・・・が、矢川の駅に降りたら、無意識のうちについつい右に曲がってしまい・・・(^^;
気づいたら、見知ったお店の目の前に。
ま、今日は、先日のお礼も兼ねて、こちらにお邪魔しちゃおう~


矢川 「十割 手打蕎麦 素朴庵」
昼ちょっとすぎた店内は、さっきまで賑わっていた余韻を残しほっと一段落した様子。。
一波過ぎ落ち着いた空気の中、女将さんの暖かな笑顔が出迎えて下さる。
やっぱり、伺ってよかったな~・・
ほっとしながら、先日のお礼など話をしたりしながらいたら、すぐに帰るのが惜しく思われ、
夕方まではまだちょっと時間もあるし・・・と、ビールを少し頂いちゃう。
お通しの、蕎麦のしっぽの揚げ蕎麦は軽やかで、程よい塩加減がビールにぴったり。
ご主人も顔を出して下さり、ほかにお客さんもいなかったことから、あれこれと世間話などしていると、女将さんがそっと出して下さった、「蕨のお浸し」。
千葉大多喜の蕨は、優しいぬめりが心地よく、かけられた出汁が又とても上品。
・・・と、このゼンマイを食べていたら、さらにねばねば物が食べたくなり、「山葵芋」をお願いする。
ここでは初めての「山葵芋」。
極細の海苔が掛けられ、あみ茸がちょんっと乗せられ、フレッシュな山葵を添えて出される。
まずは、あみ茸を頂くと、なめことは又違う茸の味わい。
そして、山葵を載せ、醤油を少々垂らしてざっくりと混ぜ、口に含むと・・・、
お、美味しい~
もっちりと強い粘りがありながら、ものすごく滑らか。山芋にありがちなざらつき感が全くなく、クリーミーで優しい舌触り。口の中でこの心地よい滑らかさを楽しんでいると、まるでマシュマロのように溶けていく・・・。その最中に広がる、しっかりとした味わい。
なぜ、今まで頼んでなかったんだろう~、と思う程、絶品の山葵芋。
感動して、一口、二口と食べていると、女将さんが
「それはね、千葉の多古のやまと芋で、ちょっと手に入りにくいものなのよ 」
との事。これを、わざわざ取り寄せているそう。
成るほど、これは今まで食べたやまと芋とは、素材が違う・・・。
感動して頂いていたら、これもちょこっと出して下さった、旬野菜の天ぷら。
独活に、絹さや。
そして・・・ もう諦めていた、竹の子の天ぷらまで。
「それは、破竹なの、食べてみて・・・」
との竹の子は、しっかりと繊維の感じられるしゃきっとした歯ごたえに、味が濃い。ん~、もう幸せ・・・。
お蕎麦は、やっぱり、大好きな「田舎蕎麦」。これをまずは半盛りで。
どこか透明感のある細切りの蕎麦には、びっしりと埋められた蕎麦の欠片。
手繰り寄せると、豊かに広がる穀物の香ばしい香り。
男らしさを感じる、しっかりとした腰の蕎麦をすすり、噛み締めると顔がほころんでくるような、蕎麦の風味。今日は、やや短めではあったけど、この風味に大満足 。
そして、田舎を半分にした分・・・、やはり食べたい「半かけ」をと思ったが、いつもかけなので、今日は「花まき」を半分で作って頂くことに。
・・・と、一旦厨房に入ったご主人が、にこにこしながら出てきて、
「かけ、さらしなで食べてみない?」
と。
これは興味深い♪と、喜んでお願いし、出された「半・岩のりの花まき」。
びっしりと乗せられた岩海苔に、一片の柚子、そして三つ葉があしらわれた花巻きは見事な姿。
目の前に置かれた瞬間から、ふわ~と岩海苔の香ばしい磯の香りが立ち込める。
まずは一口、岩海苔の間から汁を頂くと、すっきりとし出汁の上品に香る甘汁に、磯の風味がたっぷりと染み込み、極上の美味しさ。これだけででも一品になってしまうくらい、満足度が高い。
そして、その下のさらしな蕎麦を手繰り、口に含むと、温かい汁に浸され、ほんのり柔らかくなったさらしなの蕎麦に、岩海苔が絡みこれが美味しい
始めはぱりぱりとした岩海苔の、食べ進めるに従って汁に浸されしっとりとしていく変化も楽しい。汁に溶けていくようなさらしなに、この岩海苔、磯の香り漂う極上の汁の三位一体の味わいに夢中になってしまう。
一適の汁も残さずにすっかり頂いた後の、満腹感に充実した心地で満たされるひととき・・・
最後に、ゆっくりと、余韻を噛み締めるように、とろとろのポタージュ蕎麦湯を注ぎ、これもたっぷりと。
ご馳走様でした~
今日も又、すべて大満足。
んー、これはここの蕎麦も、すべて食べてみたくなっちゃうな~
*山葵芋 320円、田舎もり 840円、岩のりの花まき 945円
「手打蕎麦 素朴庵」
東京都国立市谷保 6721-1
042-571-0019
10:00~15:00 / 17:00~20:00
月曜、第1,3火曜休
店内禁煙 Pあり
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直しておきます。
ほらっ
ほらっ
もう、直したでしょ、でしょっっ
(写真と本文、見てるようで?...)
ありがとうございます。
早速、訂正しておきます。
山奥で蕎麦屋を開かれた折には、ぜひ!連絡下さい。
楽しみにしています(^^)
素朴庵のあの、繊細なさらしなの岩海苔の花まきも、本当によかったけど、
しっかり噛み締める「さらさ」の花まきも、とてもとてもとてもとても・・・
食べてみたーいです。
あー・・・
今度はいつ、館山に。。
ハーレーもっていれば、ちょいっと行けるのかな~(遠い目)
花まきを食したばかり。こちらは香り高い海苔が第一印象強く、そしてかなり太い、噛み締めて味わう蕎麦でしたが。
素朴庵さんの綺麗なさらしなで花まきとは意外性も強いです。食べてみたいな。
で、どこが偶然なんだろうか?
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