暖簾を潜り、靴を脱ぎ上がった店内は、
古民家の優しい空気に板の間が足裏に心地よく、
窓いっぱいに広がる山並みに、
眼下には心安らぐ多摩川の澄んだせせらぎ 。
奥多摩の自然に包まれて、まずはビールで乾杯。
壁には本日の食材が丁寧に貼られ、
ちょっと前からスタイルを変えた品書きは
すべての蕎麦に「前菜」と「天ぷら」、「甘味」付き 。
肌寒い陽気に、3人揃って「鴨汁せいろ」を選ぶと、
すぐ置かれた「揚げ蕎麦」に、
わあ~、素敵な「前菜の盛り合わせ」 。
優しく甘めに仕立てた蕗味噌が美味しい、
青梅産「蕗味噌のカナッペ」に、
「青梅産トマトのゼリー」は、
さらりと溶け味わい豊か、トマトよりトマト~ 。
ポン酢ジュレがかかる、
「青梅産春キャベツと豚肉のミルフィーユ」は、
キャベツも豚肉もふわっと柔らか、これも旨っ 。
「青梅産 野らぼう菜の辛子和え」には、
春らしく繊細な卵そぼろが散らされ、
今が旬の鰆はふっくらしっとり、
「青梅分葱とさわらの菜種焼き」の美味しいこと 。
さらに、小鉢に盛られた
「長芋のにんにく醤油漬け」に「ミニトマトの甘酢漬け」と…、
これにはもう、たまらずお酒 。
千葉県 「晴日」 純米大吟醸 Special yell
すっきりとしたうす濁り、まるで大人のカルピス。
これで前菜を楽しんだたら…、
「椀物がわりに」と出された、
昆布茶を蕎麦湯で割った「蕎麦湯の昆布茶風」。
これが、ハッとする程美味しく、
添えられた「たたき牛蒡」と共に味わい…、
続いて「青梅野菜の天ぷら盛り合わせ」。
衣薄くさくっと揚げられた、
たらの芽に、とろりと甘い葉玉ねぎ、
しっとりと蕩ける「紅はるか」の甘いこと、
これはもうスイーツ~。
奥多摩 「蒼天」 限定 純米吟醸無濾過生
…と、心をそそる黒板品書き、
「青梅のもう一品」が目に留まり、
追加で頼んだ「イカの粕漬け焼き」。
酒粕は、地元の酒蔵澤乃井、
身はふっくらと柔らかく、粕で旨味が増した身に、
添えられた きゃら蕗が旨い 。
蕎麦前を楽しみ、お蕎麦のお声かけ 。
「ごろう」特製、「鴨汁せいろ」が目の前に。
蕎麦は、鹿児島県肝付町産 鹿屋在来種
ピシっと角立ち、瑞々しく輝く凛々しい細切り 。
ふわっと広がる爽やかな香りに、
キリっとしたコシの心地よさにすっと喉落ち、
豆乳に似た柔らかな甘みが口に広がる。
ああ…、久しぶりの「ごろう」さんの蕎麦、美味しい~ 。
ちょっぴり添えて頂いたもり汁も、
出汁が染み円やかでこれも旨い。
続いて、鴨の脂の層が覆う、
熱々の鴨汁にはらりと潜らせたら、
これがも~う、思わず目が見開く旨さ 。
挽肉だからこその、濃厚な鴨の旨味が汁に沁み、
底にはたっぷりと沈んだ挽肉。
俄か温まった蕎麦から広がる甘み 。
さらに、別盛鴨のローストが添えられ、
熱々の汁に潜らせた鴨は、ふっくらと旨味が膨らみ、
後はも~う、夢中で一気。
ほんのり濁った蕎麦湯を注ぎ飲み干して… 、
最後の甘味は「八朔ゼリー」(撮り忘れ)
さっぱりとした甘味が食後に心地よく、
大満足な奥多摩でのお昼のひと時に。
ご馳走様でした~
ここが東京だとは思えない、
日常をふっと忘れる、これとないひと時。
夏は鮮やかな緑、秋には紅葉、
又、ゆっくりと心の洗濯をしに来よう 。
御嶽渓谷沿い 「手打蕎麦 ごろう」
青梅市御岳本町226
0428-74-9419
11:00~13:30(ランチ)
14:00~日没(コース)
火曜定休
禁煙 P3台
お店のHP
2020年07月20日 「冷製青梅新じゃがのビシソワーズ風つけ蕎麦」
2019年 9月16日 名残の夏の奥多摩 素敵な前菜に極旨「鴨せいろ」
2018年11月28日 秋の女子旅「青梅クルミのクリームつけ蕎麦」
2017年 8月 1日 大人の遠足、青梅スペシャルおまかせ料理
2017年 5月 5日 「東京X豚冷しゃぶそば」「「竹の子天ぶっかけ蕎麦」
2016年 8月 6日 「青梅野菜の冷かけ」「青梅揚げ茄子絡み大根そば」
2015年10月25日 旨み濃厚、ひき肉仕立ての「鴨汁せいろ」
2015年 4月 1日 「青梅豚かき玉ぴり辛つけそば」と「鴨南蛮」
2013年12月 3日 紅葉に包まれ頂く、「おまかせ料理」
2013年 6月30日 「とろろせいろ」「奥多摩茎ワサビのそば」
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