ。それにゆったりとした小上がりの席が二卓のみ。
待ち合わせの時間より早めに到着していた友人は、小上がりの席で既に一杯始めていて、にこにこと迎えてくれる。
すぐに追いつこう~と、私もビールで乾杯
ほっとしたところでゆっくりと周りを見渡すと、壁に隙間なく貼られたお品書き。
手にとってみるお品書きはなく、これがここの品書きのよう。
それにしても、お安い~♪
お新香、しらすおろしに冷奴、厚揚げ、玉子焼き、かつ煮・・・と、お料理も豊富に並んでいる貼り紙にあれこれと目移りしてしまう。
各々、好きなものを注文したお料理の数々。
まずはあったらやっぱり頼んでしまう、「お漬物」。
それに「本日大特価」と書かれた(いつも書いてあるらしい)、「刺身の盛り合わせ」(これは二人前)。
赤身、中トロ、タコ、トリガイ、ホタテ、ツブ貝・・・と、好きなネタが並んだ盛り合わせがとてもうれしい。これが980円なんだもの、うれしくなってしまう。
こんなのが来ちゃったら と、ビールからお酒に切り替えて。
まずは濁り酒を頂いて(この濁り酒がとっても美味しい♪)、それから冬の日の定番、熱燗を。
美味しいタレのからまった「鴨つくね」は、各々一本づつ頂いて・・・
大好きな「厚揚げ」には、葱と生姜がたっぷりかかり、中はふわりとした絹仕立て。
焼きたてふうふうで出される「玉子焼き」は、懐かしい気持ちにさせられるほんのり甘めのもの。これ、とっても美味しい
海老に様々な野菜のからまるたっぷり大きめな「掻き揚げ」は、ふたつ並んで出される。カラリさくっと揚げられた掻き揚げで、野菜の甘みが強く、軽やかな美味しい掻き揚げ。
かな~り待たせられた「そばがき」。
掻きっぱなしでしゃもじに盛られたもので、口に含むとねっとりまったり。
蕎麦の風味がぷ~んと立ち、美味しい~
ふと周りを見ると、我々だけだった店内は、いつしか満席に。
ご近所の方々と見られるお客さんが、それぞれ楽しそうに集ってる
私も一人では味わえないような、いろいろなお料理を頂けて大満足。
そろそろお蕎麦も食べたいな~と言うと、常連のお友達が女将さんに
「今日は蕎麦、何があるの?」
と聞いてくれ、女将さんがおっしゃるには、せいろ、生粉打ち、挽きぐるみ、田舎の4種類があるという。
4人いるので4種1枚ずつお願いし、ひとつは気になっていた「鴨せいろ」で頂くことに。
蕎麦猪口に薬味が各々出され、待つ間にちょっと舐めてみる汁は、出汁の引かれすっきりとした汁。
まろやかさもありしっかりとした味わいの中に、ふっと酸味が残るのは一茶庵ならではなのだろう。
と、程なくしてまずは「生粉打ち」そばが置かれる。
長方形の蒸篭に盛られた「生粉打ち」は、繊細な面持ち。
薄くのして切られたやや平打ちっぽい蕎麦で、時々蕎麦の欠片が散ったもの。
手繰り上げるとふわりと蕎麦の爽やかな香りを感じ、口に含むと途端に解け溶けていくような軽やかさ。後にふっと蕎麦の甘みを残していく。
続いて出された「せいろ」は笊に盛られて。
生粉打ちよりしっかりとした姿で、これもやや平打ちっぽい。腰もこちらの方がややしっかり目で、のど越しよくするすると食べられる素直な蕎麦。
これに合わせて出された「鴨汁」はたっぷり注がれ熱々。
焼かれた葱に鴨肉もたっぷりで、汁は甘み控えめのすっきりとした辛口。
蕎麦を浸すと甘みが増し旨い。これが、790円なんだもの、うれしくなってしまう。
テンポよく、続いて出された「挽きぐるみ」は、やや黒めの田舎蕎麦風。
安曇野穂高の蕎麦、外二で打たれたそうで、もちっとしてしっかりとした腰。手繰りかみ締めると、ふわ~と香ばしい香りが立ち、噛み締めると蕎麦の味わいがじわり。
穀物感溢れ、これは美味しい~
最後に出された「田舎蕎麦」は、太めのしっかりどっしりとした挽きぐるみ。
しっかりとした腰があり、噛み締めて味わうタイプの蕎麦。これは暖かい汁に合わせてもよさそう。
噛み締めると、これも蕎麦の味わいがじわりと感じられ、これもいい。
と、4人でそれぞれの蕎麦を手繰りあい、すっかり食べてしまうとお腹もいっぱい
あれこれと交わした蕎麦談義も楽しく、あっという間に過ぎた時間。
帰り際、カウンター越しにご挨拶したご主人は、笑顔がとっても優しいあったかい方。控えめにお話して下さる言葉が温かく、「またいらして下さい」の言葉が胸に染みるよう。
ご馳走さまでした~
下町人情の溢れた温かいお店に蕎麦、又訪れたいなぁ、と思わせる。
今度は、昼間、都電荒川線散策しながら、又寄ってみたいな・・・
M様、T様、Mちゃん、ありがとうございました~
*お品書き
せいろ 500円、生粉、田舎、挽きぐるみ 800円、鴨汁 790円、いか天せいろ 790円、海老天せいろ 890円、そば定食(そば、天ぷら、冷奴、小鉢、ご飯、お新香、納豆)850円、カレーそば 750円など
天丼 890円、カツ丼、親子丼 790円、掻き揚げ丼 690円、とろろ汁 680円など
冷しトマト 200円、しらすおろし 300円、お新香 350円、鴨つくね(2本)200円、なす田楽 450円、そばみそ焼き、味噌漬け豆腐 480円、馬刺し 690円、鴨ロース陶板焼き 880円、刺身盛り合わせ 980円、厚揚げ 380円、玉子焼き 600円、掻き揚げ 650円、そばがき 800円など・・・書き切れない~
ビール 390円、にごり酒、熱燗 480円、出羽桜、八海山、浦霞、天狗舞など 550円~
「手打そば・割烹 ひろと家」
北区上中里3-18-1
03-3927-6617
11:30~14:30 / 17:30~22:00
昼間無休 水曜夜のみ休み
地元に来てくれたから・・・と、M様がお土産に下さった「都電最中」。かわいい~っ
それに、ちょっとお洒落?な「都電レトロカレー」。
素敵なお土産、本当にありがとうございました~
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>三河島の道光庵か西日暮里の童心舎
あ、これらも行ってません・・・。
特に童心舎は行って見たいお店です。いずれ・・・♪
ここ、とってもとっても行ってみたかったお店なんです。
そのカイあって、本当によかった・・・。
こういうお店が近くにあるのが、とても羨ましいです。
あの辺りはそば屋不毛地帯だからなぁ。
よく行くのは、ここか豊島の砂場か三河島の道光庵か西日暮里の童心舎くらいかな。
しかしまぁよくぞ梶原までおいでなさったね。
その探求心は素晴らしいというほかない。
それではまたROMに戻ります。ではまた。
なかなか、蕎麦にたどりつきませんでした(笑)。
こういうお店は、本当にうれしいですよね。
近くに欲しいお店です。
本当に、こういう蕎麦のお友達がいることは、とても幸せだと思ってます♪(彼はともかく・・?笑)
こういう、和やかでほのぼのとしたお店はいいですね♪
機会があったら、ぜひ♪おすすめします(^^)。
そうそう、miokoのおうちの近くだな~なんて、都電に揺られていました。
ここも、いいですよ♪
落ち着いたら、ね(^_-)
私も年内は、バタバタです。
ご主人様とのお2人のランチの回も、大好きなんですが♡
今回のお蕎麦屋さんも、とってもほのぼのと温かい雰囲気が伝わってきて、行ってみたくなりますね♪
こちらのお店も素敵☆行ってみようっと。
運動会が終わっても、まだまだ落ち着く
気配なし。早く会いたいのに、年を越して
しまいそう~(泣)。
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