午後からさらに気温も上がり、ぎらぎら照り返す厳しい日差し。
今日もやっぱり、美味しい「冷かけ」が食べたいなあ…
と、帰り際、急遽向かった両国駅。
一度食べてみたいと思っていた、「ほそ川」さんの「冷かけ」を食べに行こう 。
両国国技館前の、通りの激しい大通りから、細い路地を入ると、
表の喧騒を全く感じさせない、まるで別世界。
人々の生活の息吹を感じる、懐かしい、下町の家々が並ぶ中…
そっと埋もれ溶け込みながら、さらさらと貫録ある暖簾が下ろされている。
両国 「江戸蕎麦 ほそ川」
ああ、何て久しぶり…。
と、暖簾を潜り入ると、柔らかな橙色の照明が灯された、ゆったりとした空間。
窓に面して置かれた、どっしりとした大テーブルの一画に腰を下ろし、
出して下さった、冷たいお茶で乾いた喉を潤わせ、
重厚な木の表紙の品書きを手にし開くと、和紙にしたためられた達筆な書。
久しぶりのお店、一通り眺め…、
早速お願いした、念願の「冷かけそば」。
涼しげなガラスの器に注がれた、清らかな琥珀の汁に、
繊細な蕎麦が、まるで流れているかのように横たわる。
ああ、見ているだけで涼しげ…、食べてしまうのが惜しくなるよう
と、汁をすくい口に含むと…
こ、これは、、何て美味しい…
すぅと冴えわたりながら、輪郭は丸く、
奥行き深いいくつかの出汁が、角なく混然一体となった極上のかけ汁。
奥ゆかしく優雅、優しく柔らかく情緒豊か。
正に、冷かけ汁の真骨頂と思わせる汁に、たまらずうっとり…。
中の蕎麦は、気品のある、凛とした端正な細切り。
きりりと引締まり、ぷつんっと軽快に歯を離れ喉元を落ちて行く。
噛みしめると、汁を纏いながらも、じわりと広がる香ばしい蕎麦の味わい。
冷かけで、これだけ蕎麦の味を感じられるとは…、
と、そのままの蕎麦を、大事に大事に味わい…
ちょんと盛られた、梅をゆっくり崩していくと、
途端に広がる、このかけ汁に、南高梅のまろやかな酸味に甘み。
ん~、この梅干しが又、美味し~い
と、爽やかな梅風味の加わった汁で、最後の最後まで慈しみ…
「ほそ川」さんの冷かけに感無量。
是非、次回は、「ひや賀茂なすそば」も食べてみたい…と、しみじみと。
ご馳走様でした~
お茶目なほそ川さんにご挨拶して、大満足でお店を後に。
ああ、冷かけっていいなぁ…。
「江戸蕎麦 ほそ川」
墨田区亀沢1-6-5
03-3626-1125
11:45~15:00 / 17:30~21:00
月曜・第3火曜定休
禁煙
2005年11月17日 「穴子の煮こごり」に「せいろそば」
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是非ともっっ、です。
クセになる、病みつきになる、
そんなたかみのみかた様が思い浮かびます(u_u*)~
一度、絶対食べてみたいと思っていて…。
それはそうと、青梅街道のお店の冷かけも、今年は是非食べに行かなくちゃ(^^)。
汁の旨さが、肝心の冷かけ。
これは、体に染み入った一杯です。
拍車がかかったのは、まるやまさんからかしら…。
いやはや、流石!の一杯でした。
いつも迷った末に笊か蒸篭にしてしまう
私ですが、この夏は冷やかけデビューしてみようと思います。
あら、涼しそうなおそば
器もステキですね
そして御出汁がおいしそう
飲み干してしまう感じがいいですね
梅も見事だね。これはヨダレが・・・
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