扉を開き入ると、ほぼ席の埋まった、満員盛況～

うわぁ…と、立ちつくしている私に、そっと声をかけて下さった林さん。
素敵なご主人にお会いできたっと、途端に感動しているところに、
さらに嬉しい、又ぜひ伺いたいと盛っていた、百日紅さんまでも



何とか空いていた、お隣の席に腰を下ろし、まずは興奮鎮めようと、
ハートランドの小瓶を頂き、くぅ～っと一口。



お通しの「牛蒡とインゲンの胡麻和えを口にしつつ、
あれこれとお話しさせて頂いて…

程なく、仲良しお友達も来てくれて、お料理も。

（食べかけの）「にんじんサラダ・マズタード風味」に、

（食べかけの）「ちくわさ　ミソネーズ添え」。

お酒もちょっと頂きながら、この人の和の繋がりがたまらない、
と、甘美なひと時を楽しんで…

そろそろお蕎麦も、と見やると楽しみにしていた「白もり」の文字



「これも気まぐれの提供になちゃうんだけど…」
との、「あつあつきのこの白もり」。だったら迷わずこれを頂かなくちゃ



…と程なく、友人の「赤もり」に、念願の「白もり」が。
どちらにも、別に「もり汁」がつくのがうれしく…



まずは、お蕎麦、きらきら輝く微粉で打たれた、端正な細切り。



手繰り上げると、しっとりふわ～り広がる、芳しい蕎麦の香りに、
口に含むと、しなやかな腰にするりと落ちる心地のいい喉越し。
するすると軽やかに入っていく、温もりある加東さんのこのお蕎麦



美味しいなあ…と、そのままで、
そして、鰹の風味漂うまろやかな汁でも頂いて…



いよいよ「あつあつきのこの白もり」、
パンチェッタに様々なきのこが入った、和出汁ベースのクリームスープ。



これに蕎麦を絡め頂くと…、これはやっぱり美味っしぃぃ～

パンチェッタのコクに、様々なきのこの風味が合わさり、
まろやかで深みのある、このクリーミィーな味わいに蕎麦が絡まり、
その二つの綾なす、巧妙な風味がたまらない。



さらに添えられた小葱をさっと加え、胡椒を振り頂くと…



さらにきりっとしたアクセントがよく、さらなるこの風味にもう、夢中～。
と、あっという間に食べてしまい、



これも楽しみにしていた、「気まぐれ店主の粗挽きのもり」。



トム薄で挽いた粗挽き粉に、少量の微粉をつなぎに打たれた十割蕎麦。



その表面には、様々な色合いの蕎麦の粒々がびっしりと詰まり、
うごめくような、光彩を放つ。なんて美しいんだろう…



と、口に含むと、心地のいい歯ごたえに、
噛みしめると粒が弾けるかのように広がる、穀物の香ばしさ。
優しく上品で、粗野さのない粗挽きの蕎麦に、感無量～



さらにこれも「きのこ汁」に絡め頂くと、言うまでもなくたまらな～い



最後は、これも楽しみの、とろとろ蕎麦湯を注ぎ入れると、
とろりとしてまろやかな極上の茸クリームスープに早変わり
ゆっくり味わい、悦に浸っているところに…



何てかわいい 、メレンゲで作られた、かわいらしいきのこのお菓子

すっかり満喫したひと時に、大満足していると、
「お披露目～」と加東さんのお声に振り向くと、







加東さんのお友達の開店祝いとの、トレードマークのリスの置物。
新たな黒森庵の名物が加わった

リスを囲んで、林さんや百日紅さんとお会いできたひと時をそっと胸に秘め、
ああ、素敵な一日だったなぁ、と…

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