せっかくのこの機会、前々から行ってみたいと思っていた地元近くのお蕎麦屋さんで、とお約束 。
大泉学園駅北口。
桜が見事な通りの一本横道、小学校の横を通って進み行き当たった目の前に、町の蕎麦屋風情で佇む、ほのぼのとした小さなお店。
石神井公園にある老舗の蕎麦屋、「長命寺そば」で修行なさったご主人が、1年半程前に独立され、こちらで開かれた・・・、とのことで、とても興味を思っていたところ。
石臼挽き自家製粉の文字に、期待も掻き立てられてくる♪。
大泉学園 「手打蕎麦 名代㊁豊島」
入り口へ・・・
と近づくと、扉の前には立て看板が置かれ、蕎麦の産地が書かれている。
「北海道 キタワセ 水分13.5」
本日の蕎麦は、粗挽き二八蕎麦とのこと♪
日替わりで、挽きぐるみ・粗びき・豊島そば・十割そば・並そばなどと打ち分けていると聞いていたので、これはラッキーと、扉を開き店内へ。
夕方6時。
まだお客さんの姿はない店内は、ほのぼのとして暖かい、どこか懐かしい、これぞ蕎麦屋という風情。
質素だが清潔感漂う店内は、肩の力をぜーんぶ抜いて寛げる空気たっぷり。
とはいえ、ちょこっと飾られた花などに、女将さんの心遣いも感じられるよう。
入り口すぐのところには、きちんと石臼が鎮座されているもの、頼もしい!。
まずは、遅れてくる友人を待ちながら、ビールで乾杯~。
アテにと出された、蕗の煮物は、懐かしい田舎風の煮付けでほっとする。
お料理も何か・・と、開くお品書きのお料理はとてもシンプル。
的をしぼったような品書きの中から、まずは「お新香」を。
胡瓜と蕪の併せ漬けに、瓜、そしてしみじみとしたタクアンにゆかり漬けがたっぷりと。
それと・・・、「天ぬき」の文字に迷ったが、「煮親子」を。
土皿でぐつぐつ音を立て、美味そうな匂いを漂わせて出された「煮親子」。
しっかりと味の染みた、タケノコやたまねぎ、柔らかい鶏肉が、卵でふわりととじてある。
これはお酒に合いそう~
と、早速お酒を。
品書きの中の、目新しい名前のお酒、奈良の「生長(せいちょう)」をお願いする。
と、またまたアテにと、ポテトサラダまで。
ゆっくりつついているうちに、友人も到着し、さらに「久保田(千寿)」をお変わりなどして、ゆっくり楽しみ・・・
そろそろ、とお蕎麦をお願いすることに。
まずは、つまみがてらに三人で頂いてみようと、頼んだ「せいろそば」。
エッジの立った細切りの蕎麦がたっぷりと盛られてる。これで680円はうれしい限り。
手繰りあげると、強くはないものの、ふわりと香り、よく見ると透明な粒が盛り込まれた粗挽きの蕎麦。
ざらつき感はあまりないものの、きちんとした腰もあり、素朴な風味も感じられる。のど越しもよく、お酒のお供にもするするっと入っていく蕎麦。ふうむ、これは、こちらの「十割そば」も食べてみたいなぁ。
と、さらに・・・、
せっかく豊富に並んだ種物。と、ちょっと邪道かと思いつつも、「カレー南蛮そば」も追加でお願いする。
出された「カレー南蛮」は、たっぷりと盛られて。
これも小椀を頂き、それぞれ取り分けて頂くと・・・
蕎麦屋のカレーにしては、結構スパイシーな味わい。
とはいえ、きちんと丸みもあり、蕎麦によく絡み、・・・・食べ進めていくうちにクセになってしまう味わい。中の鶏肉もふわりと柔らかく、とろっとした玉ねぎの甘さがいい。
しかも、こんな熱々の独特なカレー汁に浸されながらも、きちんと主張を残している蕎麦。
これもたっぷり量があったので、三人で分け食べたのに、お腹もいっぱい 。
心地よく満足し、お勘定を・・・と、お願いすると、
始終気持ちのいい応対をして下さった、まだ初々しさの残るかわいい若奥様が、
「実は・・・」と、話を。
なんとっっ、6月15日をもって、お店を閉められてしまうとのこと。
せっかくなのに・・・
とつぶやくと、今後は又、石神井公園の修行元の「長命寺蕎麦」に戻られるそう。
残念ではあるんですが・・・
と、顔を出されたご主人は、穏やかな笑顔のやさしそ~な方。
お蕎麦屋さんも、いろいろと大変な事もあるんだなぁ、と、とても残念に思ってしまう。
これは・・
又、最後に、十割蕎麦も頂きに、訪れてみたい。
複雑な気持ちを抱えながらも、お二人の温かみのあるお人柄に、心がほっと暖かい。
ご馳走さまでした~
そうだ、ご主人が移られたら・・・
「長命寺そば」にも伺ってみよう。。
*お品書き
せいろ 680円、つけとろ 980円、鴨せいろ 1,100円、天せいろ 1.680円、冷やしたぬき、冷やしきつね 940円、冷やし山菜、おろし、納豆そば 1,050円、たぬき、きつね 730円、月見、玉子とじ 840円、おかめ、力 940円、カレー、とろろ、なめこ、山菜、若鳥 990円、天南 1,100円、天ぷらそば 1,620円、天とじ 1,780円など
玉子丼、親子丼、カツ丼、天丼 940円~
お新香、板わさ、冷奴 420円、なめこおろし 520円、おでん、田楽 630円、煮親子、煮かつ 940円、天ぬき 990円、天盛 1,890円
ビール 630円、いいちこ 470円、生長 470円、久保田千寿 630円、久保田万寿 1,570円など
「手打蕎麦 豊島」
練馬区西大泉3-1-3
03-3922-5572
11:30~15:30 / 17:00~21:00
11:30~21:00(土日祝)
水曜定休 HP
とても暖かみのあるご主人に奥様。思い出に・・・・
- 関連記事
-
- 武蔵関 「にはち」 (2008/07/24)
- 土支田 「やぶ重」 (2008/07/20)
- 豊玉 「法師人」 (2008/07/11)
- 石神井公園 「菊谷」 (2008/06/25)
- 大泉学園 「むら季」 (2008/06/15)
- 保谷 「そばきり すゞ木」 (2008/06/11)
- 上石神井 「あずみ」 (2008/05/29)
- 大泉学園 「豊島」 (2008/05/23)
- 練馬 「明月庵 田中屋」 (2008/04/01)
- 石神井公園 「菊谷」 (2008/03/28)
- 大泉学園 「みたか」 (2008/02/14)
- 石神井公園 「菊谷」 ごま汁そば (2007/12/21)
- 練馬 「ふる井」 ふるまいランチ♪ (2007/11/22)
- 大泉学園 「むら季」 (2007/11/06)
- 練馬 「ふる井」 (2007/11/05)
そして、せっかく近くのお店が増えたと思っていたばっかりに、とても残念です。
本当に、女将さん、ご主人、暖かなお人柄で・・・。
私も、是非、又最後に訪れたいと思っています。
近所に住んでいて開店当初からちょくちょくうかがっていた者ですが、閉店と聞いてショックを受けました。開店からまだ1年半くらいだと思います…。
子供づれで行くのですが、その度にデザートをサービスでつけてくれたりと、本当によくして頂いただけに残念です。
閉店までに何度か足を運ばないと。
情報ありがとうございました。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)