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    つれづれ蕎麦 
    池袋 「一栄」
    2008年07月03日 (木) 21:01 | 編集
    朝方の仕事を済ませ、あれこれとたまっていた雑用などをこなしていたら、午後も3時近く。
    ほっとしたら、なんだかとってもお腹がすいた・・・hanamizu.gif
    この時間だったらデパートのレストラン街に入っているお蕎麦屋さんか・・と、思ったが、
    ふと思い出し、東口へと足を向ける。

    サンシャインから通りを渡り、ハローワークを通り過ぎ・・
    何年ぶりだろうか、久しぶりにあの人懐っこい笑顔のご主人に会いたくなり、懐かしいお店へと。

    08-7-3 店

    池袋東口 「手打そばうどん 一栄」

    開放的に開け放たれた扉を入ると、記憶のまま、雑然としたお店が広がる。厨房に面したカウンターにふたつほどのテーブル席。
    奥には、これも愛らしくも下町の居酒屋を思わせるような小上がりの席。

    「いらっしゃい」と、女将さんに通され、さてさて・・・
    テーブル席に着こうかとも思ったが、以前座ったカウンターの席が懐かしく、一人先に座っていたお客さんとちょっと離れて、椅子を引く。

    すぐに、まだ若いかわいらしい花番さん(娘さんかな?)がお茶を出して下さり・・
    置かれている品書きを手にするが、何となくちょっと休んで行きたい。
    隣のお兄さんにつられるように「ビールを」とお願いする。

    08-7-3 ビール08-7-3 あげそば

    ビールは、アサヒのドライ。
    久しぶりに飲むな~・・・と、ぴりっとくる心地のビールで喉を潤す。遅れてそっと出された揚げそばがうれしい。

    そして、前々から気になっていた、大好物の「からすみ」も追加で。

    08-7-3 からすみ

    程なくして出された「からすみ」は・・・。
    これまた上品にうす~くスライスされたものが3切れ。
    まあ、450円だし(^^;;、と、それでもまっとうなからすみが頂けるだけでも有難い futt.gif
    と、ゆっくり揚げそばに、大事に大事にからすみとを、ビールで頂きながら、常連さんらしいお兄さんと女将さんの会話を耳にするでもなく聞いていると、
    「いや~、暑いね~」
    と、何でも銀行に行っていたらしいとの、あの♪ご主人がお店に顔を見せる。

    変わらない、愛らしいクリクリとした目の優しい笑顔のご主人。
    横で、ご主人が加わりながら広がる世間話に、いつしか私も話が振られ、以前見せて頂いた蕎麦打ちのビデオの話などに移っていき・・・、
    思いがけずに懐かしい、ほのぼのとしたひと時まで。

    当然ご主人は、私のことなど覚えてはいなかったけど、それでも変わらず親しみやすい口調で話しかけてくださるだけで、今日来てよかった・・・、と心から思えてくる futt.gif

    としている間にも、そろそろ4時になりかかり・・
    お蕎麦を頂こうと、三色?つけ鳥?と迷ったが、何となく「とろろ」が食べたい気分で、「つけとろ」をお願いすることに。

    頼むと程なく、テーブルに置かれたとろろを見て、ちょっとときめく

    08-7-3 とろろ

    純白のとろろに、ぽっこりと乗せられた卵黄のなんて鮮やかなこと・・・!。
    ぷっくりと盛り上がった鮮やかなだいだいの卵は、崩してしまうのにちょっとためらってしまいそう~。

    と、思いつつも、えいやっと、黄身に箸を入れ、ゆっくりとかき混ぜ汁を注ぎ待っていると、目の前に笊に盛られた蕎麦が置かれる。

    08-7-3 そば

    エッジの立った、江戸前よりは気持ち太めの艶やかな蕎麦。
    手繰り顔を寄せると、ふわりと蕎麦の香りがきちんと漂う。

    08-7-3 そばあぷ

    口に含むと、穀物感あふれた腰が歯に返す。これがとても心地よく、かみ締めて頂く蕎麦はほのぼのとした味わい。
    さすがのこの時期、風味はほのかではあるが、この感触が心地がいい。
    何よりもご主人の暖かいお人柄を感じるような、温もり感のあるそば。

    そして、この卵の加わったとろろ汁に加え頂くと、とろんっとしたとろろをまとった蕎麦が旨い。
    休むことなく、するりするりと喉を降りて行ってしまう蕎麦。

    08-7-3 とろろ汁

    頃合見て出された蕎麦湯は、ナチュラルであろうか、それでもこの時間、ほんのりと白濁した熱々の蕎麦湯をこのとろろ汁に加えると、卵に熱が加わりぱっと散るのが美しい。

    すっと伸びる汁も美味しく、何回か注ぎ注ぎ頂く蕎麦湯。

    お腹も満たされ、ほっと暖かいものをも感じながら、席を立つ。
    「また、いらっしゃって下さいね~」
    最後まで、にこにこと話しかけて下さるのをうれしく受け止めながら、お店を後に。

    ご馳走さまでした~ hahha.gif

    又訪れよう・・・。
    今度は、気になった「つけ鳥そば」を頂いてみたいな niko.gif


    *お品書き
    せいろ、田舎、うどんもり 650円、しらゆき、ダッタン 800円、けし850円、ゆず 1,000円、 手打そうめん 750円、三色 1,000円、五色 1,600円、つけとろ、鳥つけ 900円、つけ鴨南蛮 1,100円、天もり 1,3000円、かけ 650円、たぬき 700円、月見、玉子とじ 800円、山かけ、ひな鳥 900円、鴨南蛮 1,100円、天とじ 1,050円など(各うどんあり)

    そばからあげ 200円、板わさ 350円、本からすみ 450円、月見いも 450円、ぬき天ぷら 700円、そばがき 950円
    ビール 500円、一人娘 400円、越の寒梅純米吟醸 700円、〆張鶴吟醸 650円(大盛200円増し)など。。



    08-7-3 器
    「手打そばうどん 一栄」
    豊島区東池袋3-9-5   
    03-3987-7051
    11:00-16:00  
    日・祝休

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    コメント
    この記事へのコメント
    ROM専様
    お久しぶりです♪、コメント、ありがとうございます。

    本当に・・・、一栄はいいですね。
    市川の一茶庵はまだ行ったことがないので、行ってみたいです。

    蕎すけも気に入られたとのこと、なんだか私もうれしいです。
    とてもうれしいコメントに、なんだかじ~ん・・・としてしまいました。
    2008/07/06(日) 09:57:30 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    一栄いいよね
    いつも楽しく拝見してます。
    一栄の三色そばいいよね。
    俺もたまに行ってます。
    ここと駒形の蕎上人と市川一茶庵が系列店では好みだな。
    そういえばこないだ護国寺の蕎すけに行ってきました。
    あそこも自分のストライクゾーンど真ん中でした。
    美味かった。いい店教えてくれてありがとう。
    ほんとためになるブログです。多謝。
    ではまた。
    2008/07/05(土) 13:45:45 | URL | ROM専 #-[編集]
    tatenon様
    本当に・・
    ここは、いつまでもあって欲しいなぁ、と、しみじみ思ってしまいました。
    誰しもが、あったかーい気持ちになってしまう、あのご主人の笑顔がたまりません。

    >ひな鳥蕎麦
    そ、そんな事を聞いたら・・
    今すぐにでも食べに行ってみたくなってしまいます(^^)。
    2008/07/05(土) 08:30:03 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    変わらない嬉しさ
    「昭和の一茶庵」の味を守ってますね。少し前に「ひな鳥そば」を食べたらあまりの懐かしさに泣きそうになりました。
    2008/07/05(土) 07:48:05 | URL | tatenon #JXoSs/ZU[編集]
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