6時をちょっと過ぎた金曜の夕暮れ時。
ちらほらとお客さんの入った店内に、すぐにご主人自らが顔を出される。
待ち合わせと告げると、以前好きだった窓際の4人がけのテーブル席に通される。
ちょっと早めに着いてしまったので、ビールをお願いしてお待ちし・・
程なく到着した御仁と、まずはビールで乾杯 。
早速と、話が始まる中、花番さんに薦められて頼んだ、本日の品書きの中から・・・
「米茄子のかえし焼き」。
一度素揚げしたとっぷりとした米茄子を、蕎麦の返しを塗って焼いたものとのこと。
ふわりとかけられた白髪葱の飾りも美しく、取り分け易いように、きちんと切れ目が入れられている。
翡翠色した果肉はとろっと柔らかく、蕎麦の返しが程よく染み、とても美味しい。
と、これにはお酒ですね~と、早々にビールからお酒に切り替えて。
こちらでお酒と言ったら、やっぱり「枡酒」。
この銀の受け皿はやっぱりちょっと馴染めないけど、たっぷりとこぼしてくれるのがうれしい。
一緒に、お決まりの「粗塩」と、「山葵茎の醤油漬け」が添えられるのもうれしいサービス。
そして、これも「本日の品書き」の「桜海老の掻き揚げ」。
さっくりとした薄めの衣は、カラリとしてとても軽やか。
大判の掻き揚げを、4つに切り分けて盛り付けられているのも食べやすく、これはいいな~。
桜海老の香ばしさ、葱の甘みに、時折入ったイカが旨い。
それぞれ、塩と天ぷらつゆと出して頂けるので、しみじみと味わう。
このお料理に枡酒で、会話も留止めもなく続く中・・、
お酒を熱燗に変えて、大好きな「鳥わさ」を。
「別々に盛ってお出ししましょうか」
とおっしゃって頂き、各々の器に分けて出してくれるのもうれしいな~。
時間があっという間に流れていく中、ふと周りを見るといつしかお店はほぼ満席。
すっかり・・・、この新しいお店も定着したよう。
中には、外人さんもちらほら。
楽しいお話にお酒をたっぷり満喫した後は、〆の「せいろそば」。
山葵を刷りつつ待つと、程よいタイミングで出された蕎麦は、豪華に蕎麦の欠片が盛りこめられた粗挽きの蕎麦。
ふわりと香る、蕎麦の香りをいっぱいに吸い込み・・
口に含むとざらりとした舌触りを感じ、ゆっくりと噛み締める。
今日は、ややいつもより滑りが多いような気もしたが、やはり美味しい・・・
最後の蕎麦湯を頂きながら、しみじみと見ていると、始終、ホールをも仕切るご主人の姿が印象的。どこかアメリカナイズしたものを感じ、昔の風景をやはりふと思い出てしまう。
客層も以前とやや変わり、一人で憩うお店というよりは、誰かと共に訪れる、そんなお店に移りつつあるよう。
とは言え、今日は私も御仁と一緒。
途切れない会話がとても楽しく、素敵な夜のひと時。
「又、いらっしゃって下さいね 」
と、馴染みの花番さんがおっしゃって下さった言葉が、とてもうれしくしかと胸に受け止める。
ご馳走様でした~
次回は、久々に種物を食べてみようかな・・・
御仁、今日も、ありがとうございました♪
「HONMURA AN 手打蕎麦」
港区六本木7-14-18
03-5772-6657
12:00~15:00 / 17:30~22:00
12:00~21:30(土日)
月曜、第三火曜定休
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茄子のおろし揚げ、食べたいですね♪
そうそう、もしお好きだったら、アボガドサラダもおすすめです。
あと、ここで頼んでしまうのが、わさび漬け。で、このわさび漬けで、鳥わさや板わさをいただくと、goo!
これからの季節、茄子の冷やし煮びたしも良いのですが、メニューにありませんでした。
まあ、今のご主人の目指した姿だった、ということなのだろうと、思ってます。。
でも、お店にとって見れば、活気が有って宜しいのかもしれませんが。
一人で行きづらい蕎麦屋って、2名で行っても、どこかしら、しっくりこない気がして、最近、足が遠のいております。
そうなんですよ、ガラリっと。。。
一人でしみじみ、のんび~り憩ってる人が、見受けられなくなってしまいました・・(泣)
そんなシト達の一人だった私には、少々(かなり)寂しいです。。
(珍しくお客さん風景が掲載されているのを見て
思いました。)
以前は「比較的高齢者??」(そう、前期~
中期・・・が多かった印象がアリ)のかたが
目だってたよう~な。
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